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台湾の家電といえばコレ!

大同電鍋あれこれ3選

著者撮影

こんにちは。台湾ブロガーのイケ子です。
今回のテーマは「大同電鍋」。台湾を歩いているとコンビニや食堂などあちこちで目にする台湾の家電です。

日本にも数年前に進出し、楽天・Amazon・Yahoo!などの公式オンラインショップや、誠品生活神農生活などの台湾セレクトショップ、そしてロフトでも取り扱っているので、いまでは全国で実物を目にすることができるようになりました。

私も、台湾に住んでいた頃、やはりルームメイトが持っていて、使わせてもらったのをきっかけに電鍋生活をスタート。現在は2台持ちで、ほぼ毎日電鍋を使って何かしら調理をしているくらいに、もう手放すことは考えられない相棒です。

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電鍋で出来ること


サイズはMとLの2種類。私はLサイズを愛用しています 著者撮影

日本の昔の炊飯器にそっくりの見た目、台湾では一家に1.7台あると言われていて、「蒸す」・「煮る」・「炊く」という調理法が得意。そのほか「保温」や電子レンジ代わりに「あたため」に使うことも多く、台湾人の中には電磁波が嫌だから電子レンジは使わないという電鍋派も。カラーバリエーションも豊富で、限定色や限定デザインも時折発売されるので、人とは違う電鍋が欲しいというひとはそのあたりが狙い目です。


ボタンはこれだけ。シンプルだからこそ丈夫で長持ち 著者撮影

使い方はとっても簡単。本体に水を入れ、材料を入れた「内鍋」と言われる鍋をセットし、正面にあるスイッチを下げるだけ。鍋底が加熱され、入れた水を蒸発させることで調理するという、とてもシンプルなシステムです。

加熱時間は水の量でコントロールするのですが、結構アバウト。もちろん説明書には基本の使い方が掲載されているし、レシピも日本語のもの含め、様々なものが出回っているので、きっちりやりたい人も心配はいりません。でも、「加熱が足りなければ水を足してまたスイッチを押せばいいのよ」みたいな、そんなラフさや、大らかな感じも魅力のひとつかなと思っています。

火を使わないのと、水が蒸発した段階でスイッチが勝手にオフ、さらにはその後保温もしてくれるので、セットしてスイッチさえ入れればあとは他のことをしていられるという気軽さがとても便利。ずっと台所にいる必要もありません。


蒸篭を上にセットして小籠包を蒸せば、雰囲気も抜群 著者撮影

私は特に朝、重宝していて、電鍋に温めたいものや調理したいものを入れて、スイッチが上がる間に身支度や掃除を済ませます。終わったころには完成しているので、あとはホカホカのものを食べるだけ。


ジャガイモと人参を同時に蒸して、ポテサラに。皮もスッと剥ける 著者撮影

付属のカップ1杯の水でスイッチが上がるまでの時間は約20分。スープを仕込んでおくこともあれば、野菜不足を感じる時は蒸し野菜、冷凍庫にストックしてある肉まんや小籠包を蒸したり、ビーフンもよく作ります。あとは軽く濡らした電鍋の底にクッキングシートを敷き、トーストやチャーハンなどの「焼く」調理もすることも。


クッキングシートを使用すれば、器具要らずである程度の「焼き」も可能。この横でウインナーや目玉焼きを焼くことも 著者撮影

温度に限界があるので、さすがに野菜炒めなどは無理があるのですが、この程度のものであればホットプレート感覚で使うことができるので、色々な使い方を試しては「こんなこともできるなんて!」と驚きながら楽しんでいます。

 

ほっとくだけの簡単お気に入りレシピ

私はこんな感じで使っています、ということでスープと炒飯の作り方を。
スープは鶏肉と大根だけのシンプルさなのですが、塩だけで煮込んでいるのに滋味深く優しい味わい。食事に合わせるのにもぴったりな、台湾の食堂で出てきそうなスープです。

