ベトナム
グルメ
東南アジアの食堂らしさが魅力

(東京・高円寺)生米麺のフォーが看板メニューのベトナム料理店

著者撮影

今回ご紹介する「チョップスティックス」は高円寺が誇るディープ・スポット、大一市場にあるベトナム料理店だ。大一市場は元々文字通り青果などを販売する市場だったのだが、現在は飲食店街となっており、しかもエスニック料理店が多い。東南アジアの食堂をイメージさせる雰囲気の素晴らしさは、都内だと浅草地下街とタメを張るレヴェルだろう。

 
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チョップスティックスさんは「生麺のフォー」を看板メニューとしており、乾麺がオーソドックスな日本では大変珍しいお店だろう。オープンは2003年で、筆者は当時からたまに頂きたくなり訪問している。個性を有するフォーだと思う。

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この度は「牛肉のフォー(フォーボー)」(650円)に「ハーフコムガー」(200円)を付けた。フォーはプラス50円で1.5倍になるので、そちらもオーダー。ちなみに、プラス100円で2倍となる。また、パクチー大盛り、生唐辛子は無料で頂ける。

 

ハーフコムガー

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かなり生姜を利かせたコムガー。米は鶏の出汁を吸い込んでおり、炊き加減はパラパラ。それでいて日本米である為、もっちり感もある。ネギ入りの醤油ソースの味わいが強く、ナッツとフライドオニオンがアクセントになる。

 

牛肉のフォー(フォーボー)

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とにかく生フォーが面白い。モチモチ、ねっちりした食感で、つるんではなくてトゥルンとした口当たり。麺の表面は実に艶かしく、滑らかだ。そして、米の風味が強い。日本米を使用して麺を作っているだけあり、海外の米粉麺よりも風味と甘みが強い麺だ。うどん的な特長を併せ持ったフォーであり、乾麺とは根本的に異なる。

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ボー(牛肉)は牛スジ肉の煮込みで、優しい旨味のスープに煮込みの甘みが混ざり、段階的に味が変わる。他にトマトの酸味もかすかに混じり、極軽めの八角は日本人好みだろう。

日本人向けにアレンジしつつ、他に無い個性を持つフォーだと感じる。

 

著者 : yuya

手料理も愛するタベアルキスト。ハタチの頃からバックパッカー旅行をしており、世界を丸っと食べ歩き。特に東南アジア諸国と中国が大好きで、屋台メシを食べて、現地の市場で調味料や調理器具を買い付けてくるのが旅の楽しみ。日本国内でも、出来る限り現地に近い味わいのお店を探して日々徘徊。

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※店舗情報やメニュー、価格は初回投稿日(2017年6月12日)時点のものです。訪れる際には予めご確認をお願いします。

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