台湾
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ガジュマルの木の下でいただく

屋台村の人気店!滋味深い「葉家肉粥」の台湾式お粥

著者撮影

「葉家肉粥」は、台北の問屋街であり、日本人にも人気のショッピングエリア「迪化街(ディーホアジェ)」から北に少し歩いた屋台村にある台湾式お粥の屋台だ。

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こちらの屋台村には様々な専門店が軒を連ねており、お客は涼しげに箸を伸ばし、お店の方は戦場のような厨房で注文をさばいている。活気と安らぎが同居する、生活に根差した屋台街だ。ガジュマルの樹が覆いかぶさる姿はとてもフォトジェニック。

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「葉家肉粥」は特に人気のある屋台。ちなみに、こちらの屋台村のお店は店名入りの看板を大々的に掲げているわけではないので、目的のお店か分かりづらいため、判別ポイントは提供している料理名となる。

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「葉家肉粥」の看板メニューは、店名にある「肉粥」だ。「肉粥」の表記に目を走らせるか、控えめに掛けられた木製の看板を探せばお店は見つかるだろう。

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なお、お店の正面でも頂くことができるが、裏手のテーブルスペースこそがオススメ。道教廟である「慈聖宮」の境内にあり、非常に開放的な雰囲気だ。ただ、ルールがあり、テーブルはお店ごとに振り分けられており、食べたい料理のお店に座る必要がある。店名が書かれたテーブルに座ろう。

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「肉粥」 25元

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澄んだスープの表情が美しいこちらの「肉粥」は、干し海老の出汁に軽い甘みが付けられており、サッパリなのに奥深い味わいだ。油葱酥(揚げエシャロット)の風味が穏やかにアクセントとなり、大根の風味が滲む。そして、セロリの切れ端が薬味に。肉は豚肉だが、実に優しく旨味を滲ませるという、なんとも滋味に富んだお粥だ。

「炸蝦」 70元

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海老はぷりぷりと柔らかに揚げられている。

「紅燒肉」 60元

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豚肉は紅糟(紅麹)に漬け込んでいるため、意外にもサッパリ。

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塩味は穏やかで、麹の風味が移っている。お粥が穏やかなので揚げものが良きおかずとなる。
しみじみと美味しいお粥で、いつ頂いてもホッとする味わいだ。

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(photo & text : Yuya Otani)



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