台湾
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台北からバスで約20分!

台北から近い豆腐の街「深坑老街」でしたいこと3選

著者撮影

こんにちは。台湾ブロガーのイケ子です。
台湾には「老街(ラオジエ)」と呼ばれる古い建物が残る街並みがいくつもあります。
有名な観光地でいえば、バロック建築が続く台北の迪化街や九份のお店が連なる通りも老街です。

○○老街と呼ばれる場所は台湾各地に存在し、ほとんどが観光地化されています。そして、必ず特色のある名物グルメや見どころがあるのも巡る楽しみのひとつです。

という私も郊外や地方の老街巡りに目覚めたのは最近のこと。アクセスの問題などもあり、これまではどこか足が重かったのですが、今回ご紹介する「深坑老街(シェンカンラオジエ)」があまりにも気軽に行くことが出来た上に、ここで食べられるグルメも美味しく、「老街」って面白いかもと思いはじめたのです。

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レンガ造りの味わいのある建物を眺めながら街歩き


著者撮影 樹齢100年以上の大きなアカギの樹が老街の目印

深坑老街は山間にある小さな老街。凹んだ平地があな(坑)のように見えることから「深坑(シェンカン)」という名前が付けられました。その昔、貿易で栄えた台北の大稻埕港と宜蘭の中間にあることから、東西の集散地として、商人たちが休憩や食事をしていたそうです。

シンボルとなっている生命力を感じる大きなアカギの樹や、途中にある台湾らしい廟、そしてレンガ造りの建物が並ぶ様子などはまさにオールドストリートの魅力に溢れ、フォトジェニック。建物に施された彫刻や外壁に使われている古いマジョリカタイルなどにぜひ注目してみてください。


著者撮影 見事な彫刻や可愛らしいマジョリカタイルが使われた建物にも出会える。

全長300ⅿほどのコンパクトな老街なので、あっという間に歩き終わりますが、だからこそ疲れ知らず。台北の最寄り駅からバスに乗車し20分程度で来ることができるので、ちょっとした気分転換にぴったりなのです。

 

名物の豆腐料理を堪能しよう


著者撮影 金大鼎串烤香豆腐では串焼き臭豆腐が看板メニュー。1つ40元(約180円)

自然に囲まれ豊かな自然と水質がいいことから、深抗は豆腐料理が名物です。
台湾の豆腐といえば、臭いが独特の「臭豆腐」が有名ですが、ここには臭豆腐以外の豆腐料理も充実しているので、ぜひお好みの豆腐料理を。


著者撮影 泡菜を挟んで完成。手前のたっぷりかかった粉はピーナッツ粉

私は臭豆腐が好きなので、深坑を訪れる目的は「美味しい臭豆腐を食べること」。
あの香りが苦手という方も多いのですが、街には思っているほど香りは漂っていません。


著者撮影 老街頭碳燒豆腐霜淇淋はこの看板が目印

友人がおすすめしてくれた「金大鼎串烤香豆腐」は老街に入ってすぐの場所にある屋台風のお店。厚揚風の臭豆腐で、タレを塗ってしっかりと焼いた後、泡菜(パオツァイ)と呼ばれる酸味の効いたキャベツの漬物を挟み、お好みでパクチーやピーナッツの粉をトッピングしてくれます。
この食べ方はほんのり香りがするかな?といった程度。泡菜の酸味がさっぱりしていて、臭豆腐初心者の方でも厚揚げ感覚で食べることができるはず。美味しいですよ。


著者撮影 炭焼きソフトクリームは1つ25元(約120円)

ほかには豆腐アイスクリームなども老街では食べることができるのですが、「老街頭碳燒豆腐霜淇淋」というお店の炭焼き豆腐ソフトクリームは個性的な味わいで私のお気に入り。
見た目にはわかりませんが、ひと口食べるとスモーキーな風味が広がり、どこか大人な風味。他では出会ったことのない独特の風味がクセになります。

金大鼎串烤香豆腐

住所 新北市深坑區深坑街160號
電話 (+886)286626629
営業時間 9時00分~22時00分

老街頭碳燒豆腐霜淇淋

住所 新北市深坑區深坑街51號
電話 (+886)911284146
営業時間 11時00分~21時00分

 

ベタな台湾グッズと美味しい豆腐乳を購入


著者撮影 台灣柑仔店。懐かしい雰囲気が漂います。

老街内にはいくつかのお買い物スポットもあるのですが、「春風雜貨店」や「台灣柑仔店」というお店は昭和レトロにも通じる、どこか懐かしさを感じる店内が面白いお土産ショップ。駄菓子やこまごまとしたベタな台湾グッズが並ぶのですが、そのベタさが逆に可愛いのです。


著者撮影 台湾ビールや電鍋、スリッパなど台湾らしいモチーフのマグネット

特にマグネットなどは台湾でみかける日用品をモチーフにしていて、ついあれこれと欲しくなります。台北で探そうと思っても意外とあまり出会えないのですが、老街などでは度々遭遇するプチプラ土産です。


著者撮影 三角湧徐媽媽醬菜茶外観

ほかには、こちらも友人に教えてもらった「三角湧徐媽媽醬菜茶」というお店の「豆腐乳(トウフールー)」も買ってよかったお土産のひとつ。
豆腐乳は沖縄の「豆腐よう」と同じように豆腐を麹に漬け込んだ発酵食品。試食もさせてくれるのですが、そのまま食べるとねっとりと味噌のようなコクのある深い味わい。
台湾ではそのまま食べる以外に、腐乳炒めとして炒め物の調味料や鶏肉を豆腐乳で漬け込み揚げたものは「豆乳鶏」という名前で屋台などにも並んでいます。


著者撮影 ずらりと豆腐乳をはじめとした調味料が並ぶ店内。

友人から教わった食べ方は包子にちょっとずつ塗って食べる方法。これがとても美味しくて、アレンジでトーストに塗ってみたのですが、そちらも美味。三峡という街に本店があり、深坑は支店ですが、深抗の方がアクセスは簡単なので、なくなったタイミングでまたふらりと訪れたいと思っています。


著者撮影 豆腐乳。色の濃い方は紅麹を使用。写真の瓶で140元(約650円)

春風雜貨店

住所 新北市深坑區深坑街87號
営業時間 月~金 10時30分~19時00分、土日 9時00分~21時00分

台灣柑仔店

住所 新北市深坑區深坑街38號
営業時間 10時00分~20時30分

三角湧徐媽媽醬菜茶

住所 新北市深坑區深坑街43號
営業時間 月~金 10時00分~19時00分、土日 10時00分~20時30分

 

深坑老街へのアクセス

MRT文湖線「木柵駅」から路線バス660、666、679、795、819に乗車し「深坑」で下車。
料金は15元、乗車時間は約20分。

 
(text & photo : コバシイケ子)



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