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イケ子のあれこれ3選番外編

台湾ブロガーが現状レポート! 2022年5月の台湾と入国方法

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こんにちは。台湾ブロガーのコバシイケ子です。
実は4月末からつい先日まで台湾へ行っていました。最後に台湾を訪れたのが2020年2月でしたので、約2年ぶりに訪れた台湾です。

今回は特別編として、現在の台湾への入国方法や現地の状況をレポートしたいと思います。

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※入国方法などは都度変更になるため、参考までにご覧いただき、実際の渡航の際は関係機関の最新情報をご確認ください。

 

台湾への現在の入国方法

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2022年5月現在、台湾ではまだ観光での入国は認められておらず、入国するにはビザが必要です。ビザの種類には様々ありますが、現在申請が出来るのは

・商務目的(ビジネス)
・親族訪問、医療ビザ、裁判への出廷など
・半年以上の語学学習
・訪問学者

のみとなっており、ビザ申請は現住所を担当する台北駐日経済文化代表処及び弁事処にて行います。

詳細は台北駐日経済文化代表処のHPにてご確認ください。

ビザ申請には現在事前予約が必要で、審査・発行の所要時間は約1週間ほどです。

 

事前に準備するもの

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上記のビザの他に、出国の準備としては

・隔離ホテルなどの手配
・搭乗前2日以内に受けたPCR検査の陰性証明書
・入国検疫システム(入境檢疫系統・Quarantine System for Entry)のオンライン申請

が必要となります。

台湾では海外から入国した場合、隔離が必要となるのですが、2022年5月9日以降は7日間の隔離期間+7日間の自主健康管理期間が設けられていて、隔離期間は防疫ホテルまたは1人1戸の部屋が用意出来れば、自宅または親族・友人宅での隔離が認められています。この期間は1歩も外に出ることは許されておらず、違反した場合は罰金など厳しい処置があります。ちなみに入国日は0日目とカウントします。

7日目に入国時に空港にて配布された簡易検査キットにて抗原検査を行い、これで陰性であれば、自主健康管理期間へ。自主健康管理期間ではマスクを常時着用。外出は可能で、仕事・買い物などの日常生活を送って問題はないのですが、外食はまだNG。隔離が開けて、ようやく台湾のごはんが食べられるのかと思いきや、テイクアウトのみが許される状況です。日本の場合はワクチンを3回接種していれば、隔離なしで入国でき、即通常の生活を送れるので、このあたりはまだまだ厳しいなといった印象でした。

ちなみに私が入国した際は隔離10日で、自主健康管理期間も含めた17日間の間に抗原検査は計5回、毎日SMSにて健康報告などを行う必要もありました。感染者が増えているのに、隔離が10日間から7日間へなど、緩くなるルールにはじめは驚いたのですが、現在の感染者は軽症や無症状がほとんどのため、これまでのゼロコロナからウィズコロナへ台湾も変化しているフェーズなのだと思います。

また、日本でも報道されていたので聞いたことのある方も多いと思うのですが、台湾では感染者のルート特定のため、お店への入店時に店舗前に掲示してあるQRコードをスキャンし、SMSにて自分の足跡を送るというシステムが徹底されていたのですが、こちらも感染者が爆増したタイミングで終了となっていました。意味がないと判断されたらすぐに取りやめる潔さやスピード感もなかなかのもの。それも廃止のニュースが流れたと同時にすぐ廃止していたのにも驚きました。

テレビではニュースも一日中流れていますが、みな政府の公式LINEを登録していて、そこに連日感染状況や新しいルールについての情報が流れてくるので、そこからタイムリーに情報を得ているようでした。

私も到着後、現地在住の友人にすすめられ、この2つのアカウントはすぐに登録しました。

台北市政府
衛生福利部(疾患家)

情報は画像などでも送られてくるので、文字だけよりも見やすく、わかりやすいように感じました。

 

空港到着後の流れ

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空港到着後は事前にオンライン入力した入国検疫システム(入境檢疫系統・Quarantine System for Entry)を使用するのですが、台湾での電話番号を使用するため、現地SIMを持っていない場合は、臨時の通信会社のブースがあるので、そこでSIMを購入します。

再び、入国検疫システムにログインし、電話番号の修正、そうするとSMSが届くのでそちらを確認し、システムの画面をスクショ。画面にはバーコードやQRコードが写っているので、要所要所で係員によりそれをスキャンします。

正直、これまでの入国と勝手が違いすぎるのでとても緊張していたのですが、係員の方はもう慣れているのか流れ作業でとてもスムーズ。困った時には笑顔で助けてくれるので、ここで台湾人の方と接するうちに、いつもの感覚を取り戻し、私の場合は逆に緊張がほぐれていきました。

そのあとは、隔離中の検査キットを受け取り、PCR検査。検査結果は陽性の場合は後から連絡が来るとのことで、検査結果を待つことはなく、すぐにその場を離れることができます。そして、入国審査・荷物受取り・両替とようやくここでいつもの流れになりますが、ロビーに出たらそのまますぐ防疫タクシーに乗せられ、隔離場所まで。防疫タクシーに乗る際も、登録した入国検疫システムに行き先などがすべて入力されているので、乗車前にデータの確認だけすれば、ドアtoドアであっという間に隔離場所に到着といった流れです。

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台湾の景色を眺められるのは移動中のタクシーの中だけといった感じで、バタバタと久々の入国に感動する暇すらなかったのですが、すべてがしっかりとシステム化されているので、そのあたりは事前のシステム入力などにミスがなければ大きな問題などもなく入国できるかと思います。

他のアジアの国に比べると、ワクチンを3回接種していても隔離が必要など、まだまだ規制が厳しい台湾への入国なのですが、隔離期間の短縮や、徐々に観光客の受け入れ開始への準備をはじめているなどの情報を耳にするようになってきました。

 

最後に

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現在、台湾は感染が拡大中で、なかなか厳しい状況ではありますが、約1ヵ月滞在して感じたのは、現地での過ごし方は日本とほぼ同じ。飲食店なども自主的にテイクアウトのみにしているお店などもありますが、ほとんどが営業中で、みな気をつけながら会食や外出なども楽しみつつ、日常生活を送っている状況です。

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好きだったお店が閉店してしまったり、円安や物価の上昇ですべてのものが高く感じてしまったりなど、そのような変化はありましたが、「変わっていない」と思うことの方が多い台湾での滞在でした。

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多くの日本人が「台湾に行きたい!」と強く思っているように、今回、台湾のみなさんからも「日本に早く行きたい!」との声を沢山いただきました。お互い気持ちは同じだし、それぞれに頑張っている。願いが叶う日は近くまで来ているように感じます。

 
(text & photo : コバシイケ子)



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