ベトナム
グルメ
元住吉で本場の味に舌鼓

(神奈川・元住吉) 路地裏で食べるベトナムの味!「Thao’s」のバインミー!

甘めのソースと、ほのかなヌクトゥンの香り……

ひとくち頬張れば、パンへのこだわりも感じられる……

「ホーチミンのバインミーの味だ!これは懐かしい」と、日本で暮らすベトナム人もリピートする店が、神奈川県川崎市の元住吉駅近くにある。

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ベトナミーズポップな店「ベトナムサンドウィッチThao’s」

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2015年4月に元住吉駅徒歩1分のところにオープンした「ベトナムサンドウィッチThao’s」は、線路沿いの路地に佇むバインミー専門店。お店の前には、ベトナム雑貨やプラスチックの椅子が並び、どことなくベトナムの裏路地の風情と重なる。それでも、黄色を貴重とした外観はポップで、新しさを感じる。そのバランスが絶妙だ。「ベトナミーズポップをイメージしているんです。」と店主の小坂さんが教えてくれた。

 

本場ホーチミンのバインミーの味

バインミーは7種の定番メニューと、毎月変わる限定メニューの合計8種。リピーターが飽きることのないようにとの心遣いも小坂さんの人柄。定番は、ベトナムハムとレバーパテ、豚ばらやき肉、肉団子トマトソース、レモングラスチリチキン、白身魚フリット、チャイニーズ風ローストポーク、蒸しどりねぎ油和えの7種。

今回は人気の「自家製ベトナムハムとレバーパテ」、オススメの「豚やき肉」をオーダー。

 
「自家製ベトナムハムとレバーパテ」(600円 ※小サイズ 400円)
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ベトナムハムとレバーパテが、大根と人参のなます、ネギ、パクチーによく合う。更に、甘みのあるマヨネーズとベトナム醤油ヌクトゥン風のタレが具材の味をまとめ、とてもいい役割を果たしていて、病み付きになる味。ちなみに、キクラゲや豚の軟骨が入ったベトナムハムとレバーパテは自家製。更にマヨネーズとヌクトゥン風のタレも手作りだと言うから驚きだ。このお店を訪れたらまず初めに食べて、この食感と味を楽しんでもらいたい。

 
豚ばらやき肉」(620円 ※小サイズ 420円)
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練乳やシーズニングソース、隠し味としてパクチーの根っこを用いて味付けしている豚ばらの焼肉は、日本人好みの味。なます、ネギ、パクチーとの愛称も抜群だ。甘めのバインミーが食べたい方にはこちらをオススメしたい。尚、半分ほど食べ終えたら、レバーパテを追加してトッピングしてみるのもいい。

 

こだわりの特注パン

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バインミーはパンも重要。本場ホーチミンのバインミーはサクサク食感がウリで、中身はどちらかというとスカスカなのだが、日本では手に入らない……。そこでThao’sでは、信頼できるパン屋さんに特注でオーダー。ここまでの道のりも一筋縄ではいかなかったとのこと。ちなみに、特注のパンは注文が入ってから表面を焼き、温めてくれるのもまた嬉しい。

 

バインミーとの出会いはアメリカで

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意外にも、小坂さんがバインミーに出会ったのはアメリカ。留学先オレゴン州の小さな町で、ベトナム人の友人にバインミーを食べさせてもらったところからはじまる。初めてのバインミーの味に感激し虜になり、それ以降バインミーを見つけては食べ歩いたそう。

帰国後、近くに美味しいバインミーを食べられるお店がなかったことから、一念発起。ベトナム料理の基礎を学ぶため料理教室に通い、飲食店でアルバイトもはじめた。特に高田馬場のバインミー専門店「バインミー☆サンドウィッチ」での経験は大きいと話す。同時にベトナム南部のホーチミンに何度も通い、「これだ!」という味も探した。

店名の「Thao’s」はアメリカで初めてバインミーを一緒に食べた友人の名前だとか。

 
ベトナム料理が好きな人はもちろん、ホーチミンでバインミーを食べたことのある方は、特にこの食感や味、お店に親しみを感じるだろう。元住吉という町で、ベトナムのストリートフードをぜひ、頬張ってもらいたい。

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バインミーとは?
フランスパンにレバーペーストやバターを塗り、そこにハムや焼き豚、なますやパクチー、きゅうりなどをはさみ、最後にヌクトゥン(醤油)やチリソースをかけて食べる。フランス統治時代に生まれたとされるベトナムサンドウィッチ。

 
初回投稿日:2015年12月15日
更新日:2018年6月1日

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