台湾
グルメ
女性料理人が腕を振るう

ツウ好み! 台北郊外の客家料理店「苗栗客家菜」

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「苗栗客家菜」は、日本語の情報はほぼ皆無の穴場の料理店だ。料理ジャンルは客家料理。
穴場たる所以は立地であり、なにせ台北の市街地からMRTで40分近くかかる北投駅から、更に歩いて25分の場所にある。道すがら道路に漂う生活感はどんどん強くなり、観光客が決して歩かないエリアに突入する。

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実はこちらの女性料理人は台北の料理コンテストで優勝した腕前を持つ手練れ。現在は娘さんが作っているものの、かつての名厨師もサポートしている様子だ。


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お店にはメニューが掲げられているが、日本語メニューも英語メニューも無い。簡単な中国語会話と指差しで注文していく。看板メニューはピンク色のメニューリストに書かれているので、困ったらそちらから選べば外れはないはず。ただ、中国語の記載なので、迷ってしまったら記事中の写真もぜひご活用いただきたい。


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料理を頼み終えると、コークスの轟音が鳴り響く。調理の音からは、手際が良いのが伝わってくるだろう。

客家燜筍(250元)


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タケノコは香ばしくシャクシャクで、甘い。このタケノコの甘みを活かすためか、味付けとしての甘みは穏やかだ。高菜の風味を効果的に使用し、飽きが来ない味覚的工夫もなされている。大変香ばしい理由は、煮込む前に焼き上げているためであろう。仕事を重ねており、プロの技を感じさせる。

糖醋鮮魚(250元)


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身がホロホロでジューシーな点が魅力的な「糖醋鮮魚」。それでいて衣はカリカリに揚げられており、食感のコントラストを楽しめる。糖醋(甘酢を用いた料理)としては珍しく甘みを抑え酸味が強い。

酸菜肉片湯(150元)


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酸菜と豚肉の相性は言うまでもない。中国東北の酸菜白肉と異なり、酸菜の酸味は穏やかだ。そして、食感はシャキシャキ。実に爽やかな酸味を活かしたスープである。豚肉はもちろん塊肉から切ったのを使用している。

客家焢肉(300元)


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ご飯との相性が計り知れない逸品。豚肉はホロホロ、トロトロで、スパイスは非常に穏やかだ。色々な部位を用いており、見た目は飽きそうだが、意外と飽きが来ない。ニラに加えて葉ニンニクも少量使用しており、これが良いアクセントになっている。

間違いの無い客家料理を食べたい!と言うグルメな方にオススメできるお店だ。


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著者 : yuya

手料理も愛するタベアルキスト。ハタチの頃からバックパッカー旅行をしており、世界を丸っと食べ歩き。特に東南アジア諸国と中国が大好きで、屋台メシを食べて、現地の市場で調味料や調理器具を買い付けてくるのが旅の楽しみ。日本国内でも、出来る限り現地に近い味わいのお店を探して日々徘徊。

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