台湾
何度食べても大満足

しみじみ美味しい台湾の食堂グルメ3選

著者撮影

こんにちは。台湾ブロガーのイケ子です。
前回のコラムでも書いたように、4月末から約1ヵ月間台湾に滞在していました。

仕事で滞在しているとはいえ、やはり楽しみだったのは毎日のごはん。
いつものように貪欲に食べ歩いていたわけではありませんが、そんな中でも好きなお店の近くを通りがかった時はやはり勝手に足がお店の方へ……(笑)。

ということで、今回は食べてしみじみ美味しかった食堂グルメをテーマに、相当この味が恋しかったのだなと実感したお店をご紹介します。

魯肉飯は「天天利美食坊」 で大満足

魯肉飯と魚丸湯 著者撮影

台湾の国民食でもある魯肉飯(ルーローファン)。今回食べたのは1度だけだったのですが、それでも大好きなここ天天利美食坊の魯肉飯を食べることができすっかり満足。

天天利の魯肉飯はこのコラムの連載の2回目でも登場した私のパワーフード。若者が多く、台湾の原宿と言われる西門にある人気店です。

この目玉焼きに箸を入れる瞬間がたまらなく好き。 著者撮影

お肉は挽肉のような細かさで、しっかり煮込まれているので、お肉ゴロゴロタイプの魯肉飯と違って、脂身が全く気にならない。甘辛くしっかり濃いめの味付けは八角などのスパイスの風味も少なめなのでとにかく食べやすいのがお気に入り。台湾グルメ独特のスパイスが効いた味付けが苦手だという人にも積極的におすすめしてきた魯肉飯です。

つみれ団子はお肉入り。スープはあっさりした味わいです。 著者撮影

トッピングを常に欠かさない目玉焼きはこの日も絶妙な焼き具合。とろとろの黄身とお肉を一緒に口に運ぶたび幸福感に包まれます。スープはよく注文していたイカのとろみスープと迷いましたが、魚のつみれ団子「魚丸(ユーワン)」も恋しかったので、「魚丸湯(ユーワンタン)」を合わせました。

夜に訪れましたが、お店はやっぱり混んでいて、変わらぬ味と盛況ぶりにほっとしました。

天天利美食坊

住所 台北市萬華區漢中街32巷1號
電話 (+88)622-375-6299
時間 10:00~22:30 ※月曜休み
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雙連駅に来たら立ち寄りたくなる「三五水餃」

昼と夜でお店が変わるので看板も2つ。著者撮影

今回、食事でいちばん食べたのは間違いなく水餃子。キッチンのある滞在先だったので、冷凍の水餃子をストックしておいて、簡単に済ませたいときはさっと茹でて昼食や夕食、はたまたおやつに。

そんなに食べていても飽きることはなく、お店によって味わいや餡のバリエーションも豊富なので、むしろどんどん追求したくなるのが台湾の水餃子。美味しいお店の近くを通れば、ああ、寄りたい!と白くつるんとしたあの美しいビジュアルを連想してしまうくらいに、台湾で水餃子を食べられる場所は多いし、なにより美味しい。

店頭でお母さんたちが皮に餡を包む作業をしているところも多く、MRT雙連駅近くにある「三五水餃」もまさにそんな光景を目にすることの出来るお店です。

茹でたてのほかほか水餃子は見とれる美しさ。著者撮影

この店が面白いのは、昼は私が今回利用した「三五水餃」、夜は「雙連高記」にお店が変わること。でもどちらも水餃子屋さんです。

三五水餃の特徴は黄ニラがたっぷり入った「韮黃水餃(ジゥファンシュェイジャオ)」という水餃子。10個で60元(約270円)と円安となってしまったいまでも安い!と感じるリーズナブルさはありがたい限り。

水餃子と酸辣湯は最高のコンビ。 著者撮影

メニューは水餃子と酸辣湯と小菜と呼ばれる小皿料理のみ。安くて、さっと食べられて、そしてやっぱり美味しい。どのお店も注文が入ってから茹でるので、多少の時間はかかるけれど、それでもファーストフードに行くのなら、水餃子を食べたいと思ってしまう私です。

