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美しいサンゴの園はアジア随一

セブ島最強の穴場、モアルボアルがベストシーズンに突入!

南部でいちばんサンゴがきれいなトンゴサンクチュアリ   撮影/原田雅章

セブ島の西海岸の小さな村、モアルボアルが日本にはじめて紹介されたのは、1970年代。海のポテンシャルの高さが話題となった、衝撃的なデビューでした。それから50年近い年月を経て、海はさらに楽しく進化し、それでいて、のんびりとしたビレッジの雰囲気は変わらず。そんなモアルボアルの魅力を改めてご紹介。

 
今、モアルボアルで人気を呼んでいるのはイワシの仲間、ミズンの大群! 何万匹ものミズンたちが銀鱗をきらめかせながら、変幻自在にフォーメーションを変える様は大迫力。群れの中に飛び込めば、ぐるりと周囲はイワシ、イワシ! 

イワシの仲間の大群に巻かれるカバナフロント    撮影/小川保

また、世界中でサンゴの危機が懸念されている中、ここモアルボアルは例外。色とりどり、形も様々な美しいサンゴの園が広がっています。チキチキダイバーズ代表のカツさんこと渡部勝行さんいわく、「ヨーロピアンが早くから遊びに来たことで、サンゴが非常に良い状態で保全され、また、セブ島とネグロス島の狭い海峡に当たることもあり、雨水の流入から水温が上がらず、サンゴの白化はほとんど見られない。元気なサンゴはアジア随一であると自負しています」。

透き通るようなボディに小さな水玉模様が愛らしいムーンスポテッドシュリンプゴビー   撮影/小川保

そして、このカツさんはモアルボアル沿岸南に位置する、ハゼのスポット「ゴビーポイント」のⅠからⅤを開発。リボンゴビーやオイランハゼなど、レアキャラがウォッチできます。

セブ島の西海岸のモアルボアル。ネグロス島の向こうに沈む美しいサンセットが期待できます   撮影/原田雅章

モアルボアルは3~4キロのビーチと平行して、車がどうにか行き交う程度の細い道が走り、その両脇にダイビングサービスや宿泊施設、レストランなどが並ぶダイビングビレッジ。滞在中は徒歩ですべて事足りる程度のコンパクトさが魅力です。のんびりと海辺の空気が味わいながら、ダイビングが楽しめます。

ビーチに沿って細い道路が走るシンプルな造りのモアルボアル    撮影/小川保

チキチキダイバーズを併設しているダイバーズロッジプルメリア。海辺のテラスがごきげん    撮影/小川保

 
■レベル
ペスカドール島周辺はドロップオフなどの地形があるため、浮力コントロールが必要。ゴビーポイントは砂の巻き上げに注意を。
 
■ダイビングスタイル
ダイビングサービス前のビーチからそのままバンカーボートに乗ってダイビングへ。午前2ボートダイブ、午後に1ビーチダイブが基本形。
 
■ダイビングシーズン
通年ダイビングは可能で、水温は26~30度。風が落ち着く4~6月がベストシーズン

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
http://www.marinediving.com/

 
水中の楽園 〜Diving in ASIA〜 supported by マリンダイビング
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