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おすすめ第二弾!

台北で新たに出会った美味しい粉ものグルメ3選

こんにちは。台湾ブロガーのイケ子です。

台湾も旧正月が終わり、新しい年が動きはじめました。
気候としては、2月~3月前半はまだまだ肌寒い季節。
気温差が激しい時期ですが、20℃前後の日が続くので、特に北部を旅行する場合は薄手の上着はあったほうがいいでしょう。


台湾では、2月20日から屋内でのマスク着用義務も解除となりました(屋外はすでに解除済)。街の様子を聞くと、空気の悪さもあるのでまだマスクをしている人は多いようですが、規制もだんだんと緩くなりつつあり、コロナ前と同じような日常に戻りつつあるように感じます。

渡航に関しては、都度変更になりますので、台北駐日経済文化代表処のHPなどで最新情報をご確認ください。

さて、今月は久々に台北のグルメについて。
台北で新たに出会った粉ものB級グルメをご紹介します。
以前もお気に入りをご紹介したことがあるので、今回は第2弾としてお楽しみください。

第1弾はこちら

 

公館「雄記葱抓餅」のビブグルマン葱抓餅

公館夜市にある屋台 著者撮影

台湾大学がある公館。MRT公館駅の周辺は学生街ということもあり、安ウマグルメのお店がひしめき合い、夜には1番出口すぐそばにある水源市場を囲むように、公館夜市として屋台が並びます。他の屋台に比べるとかなりコンパクトな夜市ですが、その中にある屋台のひとつ、「雄記蔥抓餅」が2020年のミシュランビブグルマンに選ばれました。

実は私はこのエリアに住んでいたので、この辺りは何度も来たことがあるのですが、いつも他のお店でお腹いっぱいになってしまい、夜市グルメまでは辿りつけなかったのです。
まさか公館夜市にこんなビブグルマングルメがあったとは! まさに灯台下暗しです。

ミシュランのシールが輝きます 著者撮影

屋台の場所は水源市場を正面に見ると左手の路地。ここだけ人だかりが出来ているので場所はすぐに見つけることができました。いつもはすごい行列と聞いていたのですが、この日到着したのは夕方ごろ。開店直後でタイミングがよかったのか人もまだ少なめで、スムーズに購入することができました。

葱抓餅(ツォンジュアビン)とは葱入りの生地を鉄板で焼いたもの。焼くときに、空気を含ませるようヘラを使って生地を抓んでいくのですが、そうすることにより、パイのような層が出来上がります。そこに甘辛いソースを塗り、卵やチーズ、ベーコンなど好みの具材をトッピングし、二つ折りにしたものを袋に入れて渡してくれます。

「雄記葱抓餅」は屋台にミシュランのシールが輝き、そのとなりにあるメニューには日本語も併記してありました。プレーン(原味)のほか、選べるトッピングは卵、チーズ、コーン、ハム、ベーコンです。

見事な手さばきが目の前で見られるの屋台の醍醐味 著者撮影

お店の人には並んでいる途中、口頭で注文する必要があるので、かかっている札を指差しか、忙しそうなときは紙に書いて見せるといいかもしれません。
店長さんは、私を見ると「日本人?」と優しく話しかけてくれるなど、とてもフレンドリー。忙しくてピリピリしているような屋台ではないので安心しておすすめできます。

今回私は、ベーコン、卵、チーズをトッピング。こちらの葱抓餅の特徴は仕上げにお好みで辛いソースと特製のハニーマスタードソースをかけてくれるのですが、マスタードのちょっと洋な風味がアクセントとして効いています。

サクサク&もちもちの生地と特製マスタードソースの味わいを楽しみましょう 著者撮影

日本でも冷凍の葱抓餅が気軽に手に入るようになりましたが、やはりプロが作ってくれる葱抓餅は手さばきも見応えがあり、ひと味もふた味も違うと実感。
まだ台湾で葱抓餅を食べたことがないというかたは、ぜひこの美味しさを体験してみてください。

雄記葱抓餅

住所 台北市中正區羅斯福路四段108巷2號(公館夜市内)
電話 (+886)932948003
時間 16:00〜23:30(日月定休日)
HP https://www.facebook.com/100057414880865

 

おやつにもぴっりたり!南京三民「王記水煎包」のキャベツ水煎包

目印はセブンイレブン。人が途切れません。 著者撮影

肉まんを蒸し焼きにしたような「水煎包(スイェイジェンバオ)」。
蓋をして蒸し焼きにするのですが、開けたとき湯気とともに現れる鉄板ぎっしりの真っ白な水煎包はいつみてもテンションが上がります。

