インドネシア
観光
1,000年続く水利システムが造り上げた景観

バリ島で世界遺産!絶景ビューの棚田に行こう!

Topphoto:TRIPPING!

1万を超える島々から構成されているインドネシアには、ボロブドゥールに代表される文化遺産が4件、コモドドラゴンで有名なコモド国立公園など自然遺産4件、合計8件の世界遺産が5つの島に点在しています。

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インドネシア随一のリゾート地バリ島。マリンスポーツ、スパ、食などリゾートライフを存分に楽しめるこの島に、美しい棚田を観ることができる世界遺産「バリの文化的景観:バリ・ヒンドゥー哲学トリ・ヒタ・カラナを表す水利システム『スバック』」があります!

 

9世紀から続く水利システム「スバック」

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ウルン・ダヌ・バトゥール寺院   photo:©ASEAN-Japan Centre

「スバック」とは、水を分け合う水利システムのことです。

肥沃な土壌に恵まれたバリでは昔から稲作が盛んでした。年中温暖なため二期作が一般的なので水田への給排水の調整を効率的にして、たくさんお米が収穫できるように水を管理することが必要だったのです。

水源から流れてきた水を貯水池などに保管し、平地や山間部に均等に分配するシステム、それが「スバック」!バリ・ヒンドゥー教では水は神様として祀られています。神格化された水を扱うので、寺院が管理したり宗教行事を行ったりするのです。

スバックについては、タバナン(バリ島の中部の都市ウブドから車で約1時間の街)にある「スバック博物館」で詳しく勉強することができます。最初にこちらの博物館で灌漑施設の模型や農工具の展示を見て水利システムについて理解してから、棚田を見に行きましょう。「スバック」があってこその美しい棚田なのです!!

 

トリ・ヒタ・カラナ

「スバック」は「トリ・ヒタ・カラナ」の概念を元に運営されています。

インドネシア人は9割がイスラム教徒なのですが、バリ島では9割の方がバリ・ヒンドゥー教を信仰しています。「トリ・ヒタ・カラナ」とは、神と人、自然の調和を意味するバリ・ヒンドゥー教の概念です。神から自然の恵みである水を受け取り、稲を耕してお米を作り、神にお供えし生活していくという、正に生命の営みを表現しているのです!ちなみにバリ・ヒンドゥー教は、土着の宗教とヒンドゥー教、仏教が融合したもので、インドなどで信仰されているヒンドゥー教とは少し異なります。

 

5つの地域が1つの世界遺産として登録

すべての川や泉を生み出した女神が住んでいると言われている「バトゥール湖」、バトゥール湖の女神を祀る「ウルン・ダヌ・バトゥール寺院」、また「タマン・アユン寺院」、そして「ペクサリン川流域のスバックの景観(棚田)」と「バトゥカウ山保護地区のスバックの景観(棚田)」の5つの地域が、世界遺産「バリの文化的景観:バリ・ヒンドゥー哲学トリ・ヒタ・カラナを表す水利システム『スバック』」として登録されています。

 

テラス・パディ・カフェ (Teras Padi Cafe)

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バリ島の中部の都市ウブドから車で約30分のところにあるペクサリン川流域にはスバックに関連したバリ最古の景観が残されています。こちらにある棚田をのんびりと眺めることのできるカフェが「テラス・パディ・カフェ」です。

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photo:TRIPPING!

渓谷にせりだすように建てられているのでライステラスを見下ろすことができます!竹でできた東屋から絶景写真を撮っちゃいましょう!

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photo:TRIPPING!

足を延ばしてくつろげるガゼボ席は人気なので早めに行きましょう!
取れたてのヤング・ココナツジュースや盛り付けの美しいナシ・チャンプルなどが有名です。

 
その他にも、世界遺産のバトゥール湖を眺めながら温泉に入ったり、タマン・アユン寺院などの寺院巡りをしたり、田園を見ながらのんびり散歩をしたり、バリの世界遺産の楽しみ方は様々です。日程や好みに応じてアレンジしちゃいましょう!世界遺産をめぐる現地ツアーなども充実していますよ。

 

■バリの文化的景観:バリ・ヒンドゥー哲学トリ・ヒタ・カラナを表す水利システム「スバック」 (文化遺産)

・登録:2012年
登録基準:「文化交流」、「文明の証拠」、「伝統的集落」、「出来事や宗教、芸術」
・アクセス
日本からバリ島のデンパサールまで直行便で約7時間。デンパサール空港からウブドまで車で約1時間。世界遺産は点在しているので、ウブドからツアーかタクシーチャーターが便利。

 

バリ島だけでも十分楽しめますが、もっと世界遺産を観たい!という方にバリ島からアクセスしやすいインドネシアの世界遺産をご紹介致します!

 

1. ボロブドゥールの仏教寺院群 (文化遺産)

Borobudur1photo:世界遺産イェーイ!

世界最大規模の仏教遺跡ボロブドゥール寺院。8世紀~9世紀に仏教を信仰するシャイレンドラ朝という王朝によって築かれた後、1871年にイギリスのラッフルズに発見されるまで何と約1,000年間もの間、密林の中に埋もれていました!大乗仏教の宇宙感を表す美しい構造と、仏教をテーマにしたレリーフ(浮き彫り)は必見です。

・バリ島からのアクセス
バリ島のデンパサール空港からジョグジャカルタまで飛行機で約1時間。ジョグジャカルタ市内から車で約1時間。

 

2. プランバナンの寺院群 (文化遺産)

Prambanan1photo:ひさほ ゆう

9世紀に建造されたプランバナン寺院(別名ロロ・ジョングラン寺院)には、ヒンドゥー教の3大神、「シヴァ神」、「ヴィシュヌ神」、「ブラフマー神」を祀る建物が3つあり、それぞれの内部にはシヴァ神の石像などが安置されています。外壁にはヒンドゥー教の神話「ラーマヤナ」で描かれているコーサラ国の王子ラーマの活躍する姿が施されています。

・バリ島からのアクセス
バリ島のデンパサール空港からジョグジャカルタまで飛行機で約1時間。ジョグジャカルタ市内から車で約30分。

 

3. コモド国立公園 (自然遺産)

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コモドドラゴン(コモドオオトカゲ)    ©ASEAN-Japan Centre

世界最大にして最強のトカゲ「コモドドラゴン」は、体長2~3m、体重は100kgと巨体で、その姿はさながら恐竜のよう!バリ島から飛行機と船を使った1泊2日のツアーなどでコモドドラゴンに会いに行くことができます。ガイドの同行が義務付けられているので必ずツアーに参加しましょう!

・バリ島からのアクセス
バリ島のデンパサールからフローレス島まで飛行機で約1時間半。フローレス島からコモド島までは船で約3時間半。

 
※ 記事中の情報は、全て2016年11月現在のものです。

(参考文献:『すべてがわかる 世界遺産大事典 <上・下> 世界遺産検定公式テキスト』、『きほんを知る世界遺産44 世界遺産検定4級公式テキスト』、『地球の歩き方』、『るるぶ』】

 
4年間世界遺産巡りの旅をした夫婦「世界遺産イェーイ!」のコラム
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