タイ
カルチャー
モンスーンの風から解禁!?

これから旬を迎えるタイ屈指のダイビングスポット「シミラン&スリン」

1_MG_7347コボンピナクルHI壁一面にソフトコーラルの花が咲いたような「コ・ボン」。近年、シミラン国立公園に属することになった島(撮影/石川肇)

5月初旬から10月後半までモンスーンの影響からアプローチができないタイのカオラック沖に広がるシミラン&スリンが、もうすぐオンシーズンに! 約半年の間、ダイバーから閉ざされていた分、海も元気をたっぷり充填。大物から群れ、固有種などハイパーなシーンが待っています!

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シミラン&スリンの海域は、太平洋とインド洋を分かつマレー半島の北部。プーケットの北79キロのリゾート地カオラックの沖約50キロに点在するのがシミラン諸島。南北にナンバー1からナンバー9と呼ばれる9つの島々が点在しています。巨岩が折り重なったような島もあれば、白砂の美しいサンゴ礁の湾もあり、個性豊か。そして水面下はさらにキャラクターが炸裂しています。

2_MG_7354コボンピナクルHI地形変化も「コ・ボン」の魅力。マンタなどの大物が出没することも! (撮影/石川肇)

豊富な栄養分のおかげなのか、魚種がバリエーション豊か、そして群れがボリューミー! たとえばキンセンフエダイの大群はびっしりと一匹一匹が隙間なく視界全体を覆い、まるで一匹の巨大な生き物のよう。吹雪のようなスカシテンジクダイの群れとカラフルなソフトコーラルのドリーミンな光景があれば、姿が隠れてしまうほどコバンザメを引き連れた大迫力のジンベエザメも! 視線をマクロに転じれば、パレットのようにカラフルな小魚や、固有種もお楽しみのひとつ。

3_MG_7196リチェリューロックHI固有種のクマノミ、レッドサドルバックアネモネフィッシュ。スリン諸島のリチェリューロックにて(撮影/石川肇)

シミラン&スリンへダイビングに行くには、方法は2つ。ダイブクルーズで広範囲に周るか、カオラックのリゾートに滞在して日帰りで行くか。ダイブクルーズの魅力は、日本発着6日間から参加でき、全食事がコミコミだからトータルに考えればリーズナブル。日本人向けのダイブクルーズもあります。

4_805早朝NKダイブクルーズは早朝からナイトダイブまで1日4ダイブ。1日の本数が多いので、ナイトロックス(スペシャルティを持ってない人はクルーズ中に取得も可能)の使用も一案(撮影/北川暢男)

一方のリゾート滞在は4日間からツアーがあり、ステイ先が予算に応じて選べるのがありがたいところ。ただし、ダイブクルーズも同様ながら、シミラン&スリンは国立公園なので入海料(1日500バーツ)とダイビング許可証(1日200バーツ)が別途かかるのをお忘れなく。

5_MG_0253HIシミラン諸島のナンバー8。微妙なバランスで均衡をとっているバランシングストーンがアイコン。アイランドホッピングで訪れるツーリストも多数(撮影/石川肇)

また、シミランのナンバー9の沖のタチャイ島が自然保護のため、この10月から無期限でクローズになります。観光客が押し寄せてしまったために、一度閉めて、休ませようというため。ただし、タチャイ島周辺以外は問題なくダイビングできるので、ご安心を!

 
■レベル
マンタやジンベエザメを狙うスポットは流れることがあるので、ある程度のスキルが必要

■ダイビングスタイル
4~5日のダイブクルーズ(ショートは2~3日)。またはカオラックに滞在して日帰りで。

■ダイビングシーズン
モンスーンの影響から11月〜4月がオンシーズン。水温が高いので、年間を通して3ミリのワンピース(ウエットスーツ)でOK

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
http://www.marinediving.com/

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