ベトナム最後の秘境！？コンダオ島のビーチリゾート

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南北1,650Km、東西600㎞に広がるベトナムは、世界遺産、おいしい食べ物、可愛いベトナム雑貨など、訪れる場所によって楽しみ方もさまざま。近年はビーチリゾートの人気も高まっています。なかでも、“ベトナム最後の楽園”と呼ばれているのがベトナム南部に位置するコンダオ島です。

あの有名セレブも訪れた秘境リゾートとは？

© Six Senses Con Dao

コンダオ島とは、コンソン島と呼ばれる島のことで、大小16の島々からなるコンダオ諸島で唯一人が住んでいる島です。ホーチミンからVASCO（ベトナムエアサービス）で約45分。本土から船も出ていますが、海が荒れると運航しないこともあり、飛行機での移動がおすすめです。

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コンダオ島の名前がビーチリゾートとして知られるようになったのは、2010年に「Six Senses Con Dao(シックスセンシズ コンダオ)」がオープンしたのがきっかけ。さらにブラッドピッド＆アンジェリーナジョリーのファミリーが休暇を楽しんだことも話題となりました。

自然との一体感を楽しむ秘境リゾート

シックスセンシズのコンセプトは「SLOW LIFE」。これは、SUSTAINABLE ／ LOCAL ／ORGANIC ／ WHOLESOME ／LEARNING／INSPIRING／FUN／EXPERIENCESの頭文字を取ったものですが、ホテルに泊まってみると、そのコンセプトが徹底されていることが分かります。

© Six Senses Con Dao

コンダオ島の自然に寄り添うように建てられた木造のヴィラは、ラグジュアリーでありながらも自然を楽しむ要素が満載。リゾート内の移動用自転車やヴィラの中庭に設けられたシャワー、海辺での映画鑑賞など、さまざまな体験ができます。

© Six Senses Con Dao

今でもコンダオ島にある5つ星ホテルは「シックスセンシズ コンダオ」のみというのも、プライベート感あふれるビーチリゾートを演出してくれます。

© Six Senses Con Dao

コンダオ島での観光地巡り

コンダオ島は、島の半分以上をコンダオ国立公園が占めています。ウミガメやジュゴンの生息地にもなっているエメラルドグリーンの美しい海で、スキューバダイビングやシュノーケリングが楽しめます。また、例年6月～8月のウミガメの産卵期には、産卵に立ち会えるツアーが人気です。コンダオ島は、住人は7500人ほどと小さな島ですが、街にはいくつか観光スポットもあります。

コンダオ市場

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コンダオ島にある唯一の市場。魚介類や乾物、ナッツ類、ちょっとしたお土産物などが売られています。

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お土産におすすめなのがバジルシード。ホテルの朝食のドリンクコーナーはもちろん、ヴァンソン寺のフリードリンクコーナーにバジルシードドリンクがあったのにも驚きです。

ヴァンソン寺

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高台にあるお寺からはコンダオの街と海を臨むことができます。寺へ向かう参道では、サルに遭遇しました。お寺の境内横には休憩スペースがあって、フリードリンクも置いてありました。ちなみに、飲んだらグラスは自分で洗って返します。

安山廟

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1783年の内戦時にコンダオ島に逃げてきたグエン王の妻、フィー・イェンは、フランス軍に協力を求めようとしていた夫に抗議したことで島の洞窟に監禁され、ついには自殺してしまいました。そんなフィー・イェンを祭った廟。命日には、島で祭りが行われます。

コンダオ島に眠る英雄

コンダオ島が最後の楽園リゾートとして残ったのには、島が長年流刑地だったという理由があります。島のおみやげ物売り場や飛行場の売店で見かけたのが、フランス植民地時代に革命運動に関わり、19歳の時に処刑されたというボーティサウさんの記念グッズ。

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死刑執行の瞬間までとても勇敢な態度をとったとされる彼女は、今なお英雄として尊敬されていています。コンダオ島には彼女のお墓があり、彼女のお墓参りをするベトナム人も多いそうです。

 
手つかずの大自然と、長年流刑地だった歴史が混在しているコンダオ島。島には収容所関連の施設や博物館も残されています。秘境リゾートを楽しんだり、ベトナムの歴史に想いを巡らせたりと、コンダオ島でしか体験できない旅が待っています。

 
取材協力　
ベトナム航空
https://www.vietnamairlines.com/jp/ja/

シックスセンシズ コンダオ
http://jp.sixsenses.com/resorts/con-dao/destination

 
（text : 美濃羽　佐智子）