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『ママダメ』『パラダイス・ネクスト』『恋恋豆花』…

隠れた名作続々。台湾が舞台! 邦画ロケ地巡り vol.4


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旅好きさんのなかには、早く海外に出かけたくてうずうずしている方が多いはず。そんなあなたへ、邦画で使われたアジアのロケ地をピックアップ! 東南アジアをご紹介してきた第1〜3弾に引き続き、第4弾では台湾で撮影された映画4作とともに、現地スポットをご紹介。海外旅行気分を味わうのはもちろん、いつかの旅の参考にしてみて。

1.『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』(2017年公開)

Facebookから生まれた実話を元に描かれるのは、日本人の青年と台湾人の女の子のラブストーリー。日本が大好きなリン。大震災が日本を襲った頃、そんな彼女の元に「モギ」という日本人男性からメッセージが届く。Facebook上でやりとりを重ね、懇意になっていくふたりは、ゴールデンウィークに台湾で初対面することに。その後も順調に遠距離恋愛を続けていくのだが、リンの母は「日本へ嫁に行ってはダメ!」と猛反対して!?

劇中には「士林夜市」や「寧夏夜市」といった人気の夜市が登場する。特に「士林夜市」は台北最大規模を誇り、その歴史は1910年からと古い。異国情緒溢れる通りは活気を帯びていて、歩いているだけでも楽しめるはず。また、顔よりも大きなフライドチキンやジャンボソーセージ、ふわふわ食感のかき氷など、B級グルメも勢ぞろい。美味しいローカルフードを安く気軽に味わいつくせる。

◼『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』ロケ地
・士林夜市
・寧夏夜市
・福容の海
・九份 ほか

◼『ママは日本へ嫁に行っちゃダメと言うけれど。』公式サイト
http://mama-dame.com/

◼Amazon Prime Video
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B07NYBL7H8/ref=atv_dp_share_cu_r

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2.『パラダイス・ネクスト』(2019年公開)

妻夫木 聡と豊川悦司W主演で、日台合作映画として作られた『パラダイス・ネクスト』は、全編台湾でロケが敢行された一作。台湾の人気女優ニッキー・シエがヒロインを務め、テーマ曲は坂本龍一が寄せているという豪華な顔ぶれも話題を呼んだ。

台湾で隠れ暮らしをしているギャング・島(豊川悦司)は、ある日、「島が台湾に来るきっかけとなった“事件”のことを知っている」と話す男・牧野(妻夫木 聡)と出会う。命を狙われる牧野を連れ、台北から花蓮へと向かう島。しかし花蓮で、シャオエン(ニッキー・シエ)という女性に出会ったことで、ふたりの過去が明らかになっていき……。

劇中には、松江市場にある「沈記牛肉麺」や、花蓮のレストラン「218」といった、ローカルに人気の食事処が登場。牧野&島の気分で、足を運んでみてはいかがだろう。

またふたりが追手から逃げた先の「花蓮」も、見どころいっぱい。台湾東部にあるこのエリアにはダイナミックな自然が多く残されており、侵食された大理石でできた「太魯閣溪谷」や、澄んだ海が美しいビーチ「七星潭」など、絶景ポイントが盛りだくさんだ。

ほかにも、台湾最初の五つ星ホテル「グランドホテル(圓山大飯店)」も、ロケ地のひとつとなっている。朱色に塗られた中国宮殿様式の外観は、台北のランドマークのひとつとも言われるだけあって、迫力満点。バルコニーやロビーも撮影に使われており、ラグジュアリーなひと時を過ごすことができる。

◼『パラダイス・ネクスト』ロケ地
・沈記牛肉麺
・218
・グランドホテル(圓山大飯店) ほか

◼『パラダイス・ネクスト』公式サイト
http://hark3.com/paradisenext/

◼Amazon Prime Video
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B083HM3D7S/ref=atv_dp_share_cu_r

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3.『恋恋豆花』(2020年公開)

父の再婚で家族になる予定の娘と母、ふたりの台湾旅行を描く。大学生活に行き詰まり、中退も考え始めた奈央(モトーラ世理奈)。父は彼女に、三度目の結婚相手である綾(大島葉子)と、1周間の台湾旅行に行くことを進める。義母になると言われても、自分にとっては知らない女性……せっかくの海外旅行も気の進まない奈央だったが、台湾の美食が彼女の心を和ませていく。初めはギクシャクしていたものの、少しずつ距離を縮めていくふたり。しかし旅も佳境の頃、父が交通事故に巻き込まれたという報せが入り……?

