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- 1月1日だけじゃない!東南アジア各国のお正月
お正月は、どの国でも一年の始まりを祝うおめでたい日。しかし、国が変われば、その時期やお祝い方法もさまざま。今回は新正月(1月1日)とは別にある、東南アジア各国の個性豊かなお正月をご紹介。観光地やお店の正月休みや、ホテルや交通機関の状況には注意が必要だが、この時期にしか味わえない各国の個性的なお祭りを一度は体験してみたい。
Chinese New Year(チャイニーズ・ニュー・イヤー)
・時期:2016年2月8日~9日
・該当国:シンガポール・マレーシア 他
シンガポールやマレーシアなど、中華系民族の多い国で祝われる旧暦のお正月(春節)。この時期はチャイナタウンを中心に国中がお祭りカラー「赤」で彩られる。各地で豪華絢爛なイベントが催され、干支をモチーフにしたライトアップや獅子舞のパフォーマンスは見どころ。シンガポールでは「ローヘイ」、マレーシアでは「イーサン」と呼ばれる伝統的な旧正月料理「魚生」にチャレンジしてみても◎。
Tet Nguyen dan(テト)
・時期:2016年2月7日~12日
・該当国:ベトナム
ベトナムで、年間を通して最も盛大に祝われるのが、旧暦のお正月「Tet Nguyen dan(テト・グエン・ダン、通称テト)」。冬の終わりと春の始まりを告げる、ベトナム人が最も大切にする数日間。この時期には、家族や親戚一同が会し、祖先を拝んだり、お年寄りの長寿を願ったり、子どもたちにお年玉を渡したりと、お正月らしい様々なしきたりが存在する。大晦日の7日辺りから、店や観光地は一斉にお休みになり、公的機関は2016年2月6日~14日までの9連休を予定しているので、旅行の際は注意が必要。
Nyepi(ニュピ)
・時期:2016年3月9日
・該当国:インドネシア(バリ)
静寂の日を意味する「Nyepi(ニュピ)」は、バリ・ヒンドゥー教サカ暦の新年にあたり、国の祝日。前日の大晦日には、悪霊を振り払う伝統的なパレードが行われる。ニュピ当日は、「悪霊が島から立ち去るのを待つ」という理由から、島内では火や電灯が一切使われず、店や観光地の営業はもちろん、いかなる活動も禁止されるのだ。航空機や交通機関まで制限。旅行者も例外なく宿泊施設に缶詰状態になるため、旅行の計画には注意したい。
タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジアの旧正月
©Tourism Authority of Thailand
・時期:2016年4月13日~15日頃 ※国によって前後する
・該当国:タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア
タイやミャンマーなどで盛大に祝われるのが、4月の旧正月。一年の始まりにお清めのため水を掛けるしきたりが転じて、現在は大規模な「水掛祭り」に。有名なのがタイの「ソンクラーン」やミャンマーの「ダジャン」。一日中水を掛け合って、一年の始まりを盛大に祝う。国民も旅行者も構わず水を掛け合うので、旅行者は心構えを持って参戦しよう。特に貴重品の保護や、衛生面には注意したい。
・タイのソンクラーンの記事はこちら>
・ミャンマーのダジャンの記事はこちら>
ハリラヤ・プアサ(断食明け祭り)
写真:かめいさおり
・時期:国により異なる
・該当国:マレーシア、インドネシア、ブルネイ 他
約1か月続いた断食月の終わりを祝うイスラム教のお祭り。実はイスラム暦のお正月は別にあるのだが、「お盆とお正月が一度に来たよう」と例えられるこの日、人々は服を新調しモスクに礼拝に出かけた後、家族で集まってこの特別な日を祝う。マレーシアやブルネイなどの一部の国では、王宮などが開放され、一般人に食事を振る舞うオープンハウスが行われることも。皆が一斉に帰省するため、宿泊施設や交通機関の混雑には注意が必要だ。
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