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夏の暑さを吹き飛ばす!

台湾で見つけた地味だけど何度もリピートしたくなる絶品かき氷3選

著者撮影

こんにちは。台湾ブロガーのコバシイケ子です。
今回はこの時期にぴったりのかき氷をテーマにお届けします。

台湾のかき氷といえば、真っ先に思い浮かぶのがマンゴーたっぷりのマンゴーかき氷。この連載でも以前、マンゴーの産地でもある台南で食べられるマンゴーかき氷を取り上げましたが、台湾のかき氷はもちろんこれだけではありません。というか、これでもかというくらいかき氷の種類が豊富。色んな場所に行けば行くほど未知のかき氷とも出会えるので、お腹が許す限り食べ歩き続けたいくらいです。

中でも私が特に惹かれるのが、地味な見た目ながらも味わい深く、何度でもリピートしたくなるようなかき氷。台中と台北のお店からご紹介します。


美村點頭冰で食べる南国風味の「點頭冰」


暑い日はお客さんがひっきりなしです。 著者撮影

美村點頭冰は台中にあるかき氷屋さん。台中も美食天国なので、かき氷が美味しいお店はいくつもありますが、私が惚れ込んでいるのがこちらのお店。

メニュー数は多くありませんが、コスパの高さで評判のマンゴーかき氷をはじめ、タロイモミルク、小豆ミルクなど、どれも気になるものばかり。でも私がここで絶対に注文するのは看板メニューの「點頭冰(ディェンドウビン)」。


點頭冰。見た目はかなり地味。 著者撮影

點頭冰はお店のオリジナルなので、まさにここでしか味わえない味。注文すると冷蔵ケースの中に用意してあるカットフルーツの上にたっぷりの氷を削り、仕上げにココナツミルクと練乳、そして黒米をトッピング。フルーツは季節のフルーツとなっていて、この日はスイカ、メロン、レンブ、パイナップルが入っていました。


カラフルなフルーツがどんどん出てくるのがたまらない。 著者撮影

中からカラフルなフルーツが登場するのが可愛く、そのほか白タピオカも入っているので、すべてが混ざりあったココナツミルクとポイントとなっている黒米の味わいがどこか東南アジアにありそうな、トロピカルでアジアンなスイーツを思わせます。すべてのバランスが絶妙で、90元という安さも魅力。いつも最後の1滴まで飲み干してしまいます。

美村點頭冰

住所 台中市西區美村路一段176號
電話 (+88)642-301-2526
時間 12時00分~23時00分
地図 Google Mapで確認する

 

士林夜市の老舗「辛發亭」のピーナッツ雪花冰


こんもりといい山具合。 著者撮影

台北最大の観光夜市「士林夜市」の路地にあるかき氷専門店「辛發亭」は1968年創業の老舗。ミルクの氷をフリルのように削ってふわふわに仕立てた「雪片(雪花冰)シィェピェン(シィェホァビン)」が名物ですが、普通の氷を削ったかき氷の種類も多く、昔から愛されてきた台湾かき氷の味を堪能出来ます。ガイドブックの常連店なので、夜市に来た際に訪れたことがある人も多いかも知れませんね。

私はこちらのピーナッツ雪花冰「雪山蛻變(シィェシャントゥィビェン)」が好物で、ミルキーさとピーナッツの風味をしっかり感じる濃厚な美味しさが忘れられず、色々なものを試してみたいと思いながらも、ついこればかりを注文してしまいます。


綺麗になった店内。色あせた看板もそのうち変わってしまうのかな。 著者撮影

味以外にも、80元というお財布に優しい値段やチョコスプレーのトッピングだけというシンプルさ、お店の名前入りのお皿にレトロな店内など、ときめく要素がいっぱいなのです。

辛發亭

住所 台北市士林區安平街1號
電話 (+88)622-882-0206
時間 平日14時00分~23時00分、土日13時00分~0時00分
地図 Google Mapで確認する

 

“ひやあつ”がたまらない「御品元冰火湯圓」


変わらず煌びやかな饒河街観光夜市。人はまだまばらでした。 著者撮影

「御品元冰火湯圓」は夜市にお店を構える行列のできる湯圓屋さん。「湯圓(タンユエン)」は餅粉で作るお団子のことで、こちらではこの湯圓をかき氷の上にのせて食べるメニューが人気です。

本店は通化街夜市(臨江街観光夜市)にあり、ガイドブックなどではそちらが取り上げられることが多いのですが、実はMRT松山駅のすぐ近くにある、饒河街観光夜市にも支店があり、こちらの方が行列は少ないかも。


湯圓は大きなのが6個も。 著者撮影

このかき氷、全体的に白くて地味なはずなのにまるで鳥の巣のような見た目はインパクト大。一目で「食べてみたい!」と思わせる力があります。湯圓は茹でたてなので、出来たてはまさに“ひやあつ”。氷で湯圓が固くなってしまうので、すぐに食べてねとお店の方から伝えられます。


白玉とは作り方も違う湯圓。お店手作りの味です。 著者撮影

湯圓は中に餡が入っていて、胡麻餡入りとピーナッツ餡入りの2種類あり。「桂花綜合湯圓(グィホァゾンフータンユエン)」を注文すると、金木犀のシロップがかかった氷の上に2種類のお団子がのるので、一度に両方の味を堪能することができます。

さらに、このかき氷、店内にレモンのシロップが用意されているので、湯圓を食べ終わったら残りの氷にこのシロップをかけて味変を楽しむのがお店推奨の味わい方。金木犀×レモンの風味は記憶に残る爽やかさ。まさに1杯で2度、お団子を入れると3度?おいしいかき氷。値段もこんなに楽しめて90元。通いたくなってしまいますよね。

御品元冰火湯圓(台北饒河店)

住所 台北市松山區饒河街178號
電話 (+88)698-964-7826
時間 日~木17時00分~0時00分、金土17時00分~0時30分
地図 Google Mapで確認する

 
(text & photo : コバシイケ子)



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