シンガポール
グルメ
進化するシンガポール庶民の味

(東京・恵比寿)チキンライスに魅せられて……「海南鶏飯食堂2」

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11時半のランチ営業オープンと同時に、続々とお客さんが入って来る。威勢のいいスタッフのかけ声と、店内に充満するジャスミンライスの炊きたての香り……。異国情緒漂うここは、恵比寿で人気のシンガポール料理店「海南鶏飯食堂2」だ。


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言うまでもなく、店のスペシャリテは「海南鶏飯(ハイナンジーファン)」。シンガポールを代表する庶民の味で「チキンライス」の名前でも親しまれるこの料理は、茹で鶏と鶏のスープで炊いた米に、チリソースや醤油ベースのタレを絡めて味わう逸品。見た目も作り方もシンプルに思えるが、実は非常に奥が深く、店によって鶏の茹で具合から米の炊き具合、タレの味に至るまで異なり、バリエーションに富む料理なのだ。

 

ジューシーでふっくらした茹で鶏は病み付きに!

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「海南鶏飯食堂2」のチキンライスは、本場の味を踏襲しながらも、独自のセンスを持って、進化をし続けている。

ふっくらとしていて皮目の照りがなんとも食欲をそそる茹で鶏は、ジューシーな味わいが特徴。実は使用しているのは鶏の胸肉。もも肉に比べて余計な油を含まず調理もしやすい胸肉だが、ジューシーに仕上げるのは至難のわざ。さすがに調理法は企業秘密ではあるが、一度食べれば病み付きになる味わいであることは間違いない。

 

こだわりぬいた米の炊き具合

米の炊き具合にもこだわりを持つ同店。新米と古米とでは水分量を変えるほどの徹底ぶりだ。もっちりとした弾力のある米は、パラパラとした食感ながらも、かみ応え十分で茹で鶏と相性抜群。ランチタイムはおかわり自由という、なんとも嬉しいサービスも。

 

特製チリソースに注目!

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チキンライスの味を決めるタレは、醤油ベースのタレと生姜ダレ、チリソースの3種を提供。特に注目したいのがチリソース。「シンガポールにある数々の店のタレと比べても、相当レベルが高いはず。」とオーナーが自負するだけあり、辛味と酸味のバランスが絶妙でフレッシュな味わいのチリソースからは、並々ならぬこだわりを感じる。

 

チキンライスを愛して止まないオーナーが作った店

チキンライスの奥深さにハマったのが、自他共に認める「シンガポールギーク」であるオーナーの小柴氏。幼少期に父親の仕事の関係で毎年シンガポールを訪れていた際、大好きだった料理が「チキンライス」だった。色々な巡り合わせがあり、チキンライスの店を開くことになったのが13年前。シンガポールでありとあらゆるチキンライスを食べまくり(その数70店舗以上!)、まだシンガポール料理がメジャーではなかった日本で「海南鶏飯食堂」をオープンさせた。※1号店は麻布店

 

進化しつづけるチキンライスの秘密は……

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今でもシンガポール料理への飽くなき探究心は留まることがなく、毎年3回以上現地に足運び、現地の味を確かめる。3泊の滞在で食べ歩く店舗の数は、15店以上。もちろんお気に入りのチキンライスも食べて回り「チキンライスの美味しさ」について改めて熟考する機会を作る。そして、帰国後はすぐに自身の店のチキンライスを食べて味をチェック。本場の味に近づけることだけが目的ではなく、「美味しいチキンライスであるか」を再確認し、マイナーチェンジを重ねて行く。だからこそ、「海南鶏飯食堂」のチキンライスは進化し続け、その味の虜になる人々が続出……と言う訳だ。

どこをとっても妥協なしの一皿は、食べ進めるごとにお腹も心も満たしてくれるはず。恵比寿で、シンガポールの地に想いを馳せながら庶民の味を堪能してみてはいかがだろうか?

 
海南鶏飯食堂2
・住所:東京都渋谷区恵比寿1-21-14 Costa De Verano 1F
・電話:03-3447-3615
・時間:
 -ランチ: 月-金11:30〜14:00(L.O 13:30) 土日祝11:30〜15:00(L.O 14:30)
 -ディナー:月-日18:00〜23:00(L.O 22:00)
・HP :http://www.route9g.com/
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※「海南鶏飯食堂2」の他に、「海南鶏飯食堂」(麻布店)と、「海南鶏飯食堂M」(六本木店 夜は「PARLOUR」と名前を変えてワインを中心としたシンガポール料理屋を営業)の合計3店舗を展開。

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