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2017.5.1 14:31
三田村蕗子:ライター
この著者の記事 バンコク和食
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タイの首都バンコクは日本食レストランの宝庫。中心部だけでなく、郊外のショッピングモールにもたくさんの日本食レストランが出店しています。

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一説によれば、バンコク市内だけで2000店もの和食店が営業をしているとか。その一方で閉店する店、撤退する店も多く、熾烈な競争が繰り広げられています。

そんな過酷なマーケットにおいて一番の成功をおさめている日本食の店が、石川県から進出した8番らーめん。1992年の進出以来、着実に店舗を増やし、その数はすでに100店を超えました。もはやタイでは知らない人はほとんどいないラーメン店といっても過言ではないでしょう。

 

ラーメンブームの火付け役「8番らーめん」

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いまでは一風堂やなんつッ亭、山頭火といった有名所のラーメン店が続々と進出し、一大ラーメンブームが巻き起こっていますが、そのブームの口火を切ったのは8番らーめん。いまから四半世紀も前にタイに進出した北陸生まれのチェーンです。

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タイの人々に支持される理由とは?

8番らーめんの成功のポイントは、「日本発のラーメン」という特徴を店内で打ち出しつつ、価格や品揃えについては完全に現地化していること。客の大半はタイ人です。それでいながら、店内のあちこちには日本語が踊り、メニューにも日本語が堂々と表記されています。

価格は1杯90バーツ(約300円)前後。一風堂やなんつッ亭などのラーメンが1杯300バーツ(約1000円)近い価格であることを考えると、非常にリーズナブルです。タイのローカルの外食店と比べてもまったく遜色ありません。タイにスープやエキスの工場を設け、徹底的にコストダウンを図った戦略の成果です。

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メニューもタイ人が好む豚骨スープにウエイトを置き、約15種類ものラーメンをラインナップしています。家族や友人などグループで食事をすることが多いためか、品数を絞り込んだ専門店はタイ人にはあまり好まれません。それぞれに好きなモノを頼めるような豊富なバリエーションがタイ人獲得には不可欠なのです。

もともとタイにはバーミーという中華麺を使った麺料理や、米粉でできたクイッティアオと呼ばれる麺を使った麺料理があり、麺料理を受け入れる土壌は整っています。そこに日本からやってきた8番らーめんはみごとに「庶民の食」として浸透しました。

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タイで軌道に乗っている日本食の店に共通するのは、在留邦人ではなく、ローカルのタイ人客をつかんでいること。バンコク在住の日本人の数は多いといっても6万人に過ぎません。タイ人の胃袋をつかむ戦略こそが成功の条件。大型のショッピングセンターや量販店には必ずのように出店している8番らーめんに出かけて、「タイで成功をおさめた味と演出」を体験してみてはいかがでしょう。忘れられないタイの経験になるはずです。

 
(text & photo : 三田村蕗子)

 
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