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- スンバワ島 極上波の宝庫「レイキーピーク」に挑む
バリから飛行機に乗り降り立ったのは、スンバワ島東部に位置するビマ空港。
インドネシアの片田舎にあるこの空港に、サーフボードを何本も抱えたサーファー達が連日のように訪れる。
彼らの目的の場所は同じなのだ。
空港からその村までのタクシーは、以前は値段が交渉性であったが、現在は一律料金が決められていて値段交渉の必要がない。(2014年は70万Rpくらいだった)
タクシーの値段は1台の料金なので、サーファー同志は「タクシーシェアしないか?」などと声をかけあうこともある。
同じ目的を持ったサーファー同志、話は早い。
もちろん送迎のついているホテルもある。
空港から車で3時間。
フゥという小さな村に到着する。
この写真を見てピンときたサーファーの方も多いのではないだろうか。
そう、有名なAフレーム※1のバレルポイント※2『レイキーピーク』である。
バリからたった4時間。
ここは極上波の宝庫である。
絵にかいたようなAフレームの波。
ライトとレフト両方に行けるが、レフトの波のほうが若干ロングライド可能だ。
レイキーピークは1年を通してサーフィン可能だがメインシーズンとなるのは4月~6月で、バリより少し早い。
私が訪れたのも5月のメインシーズンである。
人はそれほど多くなく、時間を選べば混雑なしでのサーフィンだって可能。
特に私が気に入ったのは、レイキーピークの左側に位置するレイキーパイプだ。
ここはレイキーピークほどロングライドはできないものの、テイクオフ後すぐにチューブを巻く、ボディボーダーには楽しい波なのだ。
そして人も少ない!!
(筆者はレイキーピークに訪れる世界中のサーファーから波をとれるほど上手くないので…)
海底はリーフなので、失敗して海底にたたきつけられたら、怪我は免れない。
こんなに波が良いのに貸切サーフできることもしばしば・・・
テイクオフから一気に波がホレてくる。
そしてチューブを狙う。
狙った波でも、だれかが先に乗っていたらもうその波には乗れない。
その波もいい波だったけど・・・すでにサーファーが・・・
恐るべし、ローカル・キッズサーファー!!
何度も言うが、ここは海底がごつごつしたリーフで、大変危険なポイントなのだ。
レイキーにはパパサーファーが、自分の子供にサーフィンを教えている姿も多く見かける。
こんな小さな子が数年後にはプロと肩を並べるほどのスーパーキッズサーファーになっているかもしれない。
ビキニ姿でビーチを歩いていると、必ずといっていいほど声をかけられる。
「3●歳の(秘密!?)私も捨てたもんじゃないな・・・ムフフ♡」と思って振り返ると、
そこにあるのは、子どもたちの満面の笑み。
少しだけインドネシア語を話す筆者だが、それも超初心者レベル。
・・・が、そんなのお構いなしに、どんどん話しかけてくる子どもたち。
女の子はヒジャブと呼ばれるスカーフのようなもで頭部を覆っている。
スンバワ島に住む人々のほとんどがイスラム教を信仰しているのだ。
バリはヒンドゥー教徒がほとんどなので、
たった1時間のフライトで、そして同じ国の中で、
違う宗教の人が、違った文化の中で生活している、
というのを目の当たりにするのも実に興味深い。
子どもだけでなく大人もフレンドリーに声をかけてくる。
インドネシアの女性はイスラム教徒でもヒジャブで頭部を覆っていなかったり、
被っていても、下は足の形がはっきりわかるスキニーパンツを履いていたりと、
中東で見かけるような、真っ黒い大きな布で全身を覆っているイスラム教徒の人たちとはまた違った印象を受ける。
それをなぜだろうと考えていくのも面白いけど、サーフィンの話とは離れていってしまうのでまたいつか(笑)
しかし、こういった違った文化に触れ、感じ、学んでいくことは旅の楽しみの一つである。
さて、レイキーには「アマンガティホテル」というここ周辺では有名な、エアコン・プールなど設備の整ったホテルが海の目の前にあったが、今回は地元の方が家で経営している「クリニア・ファミリー・ホームステイ」というところに宿泊した。日本の「民宿」といったところだろうか。
ホテルとは違った温かさを感じる。
そしてローカル家庭の日常を垣間見ることもできる。
これぞ、わたしの旅の醍醐味の一つ。
ここはレイキーピークのあるフゥという村のメイン(?)ストリート。
海にそった数100mの一本道。良い波に乗り、お昼寝をし、お散歩しつつ波チェック。
そして夕方も波乗り。
サンセットで心を洗われた後は、
美味しいローカル飯を食べながら、インドネシアのビンタンビールを飲み今日の波の話をする。
最高じゃないか。
これだからサーフトリップはやめられない。
さて、次はどこに行こうか・・・
<レイキーピーク ポイント情報>
・波のコンスタントさ:★★★★★
・サーフィンレベル:中級者~上級者
・ボトム(海底):リーフ
・シーズン:4月~7月(乾季)だが通年を通してサーフ可能
・ベストサイズ:腰腹サイズからサーフ可能だが、頭以上が面白い。ダブルオーバーまでサーフ可能
・宿/レストラン:ビーチの目の前に数件のホテルとレストランあり。ホテルは1泊1500円のロスメンから、このあたりでは一番設備の整ったアマンガティ・ホテルでも1泊53ドル(1部屋)~とリーズナブル。
・アクセス:バリからスンバワ島ビマ空港まで1時間のフライト。そこからフゥの村まで車で3時間
<サーフィン用語解説>
※1 Aフレームとは、正面から見ると底辺が長い三角形の形をした波。
左にも右にも滑れるパーフェクトな波(=三角波)
※2 バレルとは、巨大な波の空洞
(Photo & text: 響子)
サーフィンコラム「インドネシアの波に魅せられて……」
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INFORMATION
名称 | スンバワ島 レイキーピーク |
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