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華やかで賑やかな雰囲気はこの時期ならでは

台湾のビックイベント! 春節の楽しみ方3選

著者撮影

大家好!台湾ブロガーのコバシイケ子です。
新年ということもあり、今月から冒頭のご挨拶を中国語にしてみました。

大家好(ダージャーハオ)は「みなさん、こんにちは」の意味。
テレビやラジオの中国語講座などでも冒頭でよく耳にする言葉です。

さて、台湾ではまもなくビックイベントの春節(旧正月)がやってきます。
春節は旧歴1/1のことなので、新暦では毎年日付が変わるのですが今年は2/10。
2/8~2/14までがお正月休みとなるので大型連休の7連休です。

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2/9が大晦日なのですが、日本のお正月と同じように、大晦日はどこも早めに店じまいをし、元旦はのんびり過ごす家族団らんの日。連休期間は定休日にするところも多いので、この時期に旅行の計画をされている方はいつもと状況が違うので、行きたい場所があれば営業時間などを確認しておきましょう。

実は困るのが食事をする場所。大晦日の夜はどこも店じまいをするので、基本的に空いているのはコンビニくらい。
元旦は百貨店が営業しているのでレストランやフードコートでの食事も可能ですが、お店によっては臨時休業しているところも(鼎泰豊は全店休業です)。あとは人が集中するのでかなりの混雑が予想されます。

初詣客のため、お寺の周辺や夜市は元旦も営業していたりするので、その辺りであれば食べものが売っていたり、台湾らしいひとときを過ごせるはず。いずれにしても個人経営のお店は、数日間は営業していないものと考えていた方がいいかもしれません。
営業時間のお知らせはFBやInstagramを利用しているところも多いので、確認しておくことをおすすめします。

食事もそうですが、新幹線や鉄道などの公共交通機関もこの時期はチケットの確保が大変なので、こちらも事前予約がおすすめです。航空券も春節の時期はかなり値上がりします。

イレギュラーなことも多いので、注意事項ばかりをあげてしまいましたが、春節は台湾人が楽しみにしている大切な行事。春節前のみんながワクワクしている様子や、春節がはじまってからの華やかで賑やかな雰囲気はこの時期だからこその特別感です。

今回はそんな台湾での春節の楽しみ方をお届けします。

 

年末大売り出し「年貨大街」に出かけてみよう

迪化街で開催する台北年貨大街 著者撮影

「年貨大街(ニェンフオダージエ)」は台湾各地で行われている春節に向けての年末大売り出し。春節がはじまってからテーブルを囲んで家族でのんびり食べるお菓子や食べもの、正月飾りなどのお正月用品をここで買いこみます。

屋台もずらりと並び賑やかに 著者撮影

雰囲気としてはお正月前の上野のアメ横のような感じで、台北であれば迪化街が歩行者天国となります。今年の開催日は1/26~2/8。大晦日前日までの約2週間、ずらりと屋台が立ち並び、連日夜まで多くの人で賑わいます。

キャンディーやチョコレートの量り売りは定番 著者撮影

お菓子類はナッツやキャンディー、揚げ菓子などなど。日本とは似ているようで違うお菓子も多いので、見ているだけでもワクワクしますが、歩いていると試食もどんどん配られるので、そんなところもお楽しみ。遠慮なくいただきましょう。

様々なナッツの量り売りも人気。種類も豊富で楽しい。 著者撮影

休日は身動きがとれないほど混雑するので、可能であれば平日がおすすめ。スリなどにも気をつけながら、台湾の年末の雰囲気をぜひ体感してみてください。

 

春節がはじまったらしたいこと

龍山寺。信心深い台湾人にとっても初詣は欠かせない。 著者撮影

春節の挨拶は「新年快樂(シンニェンクァイラー)」。
どこにいってもこの言葉が飛び交うので、ぜひとも覚えておきましょう。

大晦日から実家で過ごす人がほとんどなので、いつもは人が多い台北もこの時だけはひっそりと静かな雰囲気に。
密かに私はこの春節の台北の雰囲気がとても好きで、お店はどこもやっていませんが、台北にいる時はあえて外に出かけ、静かな街を散歩したりして楽しんでいました。