三五水餃

住所 台北市大同區民生西路17號
電話 (+88)622-523-3132
時間 月-金 8:30~16:00 土 8:30~19:00 ※日曜休み
地図 Google Mapで確認する

 

混ぜご飯と野菜たっぷりのおかずがうれしい「暖胃廚房」

路地にある「暖胃廚房」。今年開店なのでお店はぴかぴか。 著者撮影

「暖胃廚房(ヌァンウェイチューファン)」は台北市のお隣、新北市板橋区の一軒。最寄りのMRT駅「新埔駅」からは徒歩約4分。賑やかな新埔市場を通り抜けた先の路地にお店はあります。隣町といっても台北駅から新埔駅まではたった4駅。

とても近い上に、街を歩けばローカルな雰囲気が味わえるので、台湾リピーターの方などはこういう街を散策してみるのもおすすめ。

「暖胃廚房」は友人のご家族が開店した新しいお店。絶対に行きたい!と隔離開け後すぐに伺ったのですが、台湾ごはんに飢えていた私が求めていた台湾の味はまさにこれ。台湾ではよく食べられているのに、日本では食べることの出来ない、台湾の野菜や食材をたっぷり使用した台湾に暮らす人たちのいつもの味。こんなごはんがまさに理想でした。

店頭に並ぶ6種類のおかず。彩りもきれい。 著者撮影

こちらのメニューはごはん・メイン・数種のおかずがセットになった台湾式のお弁当。テイクアウトだけではなく、お店でも食べることが出来、その場合はお皿に盛り付けた定食スタイルで提供してくれます。

大好物の大きな鶏肉の唐揚げ「鶏排(ジーパイ)」や豚スペアリブの唐揚げ「排骨(パイグー)」、その他、鱈、サバ、鮭など魚を揚げ焼きしたものをメインに、野菜たっぷりのおかずが4種類入り、価格は130元(約590円)。その他にも「本日のスペシャルメニュー」として、100元~110元ほどのメニューが毎日数種類登場します。

どれもこれもがそれぞれに美味しい。さすがプロの味。 著者撮影

特徴的なのはごはんが「拌飯(バンファン)」という混ぜご飯になっていて、桜エビと野菜、五目キャベツごはん、シラスとキヌア、上海風、そしてベジタリアン仕様のキノコと野菜の混ぜご飯など、なんと5種類から選べます。この日はおすすめしてもらった桜エビと野菜の混ぜご飯「櫻花蝦蔬菜拌飯(インホアシャーシューツァイバンファン)」と友達は「上海菜飯(シャンハイツァイファン)」。どちらも細かく刻んだ野菜も入っていて、これだけでも充分美味。

その他、スープも5種類ほどあるのですが、「香菇鷄腿湯(シャングージートゥイタン・椎茸と鶏腿のスープ)」や「苦瓜排骨湯(クーグアパイグータン・苦瓜と豚スペアリブのスープ)」など、どれも台湾では定番の薬膳スープ。小さな食堂でこんなにスープの選択肢があるところは珍しいのでは。栄養バランスもばっちりで、まさに体が喜ぶごはんがいただけます。

混ぜご飯の上におかずをのせて食べるのもまたよし。 著者撮影

特に感動したのがおかずの美味しさ。炒め物なども色が綺麗で、野菜の切り方ひとつひとつが丁寧なので、見た目も味も、心を込めて作っているのがとてもよくわかります。一般的なお弁当屋さんのおかずとはなにかひと味違う気がして、オーナーは以前どこで働いていたのか聞いてみると、なんと鼎泰豊とのこと。なるほどと深く頷いたのは言うまでもありません。台湾らしいおかずがたっぷり詰まった混ぜご飯弁当。ぜひこちらで一度味わってみて欲しいです。

暖胃廚房

住所 新北市板橋區自由路51巷3號
電話 (+88)695-828-2864
時間 月-土 11:00~20:00 日 11:00~14:00
地図 Google Mapで確認する

 
(text & photo : コバシイケ子)



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