マレーシア
ホテル/宿泊
貴婦人のように美しい佇まいで魅了

ペナン島のインスタグラマー新名所!? 〜おすすめホテル シティ編〜

伝統的なタイルと大理石など、ラグジュアリーな空間にポップなテイストが巧みに取り入れられています 著者撮影

ペナン島はビーチ&シティ、両方の魅力を併せ持っています。北海岸のバツー・フェリンギは、シニア層やファミリー層がゆったりと海辺の時間を味わうビーチリゾート。一方、中心地ジョージタウンはやりたいことが目白押し、かつ、アートの街として近年はアジアを中心に各国から若いインスタグラマーも訪れるシティ。

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思わずカメラを向けたくなる撮影スポットが揃い踏み

たしかに世界遺産のジョージタウンは、思わず撮りたくなるネタの宝庫! イギリスのコロニアル調もあれば、プラナカンの豪華なお屋敷、リトルインディア、水上に築かれた中華系のビレッジなど、あらゆる文化を投影した家や街並みが続いているのです。

ストリートアートを探して街歩きするのも、ジョージタウンのお楽しみ  著者撮影

しかも、街のあちこちにストリートアートが点在しています。人気のストリートアートの前では記念撮影をするために行列ができるほど。隠し絵のようにアートが描かれてもいるので、地図を片手に回るのもお楽しみです。

ルブ・チュリアのチキンライスの店。B級グルメの食べ歩きも、はずせないお楽しみ 著者撮影

 

ユニークな歴史を歩んだ美しいヒストリカルホテル

今回おすすめするホテル「ジ・エジソン・ジョージタウン(THE EDISON George Town)」はプラナカンのお屋敷“ブルーマンション”や、シューズデザイナーのジミー・チューをモチーフにしたストリートアートの近くに位置しています。若者が集まるバーが連なるルブ・チュリアにも近いので、夜遊びにも好都合。

曲線を描く化粧漆喰やアイアンレースの窓枠など、貴婦人のように美しいヒストリカルホテル 著者撮影

化粧漆喰がみごとな英国コロニアル調の建物に、中国式の建築様式やプラナカンのテイストを取り入れた、貴婦人のように美しい佇まいのジ・エジソン。このヒストリカルな建物は少々ユニークな歴史を歩んでいました。

館内の中央にある、光降り注ぐコートヤード 著者撮影

ヨー・ウィ・ガークという地元名士の豪奢な邸宅として1906年に建造。その息子はギャンブルの果てに館を薬物販売の組織に売り渡し、荒れ果てたアヘン窟だった時代も。やがて第2次世界大戦時には日本軍の管理事務所やジェントルマン・クラブとして利用され、その後に「キャセイホテル」という名の売春宿に……。警察官や怒り狂った妻から女性を逃すための隠し通路は、今も名残のように残されています。

スイートは“ジョージ”と“ウィリアム”の2室。ジョージのみ、バスタブ付き 著者撮影

キッチュなカラーリング。こちらはデラックスプレミアム 著者撮影

そして2016年7月、美しく再生を果たしたジ・エジソン。格子窓や柱はスコットランドのグラスゴーから取り寄せ、オリジナルの扉は1か月かけて100層も塗り重ねたとか。パターン模様のタイルの床も丁寧に修復した2階建ての建物に、客室は35。クラシカルな風情と、モダンな色使いがポップな印象を与えます。シンクがベッドルームにあるのは、プラナカンの屋敷と同様で、そのあたりにも歴史的建造物の味わいを感じます。

 

それぞれに趣向が凝らされたファシリティ

ドリンクやスナックを用意した、24時間利用できるザ・ラウンジ。かつてのキッチンを改築 著者撮影

また、室内に冷蔵庫が置いてありません。というのも、「ザ・ラウンジ」が24時間、無料で利用できるからです。ザ・ラウンジにはコーヒーや紅茶、ソフトドリンクなどの飲み物や、プラナカンの伝統的なお菓子やスナックなどが用意され、ゲストの憩の場となっています。自分の家でリビングやキッチンへ行くように、ラウンジへ足を運ぶのです。朝食会場もこちらで。そして毎日18~19時はゲストにワインが無料でサーブされます。

宿泊料に朝食込み。フルーツやペストリーに加え、マレーシアならではのナシ・レマも並びます 著者撮影

建物脇のプール(訪問時は建設中)や、ラウンジ脇の屋外ダイニングの「ザ・カバナ」、ライブラリーなど施設は限られていますが、趣向が凝らされています。ジョージタウンの新たなヒストリカルホテルとして、オススメです。

2階に位置するライブラリー。のんびりと読書するのに快適なスペース 著者撮影

ザ・ラウンジに隣接したザ・カバナ 著者撮影

 
(text & photo : 古関 千恵子)

 
THE EDISON George Town(ジ・エジソン・ジョージタウン)
・HP:http://www.theedisonhotels.com/
・住所:15 Lebuh Leith, George Town, 10200 Penang, Malaysia
・電話:(+60)4 262 2990
・日本での問い合わせ先/ウィンコーポレーションTEL0475-36-5650

 
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