フィリピン
カルチャー
仮面の裏に隠された想いと共に踊る

笑顔はじける仮面の祭り!フィリピン「マスカラ・フェスティバル」

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フィリピンのBacolod(バコロド)で毎年10月に開催される「MassKara Festival(マスカラ・フェスティバル)」。苦境に立たされていた時代、自らを奮い立たせるために始まったこのお祭りは、「微笑みの都市・バコロド」の象徴として毎年訪れる世界中の人々を笑顔にしている。アジアを代表するお祭りの一つに数えられるまでに成長したフェスティバルで、思いっきり笑いあおう!今年のハイライトは10/15から10/19を予定。

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笑顔の裏に隠されたフェスティバルの由来

01 Bacolod MassKara

フィリピン、ネグロス島最大の都市バコロド。10月19日の市の創立記念日に合わせて、10月の第3週の週末に毎年開催されてきたマスカラ・フェスティバル。

「微笑みの都市」として知られるバコロドだが、25年前のフェスティバル発祥の年は、不遇な出来事が続いていた。1980年代、砂糖には果糖が多く含まれ、健康に良くないという見解がアメリカで発表されると、サトウキビの生産を主要産業としていたバコロドは大打撃を受ける。同時期に、地元民が多数乗船していた船がタンカーと衝突。沈没し、700人もの命が奪われるという痛ましい事故も起きた。

街中が悲嘆に暮れる中、なんとかして皆を元気にしようと、地元アーティストや政府、市民団体が自らを奮い立たせ「笑顔の祭り」を企画。相次ぐ不運から抜け出そうとしたのが、このフェスティバルの始まりなのだ。現在では、フィリピン中、世界中からあつまる人々をハッピーにする、アジアを代表するフェスティバルとして人気を集めている。

 

仮面がテーマのフェスティバル

03 Bacolod MassKara

「MassKara」という言葉は、mass=大勢、kara=顔(スペイン語)という言葉から成る造語。また、英語のmask(マスク)の意味も掛けて、お祭り全体を通して仮面がテーマになっている。ヴェネツィアやリオのカーニバルをヒントにしているという、カラフルな衣装に身を包んだダンサーが、ラテンのリズムに合わせて踊り出す!この時期はあらゆる所で仮面が飾られ、街中がお祭りモード一色に。

 

ハイライトはストリートダンスコンテスト

フェスティバル期間中は、劇や、カーニバル、ドラムやトランペットのコンテスト、フードフェスティバルなどが企画されている。中でもストリートダンスのコンテストはお祭りのハイライト。学校や地域単位で練習の成果を発揮する。

バコロドへは、マニラから飛行機で1時間強。空港から市内までは車で10分と便利。笑顔の仮面をかぶって踊れば、誰でもお祭りの主役になれるかも。アンラッキーをラッキーに変える魔法のようなお祭りで、幸運を呼び寄せてみては?

 
写真提供:フィリピン観光省

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