韓国
グルメ
二日酔いに効く!

メニューは「プゴクッ(干し鱈のスープ)」だけ! 地元で人気の専門店「武橋洞」

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「武橋洞(プゴグッチッ)」は、1968年にオープンした「プゴクッ(干し鱈のスープ)」専門店だ。お店は朝から現地の人たちで賑わっており、まさにローカルな味を満喫できる。「二日酔いに効く」とされているため、心なし男性が多いように思うが、老若男女誰が食べても間違いなく美味しいと感じる味だ。

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メニューはただ一つ、「プゴクッ(干し鱈のスープ)」(7,500ウォン)のみ。韓国料理では「スケソウダラ」が重要な食材で、それを干した食材である干し鱈(プゴ)を用いるスープが「プゴクッ」だ。

プゴクッ(正式名称はプゴヘジャンクッ) (7,500ウォン)


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人数を伝えると、オーダーする必要なく料理がセットアップされる。卓上にはキムチを始めとする漬物が設置されており、食べ放題だ。


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キムチ以外は生に近いニラを唐辛子で和えたものと、甘みがきいたキュウリ(オイジ)。そして、これまた二日酔いバスターの水キムチ。

さらに「プゴクッ」専用のアミの塩辛と、ご飯専用のアミの塩辛(セウジョ)が出てくる。このセウジョが格別だ。胡麻油とネギの風味が堪らなく、少し塩目の塩気がご飯に合う。


「プゴクッ」専用のアミの塩辛 著者撮影

ご飯専用のアミの塩辛(セウジョ) 著者撮影


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そして、肝心の「プゴグッ」。これは間違いなくソウルで一食の価値がある! 濃厚な出汁ながら非常にサッパリなので朝からザバザバと頂ける。塩気は穏やかで、とにかく素材の旨味と甘みで作られたスープだ。牛骨ともち米の粉を12時間煮込み、干し鱈と合わせて更に煮込んで作るそう。


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干し鱈は柔らかく戻されている。卵はふわんふわんで優しく、たっぷり入った細切りの豆腐は程よい歯応えがある。なお、アミの塩辛を入れると一気に塩味が強くなるので、入れる量に要注意だ。

牛骨も使用しているとは言え、「鱈白湯」とも言うべき珠玉のスープである。


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著者 : yuya

手料理も愛するタベアルキスト。ハタチの頃からバックパッカー旅行をしており、世界を丸っと食べ歩き。特に東南アジア諸国と中国が大好きで、屋台メシを食べて、現地の市場で調味料や調理器具を買い付けてくるのが旅の楽しみ。日本国内でも、出来る限り現地に近い味わいのお店を探して日々徘徊。

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