東南アジア
カルチャー

【編集部日記】アジアの地域&人をつなぐ、心ときめくアイテムたち

少し前になりますが、渋谷ヒカリエで開催されたファッション&ライフスタイルブランドの展示会「PLUG IN」に行ってきました。お目当ては、フェアトレードや手作りをベースとしたエシカル(社会や環境に配慮された)な商品ブランドのコラボレーションを行っている「ethicaloop」コーナー。お邪魔すると、アジア地域を中心とした国々で作られた魅力的なアイテムがずらりと並んでいました。その一部をご紹介したいと思います。

 

DAIFUKU PROJECT <カンボジア、タイ>

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左:家畜としての役割を果たした後、食用とされ捨てられてしまう水牛の角を使ったアクセサリー、暴力の象徴である武器を平和へのメッセージに変える<不発弾コレクション>。
右:繊細で美しいひだ刺繍は、タイの少数民族の手作りによるもの。

 

「小さな福が大きな福へと育つきっかけ作りができたらいいね」という思いから、国連での難民支援など国際協力の仕事を経てフェアトレードに取組むTamiさんとデザイナーのMayoさんが中心となって、昨年立上がったプロジェクト。カンボジアで回収された不発弾を利用した7色のブレスレットや、タイ北部の山岳地域で暮らす少数民族の手仕事による美しい刺繍小物など、身近に思いが感じられるものばかり。

http://daifuku-project.com

 

fabrica fabrico <ラオス他>

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旅で出会った人や場所のストーリーを、雑貨を通して紹介する「fabrica fabrico」さん。以前にもご紹介した、ラオスに残る不発弾から作られたスプーンやアクセサリーや、アカ族の村の女性たちが作る色鮮やかでキュートなマスコットなど、どれも見る目を楽しませてくれるだけでなく手作りの温もりを感じさせてくれます。旅をこよなく愛するオーナーさんが、次はどんなストーリーを伝えてくれるのか、とても楽しみです。

http://fabricafabrico.com

https://www.facebook.com/fabricafabrico

 

Sulci <フィリピン>

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フィリピンのセブ島とボホール島に暮らす女性たちのハンドメイドによるバッグたち。足掛け2年、現地の女性たちに編み方を基礎から教え、デザインと技術指導をしながら信頼関係を築きあげた末に誕生したものだそうです。素朴な可愛らしさをもつバッグは、主にボホール島に樹林する椰子の一種、ブリの葉の繊維(ラフィア)から出来ていて、とても丈夫。左の写真を見てください。バッグの持ち手にラフィアで編まれた女の子のチャームが付いてますよね。このチャームには、現地の子どもたちが少しでも良い環境で学べるように、という願いが込められているそうです。またこれと一緒に付いてくるタグには、編んだ女性の直筆サインが入っていますよ。

http://www.sulci.co.jp

 

mari marie <カンボジア>

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カンボジア発、イタリアンデザインのアクセサリーブランド。蚊帳を再利用して作ったバッグは、軽くて丈夫で、水に強く、機能性バツグン。バッグの持ち手と淵にはポリ袋が使われていて、細かく編み込まれた文様が個性的です。以前に、カンボジアの現地レポーターNORIさんがご紹介していたエコブランド「SMATERIA」 のバッグも出品されていたのですが、こちらもカラフルで上品でした。

http://www.marimarie.org

 

Laurich <タイ>

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抜群の健康効果と美容効果で、日本でも注目を集めているココナッツオイル。あなたも使ったことありますか? タイのコスメブランド「Laurich」で作られるものは、ココナッツの栽培からオイルの製造過程まで一切の化学化合物を加えていない100%ナチュラル。熱を加えず圧力をかけてオイルを搾るコールドプレス製法によって、栄養価を逃さずに作っているのだとか。それから果肉を使用した後に廃棄物となるココナッツの殻は、これまで環境汚染の元になっていたそうなのですが、同社では殻を天然エコ炭に加工して、農家の第2の収入源にあてているようです。商品一つとっても、いろんなストーリーがあるんですね。

http://www.laurichs.com(英語)

http://akirak.jp/(日本総代理店)

 

VEGANIE <インド他>

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最後はこちら。ポップなイラストや文字を刺繍であしらったポーチやバッグの数々。インド、デリーを中心に活動する女性支援グループと共に作られたものです。その後ろにある、美しいビンテージサリーを使用した大判のストールには、都市から離れた村ムルシダバードで働く女性たちによる繊細な縫製がなされています。今年設立された「VEGANIE」では、女性や子供、動物を力づけるため、フェアトレードやエシカルファッションブランドの製品の販売や企画製作を行っているそう。こちらの商品一つ一つもまた手作りの良さが伝わってきますね。

www.veganie-shop.com

 

様々な想いから日本に届いたモノたち。実際に作っている人ももちろん、使われている素材一つからも知らない地域や国への興味が膨らみますね。

 

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