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- アジアンビーチの常識・非常識
アジアンビーチにはいくつかのお約束があります。たとえば、「ビーチのパラソル、勝手に使っていいの?」、「荷物はどうするべき?」などの疑問、実はビーチのタイプによって事情が変わってきます。
また、アジアンビーチにツキモノの物売りに関しても、つきあい方を間違えると、トラブルのもとに……。今回は、旅立つ前に一読しておきたいビーチにおける暗黙のルールを紹介していきましょう。
ビーチのタイプ別お約束&テクニック
ビーチのシチュエーションには、大きく分けて3つのタイプが考えられるでしょう。
(1) パブリック・ビーチ
プーケット島のパトンビーチ ©ASEAN-Japan Centre
誰でも自由に利用できるビーチ。具体的には、バリ島のクタビーチやプーケットのパトンビーチなど。こうしたビーチのパラソルは有料であることがほとんど。併設のレストランを利用することで無料になることもあります。もちろん公共ビーチなので、自分でゴザやパレオを敷いて、タダで自由に過ごすこともできます。
プライベートビーチではないものの、リゾート前にあったり、リゾートのビーチクラブとして機能しているビーチ。パラソルなどの施設が整い、セキュリティもスタンバイしているので、宿泊していないと立ち入れない雰囲気が……。
この手のビーチでは、リゾート利用者はパラソルはもちろん無料、スタッフにオーダーすればドリンクを運んでもらうことも。なかにはパラソルから一歩進んで、二人きりの空間が確保できるカバナなどのケースも。また、高級リゾートの中にはサングラスを磨いてくれたり、おしぼりを運んでくれるサービスも。
具体的には、バリ島のヌサドゥア、フィリピンのマクタン島などに、こうしたビーチが多いです。
(3) 1日ツアーなどで訪れるビーチ
クラビ プラナンビーチ
アクティビティ会社が催行する1日ツアーなどで訪れるビーチ。ツアー参加者のために用意されたビーチクラブやクルーズ船などを拠点に、マリンスポーツなどを楽しみます。荷物を置く場所が用意されていたり、スタッフによる監視があるので、安心です。もちろん貴重品は自己責任で管理を。
具体的には、バリ島の隣の島のヌサ・レンボガンやプーケット沖のラチャ島、クラビのプラナンビーチなどが、こうしたタイプです。
手荷物はどうしたらいい?
パブリックビーチの場合、誰かしらが見ている必要があるでしょう。二人旅なら、交代で荷物番をすればOK。ただし困るのが、一人旅の場合。わたしの場合は、マッサージおばちゃんと顔見知りになって荷物を預かってもらったり、砂浜に荷物を置き、海から絶えずチェックしていたり。いずれにしても、紛失しても問題のないものしか、ビーチには持っていきません。また、首からさげられる紐付きの防水性ケースにお金やタバコを入れている人もいますが、欧米のリゾーターでそれをやっている人は見かけたことがありません……。
アジアビーチ名物? 物売りとの付き合い方
ビーチで見かける、パレオやアクセサリー、おもちゃ類を売る物売り。少しでも欲しそうな顔をすると、猛攻撃してきます。いらない時はいらないと意思表示することが大切。曖昧な対応をしていると、押し切られて買うハメに。
かつて聞いた話では、アクセサリーを1万円も買ってしまった人が、翌日に返品したいと物売りに泣き付いたとか。地元のガイドさん仲介役に立ててお願いし、半分返金してもらえたそうですが、それは特例。まず、一度払ったお金は戻らないでしょう。
かといって、あまり冷たく「いらないっ!」と言い放つのも考えもの。物売りさんにも気持ちがあるのですから。
そして物売りから買う場合は、必ずディスカウントをすること! 定価はないようなものですから、自分が納得した金額であることが大切です。
なにかと厄介者扱いされるマッサージおばちゃんですが、仲良くなっておくと、メリットもあります。先に書いたとおり、海に入っている間に荷物を見ていてくれたり、スコールが来た時に荷物を濡れないように気遣ってくれたことも。あまり嫌わず、信用しすぎず、距離感を見極めながら付き合うことが大切でしょうね。
(Photo & text: 古関千恵子)
ビーチ&リゾートコラム
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