お肉入りのスープも電鍋で作ると澄んだスープが出来上がるところが気に入っています。今回はラクしたかったので、すでにカットしてある鶏もも肉を使用しました。手羽元や1口大にカットしたスペアリブなどに替えても美味しいです。

炒飯は冷ごはんを使用。具材も冷蔵庫の残り物などで色んな組み合わせを楽しんでみてください。油を少し使用することで、底に焦げ目がつくので香ばしい風味が出せます。

鶏肉と大根のスープ

材料(2人分)

・鶏もも角切り 200g
・大根 300g
・塩 小1/2
・水 600cc

作り方

1. 大根は皮をむき、2㎝幅くらいのいちょう切りにする。
2. 内鍋に材料をすべて入れる。


あとは水と塩を入れてセットするだけ 著者撮影

3. 外鍋に付属のカップで1杯分の水と塩を入れスイッチを入れる。
4. スイッチが上がったら完成。
5. 塩コショウで味を調整し、器に盛ったら仕上げに黒胡椒をかける。


シンプルさが美味しいスープ。鶏肉も柔らかく仕上がっています 著者撮影

チャーハン

材料(2人分)

・白米 茶碗2杯分
・卵 1個
・鮭 1切れ
・小松菜 1/2株くらい
・ネギ 適量
・干しエビ 大1
・中華だし(顆粒) 小1
・塩コショウ 適量
・醤油 小1

1. 電鍋の底を軽く濡らす。(一度ゆすいで残った水分を拭き取らない感じ)。
2. クッキングシートを敷き、全体的に油(分量外)をクッキングペーパーなどで広げる。
3. 干しエビを全体的に散らして入れ、その上にごはんをのせ、軽く広げる。
4. 溶き卵をごはんの上にかけ、ほぐした鮭、一口大にカットした小松菜をその上にのせる。
5. 中華だし、塩コショウを全体的にふりかけ、蓋をしてスイッチを入れる。
6. スイッチが上がったら、みじん切りにしたネギと醤油をふりかけ、フライ返しや木べらなどで全体を混ぜる。このとき、本体が高温になっているため火傷に注意する。


加熱が終わったところ。洗い物も少なく本当にラク 著者撮影

7. 器に盛り付け完成。


干しエビを入れるのがポイント。TOMIZで売っている台湾産のものがおすすめ 著者撮影

 

台湾に行ったら買いたい便利グッズ


購入したときの写真。これらのものがすべて箱に入っています。(※右側の本は当時の購入特典のため通常は入っていません) 著者撮影

電鍋には蒸盤、内鍋、内鍋用のフタ、計量カップなどの付属品が購入時についてきますが、さすが国民的家電、市場や大型スーパー、五金と言われる街の金物屋さんなどには、電鍋の便利グッズが色々売っています。


台湾で購入した重ねられる内鍋 著者撮影

特に私が買ってよかったと重宝しているのが「重ねられる内鍋」。これはまだ日本では販売されていません。電鍋は鍋の中に色々入れておけば、煮物、スープ、蒸し物などを一度に「同時調理」が出来るというのも魅力のひとつ。耐熱のお皿の間に箸をはさんだり、バッドを交互に重ねるなどすれば、特別な器具がなくとも可能なのですが、電鍋用に作られたこの内鍋なら、さすがのピッタリサイズ。安定感があり、底の部分も水が蒸発しやすい仕様になっているので、結局はこればかりを使用しています。


ちゃんと蓋も閉まります 著者撮影

写真のものは2つ重ねるとちょうど蓋が閉まるサイズ感。もう少し薄いタイプや、さらには蓋も高さがあるものが販売しているので、そうすると一度に調理できる数もどんどん増やすことができるのです。

次に台湾を訪れた際には色々グッズも買い込んで、電鍋料理の幅をさらに広げられたらなと楽しみにしています。

 
(text & photo : コバシイケ子)



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