母と娘の女子旅で、とにかく台湾グルメを食べ尽くすのが魅力の本作。タイトルにもあるとおり、台湾スイーツ「豆花」は奈央の心をがっしりと掴む。「豆花」とは、豆乳で作ったプルプルの豆腐状のものに、シロップとイモやタピオカ等さまざまなトッピングを施して食べる、ヘルシーな定番スイーツだ。劇中では、バックパッカーの青年に台北の人気店「庄頭豆花坦」へ連れられるほか、「寧夏夜市」にある「豆花荘」も登場している。

「豆花荘」ではなめらかな豆花の上に、タロイモやピーナッツ、白玉、ごまペースト入りの黒心白玉…など、お好みのトッピングが楽しめる。2階席もあるので、行列していても回転が早く、日本語メニューも用意してくれているので安心だ。

ほかにも「彩虹眷村」や「第二市場」など人気観光スポットを訪れ、「芋園」や「魯肉飯」…とローカルグルメを満喫するシーンがいっぱい。台湾グルメに浸りたいときにピッタリな一作だ。

◼『恋恋豆花』ロケ地
・庄頭豆花坦
・豆花荘
・彩虹眷村
・第二市場
・九份 ほか

◼『恋恋豆花』公式サイト
http://is-field.com/renren/index.html

 

4.『台湾より愛をこめて』(2018年公開)

台湾を拠点に活動し、現在チャンネル登録者数136万人を誇る人気YouTuber・三原慧悟がメガホンを取ったのは、夢と人生を見直す青春ロードムービー。

漫才師になることを夢見ていた、雄介(大野拓朗)と光一(落合モトキ)。ふたりは台湾で歌手になる夢を持つ少女・リンと出会い、「3人の夢が叶ったら、もう一度この場所(「基隆」の海辺)で再会しよう」と約束を交わした。しかし5年後、コンビはとうに解散。現実を選んだ光一は会社員に、夢を諦めきれない雄介は売れないピン芸人になっていた。しかし、そんな日々に思い悩む雄介を見て、光一が「台湾へ行こう」と言い出して!?

物語が始まるのは、雄介と光一が河に飛び込もうとする台湾人の少女・リンを、助ける、「淡水」の場面から。台湾北部の「淡水」は、山河に取り囲まれた地形を持つ、風情溢れる街だ。夕暮れ時に遊覧船に乗れば、見事な景色を眺めることができる。
また「淡水」に本店を構える菓子メーカー「海邊走走」のエッグロール「蛋捲」は、定番の人気土産。中にピーナッツや黒ゴマのクリームが入っていたり、生地に海苔や肉そぼろが練りこまれていたりと、バリエーションもさまざまだ。お気に入りのひとつを探してみて。

今回紹介している4作のうち、3作でロケ地となっている「九份」は、台湾といえば外せない観光地だろう。台北からはバスを使って1時間ほどのエリアで、『台湾より愛をこめて』でもふたりが足を運んでいる。赤い提灯が灯った夜の景色もさることながら、茶藝館も多い「九份」。見晴らし抜群の「九份茶坊」や、隠れ家的雰囲気が心をくすぐる「山城創作坊」、九份らしい夜景をベストポジションから楽しめる「海悦楼茶坊」で、本格台湾茶を堪能するのもおすすめだ。

◼『台湾より愛をこめて』ロケ地
・淡水
・九份 ほか

◼『台湾より愛をこめて』公式サイト
http://taiwan.united-ent.com/

◼TSUTAYA DISCASにて取り扱い有



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