インドネシア
カルチャー
インドネシアの東部が今、面白い!

マックダイブで珍種のお宝探し三昧、知られざるアンボン

闇と光が交錯するケーブが見どころの「フクリラポイント」    撮影/原田雅章

赤道の周辺に約5000キロにわたって、大小およそ13000もの島々が点在しているインドネシア。東西にワイドに広がるこの国の中でも、最近注目を集めているのが東部。ラジャアンパッドレンべメナドなど、大物狙いから希少なマクロまで、ハイパーな海が広がっています。

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魚影の濃い、豊穣の海が広がるアンボン。こちらは「フクリラポイント ブルーローズ」   撮影/原田雅章

そんなインドネシア東部の中で、今回ご紹介したいのは、アンボン。パプアニューギニアとインドネシアのスラウェシ島のちょうど中間あたりに位置する、マルク州の州都です。バンダ海に浮かぶ佐渡島ほどの大きさの島は、古くから貿易の要衝でした。“スパイスアイランズ”と呼ばれるほど、ナツメグなどのスパイスが豊富で、それを狙ったヨーロッパの列強がこの海域の島の覇権を争っていたそうです。

マルクダイバーズのハウスリーフ的な役割の「ラハ3」で見つけたボロカサゴ   撮影/原田雅章

2000年前後からヨーロピアンダイバーが訪れるようになり、アンボンフロッグフィッシュを発見! この珍種の存在により、アンボンの名前はふたたび世界から脚光を浴びます。そしてマックダイブ(泥砂の海底でのフィッシュウォッチング)のパラダイスとして、人気が定着。ハウスリーフや内湾スポットでは、生物たちが昼間とは違った表情を見せるサンセットダイブやナイトダイブもポピュラーです。

サンゴをグーッとクローズアップしていくと、ポップなデザインの貝の仲間を発見。内海の「アエルマニス」にて   撮影/原田雅章

アンボンのダイビングエリアは細長い湾内と、外洋スポットに大別されます。足を延ばす外洋には、地形が面白い「フクリラポイント」や、ソフトコーラルが美しい「ピントゥコタ」など、生物以外のお楽しみも。湾内スポットは近いところで約5分、遠くても約20分、外洋スポットは近くても約45分が目安です。

ゆったりとした時間が流れる南の島、アンボン。かつて貿易の要衝だったとは想像がつかないのどかさ    撮影/原田雅章

バンガローとダイビングサービスを併設した、マルクダイバーズ    撮影/原田雅章

空も海も真っ赤に染める、アンボンの壮大なサンセット。この時間帯を狙って水中へ入るダイバーも    撮影/原田雅章

 
■レベル
中性浮力などの基本的なスキルが必要

■ダイビングスタイル
1日3ダイブ(午前2本+午後1本)が基本スタイル。ナイトダイビングもポピュラー

■ダイビングシーズン
年間平均気温は28度前後。年間を通して、多雨。水温は10~4月は29~30度、5~9月は26~29度。3~5ミリのウエットスーツが快適

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
http://www.marinediving.com/

 
水中の楽園 〜Diving in ASIA〜 supported by マリンダイビング
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