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- 知っておきたい現地事情。ミャンマーにおける仏教について
旅をする前に現地事情を知っていると、その国のことをより深く知ることが出来ます。
そんな豆知識についてお話ししてみたいと思います。
アジアに広がる仏教ですが実は日本とミャンマーでは宗派が違うのをご存知でしたか?
ミャンマーは非常に敬虔な仏教国です。
国民の約90%が仏教徒であり、人生で最低2回出家します。
→これポイントです。
仏教は紀元前5世紀頃、インドでお釈迦様によって開かれた宗教です。
お釈迦様というのは厳密に言うと名前ではないんですね。
釈迦族出身のためお釈迦様と呼ばれますが本名はゴータマ・シッダッタ。
仏陀といわれるのは「目覚めた人」という意味の言葉です。
インドで生まれ布教された仏教は
紀元前3世紀頃、上座部仏教と大乗仏教という2つの大きな宗派が出来ます。
上座部仏教はインド南部のスリランカ、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジアへ
大乗仏教はインド北部のブータン、ネパール、ベトナム、中国、日本へ
そのため上座部仏教は別名「南伝仏教」、大乗仏教は「北伝仏教」とも言われています。
教えの違いは極端に言えば、出家して修行をすれば救われる派=上座部仏教、
信じていれば救われる派=大乗仏教という形でしょうか。
「修行して上の席に座ったら救われる宗派」と
「修行してない人もみんな大きな教えに乗れる宗派」と覚えています。
さて皆さん、最初のポイント覚えていますか?
ミャンマーは出家する人が多いです。それは救われるためには修行を受けないといけない上座部仏教だからなんです。
写真の托鉢もその一環。午前中しか食事をとってはいけないため、托鉢は早朝のみ行われます。
ちなみに仏教が生まれたインドが仏教国ではないのは、
お釈迦様が元々ヒンズー教徒の元祖バラモン教の国で生まれたため
ヒンズー教に取り込まれてしまった結果とも言われています。
ヒンズー教にはヴィシュヌ神という三大神がいるのですが、彼が現世に現れるためにとった化身の一つがお釈迦様との言い伝えも。
ここらへんは、ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の関係に似てますね。
ミャンマーにおいて、お坊さんの地位は高く、常にお坊さんは優先されます。
バスに乗れば人々は席を譲りますし、飛行機も優先搭乗です。
女性のみなさんはご注意いただきたいのですが、出家したお坊さんは女性に触れてはいけません。
決して触れないようにご注意くださいね。
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