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ラオスの国民食、カオ・ピアックを食べまくる

「カオ・ピアック・セープ」のカオ・ピアック・ムー・ゴープ。ビエンチャンでもトップクラスの美味しさ  著者撮影

ラオスの国民食ともいえる「カオ・ピアック」は日本のうどんに似たラオスの麺料理。麺は基本的に米粉なのだがタピオカ粉も混ぜているので非常にもちもちした食感が特徴。

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スープはあっさり鶏だしが多い。お店によっては自家製麺のお店もある(そんなには多く無い)。ラオス人は朝食~ランチに食べることが多く、夕方には閉店になる店が多い。

カオ・ピアックの意味は2種類ある。直訳すると「カオ(ご飯)」、「ピアック(濡れた)」で、濡れたご飯という意味になる。食堂でご飯ものを置いているお店だと、ただカオ・ピアックというとお粥(雑炊)が出てくることもあるので注意しよう。麺のカオ・ピアックは正式には「カオ・ピアック・セン」という。

ビエンチャンでカオ・ピアックといえば「カオ・ピアック・セープ」だ。店名はずばり「おいしいカオ・ピアック」という意味。カオ・ピアックは「ガイ(鶏肉)」「ムー・ゴープ(揚げた豚肉)」の2種類が選べる。オススメはムー・ゴープ。うずらのタマゴ、豚足など具だくさんなカオ・ピアックだ。テーブルに置かれたもやしとミントをどっさりと入れ。揚げパン(これは有料)を入れればボリューム満点。熱々のとろみがあるスープはダシが効いていておいしい。店名に恥じない美味しさ。ビエンチャンを訪れた時には必ず食べに行くお店だ。

こちらは全て自家製。モチモチのコシの強い麺とあっさり目のスープが特徴  著者撮影

次はのお店はカオ・ピアック・セープから歩いて5分くらい、タート・ダムの近くにあるお店。お店の名前は無いのか看板には「ラーン・カーイ・カオ・ピアック(カオ・ピアックを売ってるお店)」。ここの売りはなんと言っても全て自家製。麺も自家製とのこと。食べてみると凄いコシのあるモチモチ感がたまらない。具は鶏肉と刻んだ万能ネギ。カオ・ピアック・セープと比べると至ってシンプル。テーブルにトッピング用のもやしも無い。スープはどちらかというとあっさり風。地元の人にはすごい人気らしく絶えず満席のことが多い。車を乗り付け持ち帰る人も多い。カオ・ピアック・セープとともにビエンチャンのツートップともいえよう。

市場で見かけた麺屋台。フー(クイッティアオ)のお店だが、カオ・ピアック、カオ・ソーイ、インスタント麺と一通りある  著者撮影

市場の中に数件軒を連ねる屋台でカオ・ピアックを食べてみた。美味しいのだが、先の二件に比べるとは普通においしいといった感じだった。お店によってスープや麺の太さが違う。

タラート・サオ・モールで見かけた太麺の煮込みカオ・ピアック  著者撮影

タラート・サオ・モールのフードコートでは太麺を見かけた。うどんに似たモチモチしたただの麺料理かと思っていたが意外にも奥が深いと感じた。

バンビエンの食堂で食べたカオ・ピアック。シンプルなのが印象的だった 著者撮影

数日間の滞在では極めることは出来なかったが、再びカオピアックの旅に出てみようと思う。

 
(text & photo : 中島貴義)

 
熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」
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