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- タイのコーヒーチェーン、一番人気はスタバではなく◯◯だった!?
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タイはいま空前のコーヒーブームといってもいいかもしれません。商業施設にもオフィスビルにも必ずのようにコーヒーショップが店を構え、駅の改札脇にもテイクアウト専用のコーヒー店が登場しています。
フラットホワイト(オセアニア発のエスプレッソドリンク)を提供する店や、ハンドドリップで丁寧に淹れたコーヒーを出す店も珍しくなくなりました。コーヒー豆を買い求め、自宅で豆を挽いてコーヒーを楽しむ消費者も増えています。
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このトレンドを牽引してきたのは、間違いなくスターバックスでしょう。1998年にバンコクに進出したスターバックスは、着々と店舗数を増やし、現在は約170もの店をタイ全土に展開。タイ人に飲み物の新しい選択肢を提供しました。
ただし、タイ人の多くは熱いコーヒーではなく、冷たいコーヒードリンクを好み、しかもたっぷりとクリームで飾られた甘いドリンクが好み。甘さ控えめの温かいドリンクを好む日本人とは非なる点です。
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スターバックスよりも1年早くタイに進出した、やはりアメリカ生まれのコーヒーチェーン、オーボンパンもタイのコーヒー文化を支える存在です。店舗数は約80店とスターバックスの約半数ながら、フランス語の店名を冠し、店内でどことなくフレンチの香りを醸し出しているカフェは固定ファンを獲得しています。
もっともスターバックスもオーボンパンも価格的には決して庶民派ではありません。価格は1杯100バーツ前後(約320円)とタイの物価を考えれば高額であり、階級社会のタイでは客層が限定されています。
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コーヒーをもっと安く気軽に飲みたい。そうした一般庶民のニーズに応える形で急拡大しているのが、カフェAmazonです。PTT(タイ石油公社)が運営母体となって、2002年にスタートしたカフェアマゾンは、車社会のタイには欠かせないガソリンスタンドに併設する形で出店し、店舗数はすでに1600店を超えました。
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エスプレッソベースのコーヒー中心のラインナップはスターバックスと似ていますが、価格は1杯50バーツ前後(約170円)と半分程度。ガソリンスタンドだけではく町の路面店、商業施設に出店するケースも増え、タイの社会には欠かせない店となっています。
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コーヒーの風味を適度に抑え、庶民派価格で淹れたてのコーヒーを提供するカフェアマゾンの急成長は、コーヒーがタイに根付いたことを如実に表す現象といえるでしょう。
ちなみに、PPTはタイのみならず、フィリピンやカンボジアにも進出を果たしています。甘めの味、冷たい飲み物を好むのは東南アジア共通の志向です。タイに完全ローカライズされたカフェアマゾンのコーヒーの味は東南アジアを席巻するかもしれません。
(text & photo : 三田村蕗子)
タイのビジネスシーン探訪
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