包子よりも小ぶりで、ひと口かじると肉餡からは肉汁が溢れ、この安さでこんな美味しいものをありがとう!と食べる度に思うお気に入りのグルメです。

鉄板にぎゅうぎゅうと詰まった水煎包はいつみても美味しそう! 著者撮影

台北から基隆へ出かけた後、バスの停留所がMRT南京三民にあったので、そこで下車したあと、少しだけ街をぶらついてみることに。

4番出口の1本隣の路地「南京東路五段291巷」はグルメストリートになっていて、小さな飲食店が立ち並んでいます。

そこで出会ったのが「王記水煎包」。
大きな通り南京東路から路地に入り、少し進むとセブンイレブンがあるのですが、その前に屋台はありました。

夕方の中途半端な時間にも関わらず、人はひっきりなし。これはきっと美味しいお店に違いないと水煎包(18元)をひとつ購入。
水煎包はキャベツ(高麗菜)とニラ(韮菜)の2種類です。

手前の大きな円形のものが葱油餅。葱抓餅と名前が似ていますが微妙に違います。 著者撮影

今回はキャベツを購入し、ひと口かじった瞬間、これは美味しいお店と確定。大きめにカットされたキャベツがたっぷり入っていて、これははじめて。シャキシャキ感とキャベツの甘さが豚肉にマッチし、味付けもしっかり濃いめなので、余韻の残る美味しさ。
お腹に余裕があるときなら2~3個は食べられそう。

お腹いっぱいになりすぎないこの大きさがおやつにもぴったり。 著者撮影

ニラの方は春雨と干し豆腐が入ったベジタイプだったことを後から知り、食べてみればよかったと後悔しています(笑)。そのほか焼き餃子や葱入りの生地を大きく焼いた蔥油餅など、他のメニューももれなく美味しそうで、ここはリピ決定です。

王記水煎包

住所 台北市松山區南京東路五段291巷4之1號
時間 15:00~18:30(日曜定休)

 

麟光「和記豆漿店」のシンプルでおいしい焼餅

和記豆漿店外観。緑のオーニングが目印 著者撮影

高架の上を走るMRT文湖線。「和記豆漿店」のある麟光駅は、私にとってはひとつ手前の六張犁までは行くことがあっても、動物園に行くときくらいにしか通らない駅でした。

ただ、この麟光駅のすぐ近くにある朝食店の和記豆漿店は焼きたての「焼餅(シャオビン)」が美味しいと聞いていて、ずっと訪れてみたかったのです。ちょうど動物園に行く予定もあったので、これは今しかない! と念願叶って、何年か越しにようやく訪れることができました。

壁の赤いのがメニュー。 著者撮影

場所は駅前にある横断歩道を渡ったすぐ先。アパートの1階にあるとても小さなお店で、目立つ看板などもないので通り過ぎてしまいそうですが、グリーンのオーニングが目印。あとはここも誰かしら並んでいるはずなので、きっとわかるはずです。

店頭ではお父さんがタンドールのような窯でせっせと焼餅を焼き上げ、その横の作業台には美味しそうなふっくらとした生地がスタンバイ。これは期待も高まります。

焼餅は窯でひとつひとつ焼き上げます。 著者撮影

「焼餅」というと、名前からお餅を焼いたものを想像しがちですが、台湾の焼餅は小麦で作った生地を四角く成形し、窯で焼いたもの。ナンよりもパリっと感があるのですが、そのまま食べたり、卵を挟んだり、揚げパンのような油條を挟むボリューム満点のものも焼餅の定番アレンジ。

見るからに美味しそうな焼餅。 著者撮影

この日は卵焼きを挟んだ「焼餅夾蛋」と「冰豆漿(冷たい豆乳)」をオーダー。注文が入ってから葱入りの卵焼きを焼き、目の前で仕上げてくれます。
現在はテイクアウトのみのため、すぐ近くの公園で焼きたてをいただきました。

豆乳と一緒に近所の公園でいただきます! 著者撮影

焼餅夾蛋は焼きたての葱入り卵焼きを挟んでくれます。 著者撮影

厚めの焼餅は生地に葱が混ぜてあり、外側がぱりぱりで中はもっちり。結構な大きさなので、食べきれるかなと思ったのですが、まったくの杞憂。なんといっても生地の塩加減が絶妙で、豆乳との相性ももちろんばっちり。夢中で食べてしまう美味しさでした。
これからはこのお店のために麟光へ来ることが増えそうです。

和記豆漿店

住所 台北市信義區和平東路三段463巷2之2號
電話 (+886)227335473
時間 6:10~11:00(水木定休日)

 
(text & photo : コバシイケ子)

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