マレーシア
カルチャー
大物三昧の絶海の人工島

3~8月季節限定、マレーシアの大物街道ラヤンラヤンへ!

ラヤンラヤン・アイランドリゾートではリゾート気分も味わえます 撮影:小川保

絶海にぽつん、しかも周囲は水深2000メートル。そんな究極のシチュエーションに位置するのが、マレーシアのラヤンラヤン。ボルネオ島コタキナバルの北西約380キロ、チャーター機で約80分になります。

ラヤンラヤンは環礁の一部を埋め立てて造った人工島です。この島にあるのは、ラヤンラヤン・アイランドリゾートと、マレーシア海軍の基地のみ。町はないので、ある意味、余計な誘惑もなく!?、ダイビングに集中できる環境といえるでしょう。

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ラヤンラヤンのハイライトは、やはりハンマーヘッドの大行進!  撮影:後藤ゆかり

ラヤンラヤンでのお目当ては、やはりハンマーヘッド! 
たとえば、代表的なダイビングスポット「ゴルゴニアンフォレスト」では、ドロップオフの壁から離れてオープンシーをドリフトしていると、はるか足下からハンマーヘッドの大群がぐんぐんと沸き上がってきます。時にその数、100匹単位!


ギンガメアジの群れもたっぷり。銀鱗系など、シャープな大物たちが待ち構える海  撮影:小川保

ハンマーヘッド以外にもギンガメアジやバラクーダ、イソマグロにカンムリブダイ、レオパードシャークなど、大物たちが大集合!


優雅に海を舞うマンタもラヤンラヤンの常連組  撮影:小川保

大物たちが集まってくる理由は、ラヤンラヤンの水深2000メートルから立ち上がった地形にあるのでしょう。魚たちにとって、大海に突然と現れた宿り木のような場所ですから。また、切り立ったドロップオフの壁にはウミウチワやヤギなどソフトコーラルがたっぷり。壁の造形美も見どころです。


ラヤンラヤンのすぐ近くにある人工島の“バードアイランド”。鳥たちのサンクチュアリー  撮影:小川保

ちなみに“ラヤンラヤン”とは海ツバメのこと。周囲に海ツバメが多いことから名づけられたとか。アフターダイビングには、岩を積み上げて造った人工島の“バードアイランド”へ、ぜひ。オオアジサシを中央に、クロアジサシなど、海鳥たちのサンクチュアリーとなっています。

ただしラヤンラヤンは、季節風の影響から3~8月の期間限定。ぜひ今年こそ!


ベッドの上にハンマーヘッド発見! ラヤンラヤン・アイランドリゾートの粋なサービス 撮影:小川保

■レベル
ドロップオフやオープンシーをドリフトするため、中性浮力は必須。壁のソフトコーラル類をフィンで壊さないよう、フィンワークに意識を

■ダイビングスタイル
すべてボートダイブ。午前2本、午後1本が基本

■ダイビングシーズン
モンスーンの影響でダイビングは3~8月のみ。気温は通年30度前後。水温は3~5月24~27度、6~8月28~29度。ウエットスーツは前半は5ミリ、後半は3ミリが目安

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
http://www.marinediving.com/

 

【連載】水中の楽園 Diving in ASIA supported by マリンダイビング



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