TRIPPING! トップ × ASEAN × インドネシア × ジョグジャカルタ × ジャワ島でSLをチャーターして自分専用の列車を走らせよう
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2015.10.14 18:00
井上 毅:アジア鉄道ライター 
この著者の記事 インドネシア観光 ジョグジャカルタ観光 ジョグジャカルタ電車
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写真6
途中駅でSLの付け替えを行う (著者撮影)

ボロブドゥールの夜明けは息を飲むような美しさだった。遺跡内のホテルを夜明け前に出て、遺跡の上で夜明けを待つ。少しずつ明るくなるにつれムラビ山が霧の向こうに浮き上がってくる、そんな幻想的な景色だった。

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写真1
ボロブドゥールの夜明け (著者撮影)

しかし、鉄道愛好家にとってボロブドゥールの遺跡と同じぐらい魅力的なのが、この遺跡の60キロほど北、アンバラワという街にある鉄道博物館。ここでは僅か3万円程度のチャーター料で、自分だけのSL列車が運行できる。花より団子、遺跡よりSL。遺跡観光もそこそこにして、車でアンバラワを目指した。

アンバラワは、ジャワ島のほぼ中央に位置する内陸の小さな町。現在、鉄道で行くことはできないが、1970年頃まではジャワ島を南北に縦断する鉄道路線があり、アンバラワには駅も設置されていた。その駅にインドネシアの様々なSLを集めて展示してあるのが「アンバラワ鉄道博物館」である。展示しているSLは20両以上にもなり、かなり規模の大きい博物館である。

写真2
鉄道博物館(もとアンバラワ駅)(著者撮影)

保存されているSL中には構造がかなり特殊なものもあり、それらを見て回るだけでも楽しいのだが、何といってもこの博物館の魅力はSLをチャーターして自分専用の列車を走らせることができることである。但し、チャーターには事前申込みが必要で、また運転ができない日もあるようである。博物館との連絡は往復の車の手配と併せて現地旅行社に依頼するのがよいだろう。列車を走らせることができるのは、アンバラワ駅から2駅、約9キロの区間。現在、この区間を走行している列車はこのチャーター列車のみである。途中の停車時間なども含め往復で2時間程度のミニトリップである。

写真3
発車前のSLチャーター列車 (著者撮影)

博物館に到着すると、係りの人が「あなだが今日の列車のオーナーですね」というような雰囲気で駅の事務所へと案内してくれる。暫くすると、蒸気の音をたてて機関車と客車2両の「専用列車」が到着、早速乗り込むこととする。「専用列車」ではあるが、地元の子供も何人か乗車している。どうも近くまで乗りたいようで、わざわざ降りてもらう必要もないので「オーナー」として乗車を黙認することとする。沿線の踏切には青い服を着た係りの人が立ち、人が通行しないように確認してくれている。この係りの人は、次の踏切にもちゃんと立っていた。どうもバイクでこの列車を先回りして、すべての踏切の安全を確保してくれているようである。

写真4
チャーターでしか走らない列車は注目の的 (著者撮影)

 

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