カラフルな獅子舞 写真:@Unsplash 

せっかくならどこかへ行きたいという方は初詣や、元旦営業している百貨店や大型ホテルでは獅子舞がみられることも多いので、そのあたりに出かけてみるのもおすすめ。
獅子舞は日本とはひと味違うカラフルさがあってちょっと可愛い。キレのあるアクロバティックな動きも見どころです。

それから台湾の新年は「刮刮樂(グアグアラー)」と呼ばれるスクラッチくじで運試しをするのも定番。街のあちこちにある黄色い看板が目印の宝くじ屋さん「台湾彩券」で販売しているのですが、こちらもお正月は営業しているので夜遅くまで賑わっています。

スクラッチくじの刮刮樂 著者撮影

春節は特にスクラッチの種類も豊富で100元から1枚2000元もする高額のものも。旅行者でも気軽に購入出来、当選金はそこまで高額でなければその場で換金してくれるので、台湾人に混じって運試ししてみるのもなかなか楽しめますよ。

 

ランタンフェスティバルに出かける

迫力のあるランタンが展示される台湾ランタンフェスティバル 著者撮影

旧歴1/15は春節後、はじめて満月を迎える元宵節(ユエンシャオジエ)。この日で春節もいよいよ終わりを迎えます。今年は新暦2/24が元宵節です。

風習では円満を意味するお団子「元宵」を食べ、厄払いと吉祥を願いランタンを飾るのですが、この元宵節に合わせて各地でランタンフェスティバル(台湾燈會)が開催されます。

西門で開催される台北ランタンフェスティバル 著者撮影

「台湾ランタンフェスティバル」のメイン会場は毎年変わり、2024年は台南が開催地。
かなりの規模で、迫力満点の大型ランタンがずらりと並び、メインランタンと呼ばれる巨大ランタンは時間ごとに光と音のショーが行われるなど、かなり大々的なビッグイベント。

メイン会場以外の各都市も、負けず劣らずフェスティバルを開催し、華やかに街が彩られるので、夜のお出かけが楽しい時期でもあるのです。
台北では毎年西門と北門周辺が会場となり、ランタン以外にも台湾らしくフード屋台も充実。期間中は毎日がお祭りのような雰囲気に包まれます。

西門中山堂のプロジェクションマッピング 著者撮影

西門のランドマークでもある西門紅樓前には話題のアーティストがプロデュースする大型のメインランタンが展示され、歴史的建造物の北門と中山堂にはプロジェクションマッピングが映し出されます。これらもまた、時間ごとに光と音の派手な演出が行われ見応えもたっぷり。
2月の台湾はまだまだ寒い時期でもあります。20℃を切るようなら温かい恰好がおすすめ。台湾ならではの春節の夜を満喫しましょう。

■台湾ランタンフェスティバルin台南
・台南安平会場
開催期間:2/3(土)~3/10(日)(2/9を除く)
開場時間:月~木:14:00~22:00、金~日(及2/8~2/14、2/28):10:00~22:00
点灯時間:17:00~22:00

・台南高鉄会場
開催期間:2/24(土)~3/10(日)
開場時間:月~木:14:00~22:00、金~日( 及2/8~2/14、2/28):10:00~22:00
点灯時間:17:00~22:00
公式HP:https://2024taiwanlanternfestival.org/

■台北ランタンフェスティバル
開催期間:2/2(金)~3/3(日)
点灯時間:17:00~22:00
※2/2~2/16は西門展示エリアと一部ライトアップのみ、2/17より全エリアで開催
公式HP:https://2024lanternfestival.travel.taipei/index.php/index

 
(text & photo : コバシイケ子)



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