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和食にも合わせられる

温もりのあるデザインが魅力!ベトナムの伝統的な陶器「バッチャン焼」

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ベトナムを代表する陶器「バッチャン焼」。トンボや菊などのモチーフがのびのびとした筆遣いで描かれた陶器と聞けば、その姿を思い浮かべる人もいるのではないだろうか。

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ホーチミン市で創業20周年を迎えたバッチャン焼の専門店「AUTHENTIQUE(オーセンティック)」のマネージャー・Vy(ヴィ)さんにバッチャン焼の魅力について伺った。

 

1.バッチャン焼とは?
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©ASEAN-Japan Centre

バッチャン焼(Gốm Bát Tràng)は、首都ハノイから車で30分ほどの場所にある人口約5,000人の村「バッチャン村」で作られる陶器。14世紀頃から始まったといわれ、600年以上の歴史を持つ。中国陶器の影響を受けながらも、自由でのびのびとした独自の作風を確立。「バッチャン焼はろくろを回すのではなく、粘土を型に流し込み、上から圧力をかけて成形します。身近にある自然を描いた素朴なデザインが特徴です」(Vyさん)

 

2.絵柄の意味
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©ASEAN-Japan Centre

「絵付けは竹のスティックとブラシを使い、一つ一つ人の手によって行われています」(Vyさん)  伝統的な絵柄はトンボ、菊、蓮、竹、金魚など自然をモチーフにしたもの。特によく見かけるトンボ、菊、蓮の絵柄は次のことを意味しているのだそう。

 

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〇トンボ(写真左)・・・幸運

〇蓮の花(写真中)・・・純粋

〇菊の花(写真右)・・・金運

 
3.どんなアイテムがあるのか?

茶碗、皿、レンゲ、箸置き、薬味入れ、カップ、急須と湯呑のセット、編んだ藤と組み合わせたコースターなどがある。素朴で温もりのあるデザインは和食にも合いそうだ。

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たくさんのアイテムからお気に入りの一枚を見つけたい

 

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焼き魚に合いそうな角皿

 

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青磁や白磁のシンプルな陶器もある

 

4.お店のおすすめ

今回、お話を伺ったVyさんから「AUTHENTIQUE」のおすすめを教えてもらった。

「今一番のおすすめは新作の“Bac to the Origin”シリーズです。有名なトンボや菊の絵柄は17世紀頃のものなのですが、バッチャン焼が始まった14世紀頃の絵柄はさらにシンプルなものでした。バッチャン焼の新しい魅力を発見していただけたらと思います」。
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“Bac to the Origin”シリーズは二種類。こちらはシンプルモダンな“Traditional”

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繊細な描写が特徴のNature

 

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お土産に人気のアイテムたち。やさしい色合いの器が素敵。

 

どこか懐かしさを感じさせる、レトロでやさしい風合いのバッチャン焼。

毎日の食卓に取り入れれば、料理の美味しさを一層引き立ててくれるだろう。

 

(text:グッチ)
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