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台北駅近くの人気店

シンプルで穏やかな味わいの豆乳屋さん「信陽街永和豆漿」

著者撮影

台湾を代表する朝食メニューと言えば、やはり「豆漿(ドウジャン)」だろう。永和にある「世界豆漿大王」が発祥のお店とされ、1955年に編み出された。歴史はそこまで長くないが、既に人気が定借しており、日本人のファンも多い。日本で頂く機会が極めて少ないのが、不思議なくらいの人気を誇る。

「豆漿」それ自体は、日本語で言う豆乳であり、日本の豆乳よりもサラッとしている事が多い。味付けに砂糖を用いるため、甘い。朝食で食される塩気を利かせた豆漿は「鹹豆漿(シェンドウジャン)」と呼ばれ、温めた豆乳と黒酢を反応させ、おぼろ豆腐のように柔らかく固める。日本も豆腐料理が多い国だが、「鹹豆漿」はそれらとは完全に異なり、初めて食べて感動を覚える人が多い豆腐料理だ。

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今回ご紹介するのは、台北駅から徒歩10分ほどの場所に位置する、街に馴染む庶民派のお店「信陽街永和豆漿」。人気の一軒ではあるものの、超有名店に比べると行列とまではいかないので、並ぶのが嫌いな人にもオススメできる一軒だ。

なお、メニューは豊富で、麺や餃子もある。


著者撮影

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甜豆漿(23元)

豆乳と砂糖を合わせたもの。豆乳は大豆の風味をしっかり感じられる。

鹹豆漿(28元)

豆乳、豆腐と言う単語から想起されるイメージを裏切ってくれるのが鹹豆漿である。大豆の風味がしっかりしているが、黒酢の酸味が上品に引き締めている。使用する調味料や薬味によってお店の個性が特徴づけられるのだが、こちらは醤油の風味が非常に穏やかで、干し海老も使用している。少量の榨菜がアクセントとなり、薬味はネギも多すぎず適量だ。全体的にサッパリした上品な味わいである。

鹹豆漿はシンプルな調理であるから、奥深くて面白い。食べ比べに適した名物料理だろう。

 

著者 : yuya

手料理も愛するタベアルキスト。ハタチの頃からバックパッカー旅行をしており、世界を丸っと食べ歩き。特に東南アジア諸国と中国が大好きで、屋台メシを食べて、現地の市場で調味料や調理器具を買い付けてくるのが旅の楽しみ。日本国内でも、出来る限り現地に近い味わいのお店を探して日々徘徊。

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