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- アジア初! 香港のヴィジュアル・カルチャー美術館「M+」が開館
©︎Virgile Simon Bertrand
アジア初を掲げるヴィジュアル・カルチャー美術館「M+」が、2021年末香港に開館する。ビクトリア・ハーバーのウォーターフロントに佇む最新美術館として香港の新名所となりそうだ。
©Kevin Mak
「M+」はアジア初の現代ヴィジュアル・カルチャー美術館。20世紀から21世紀にかけてのヴィジュアル・アートを筆頭に、デザイン、建築、映像、さらには香港のヴィジュアル・カルチャーの収集および展示を目的としている。
LEDスクリーンのテスト風景 ©Kevin Mak
スタイリッシュなデザインが目を引く「M+」の設計には、世界的に知られる建築家ユニット「ヘルツォーク&ド・ムーロン」のグローバルチームが関わっており、「TFPファレルズ」「アラップ」もこれに協力。「M+」がいずれ世界有数の文化施設としてその地位を確立することを目標に掲げている。
©Virgile Simon Bertrand
建物南側には巨大LEDディスプレイスクリーンを設置。「M+」のプログラムを視覚的に訴えかけるだけでなく、ビクトリア・ハーバーと香港島を含む香港の代表的な都市景観と「M+」の繋がりをも強調。ビクトリア・ハーバーの新たなランドマークとなりそうだ。
©Virgile Simon Bertrand
ガラス張りの建物を数多く有する香港だが、「M+」は今回ファサード(建物正面の外観)にあえてセラミックを使用。ダークグリーン色のセラミックによって、その時々の自然光や天候をさまざまな色合いで映し出すデザインとなっている。
「The Sigg Galleries」 ©Kevin Mak
65,000㎡の広さを誇る建物内には、17,000㎡のスペースを使った33の展示室に加え、3つの劇場にメディアテーク、ラーニングハブ、リサーチセンター、メンバーズラウンジ、 オフィススペースを完備。
「The South Galleries」 ©Kevin Mak
またミュージアムショップやレストラン、ティー&コーヒーバーから、ビクトリア・ハーバーを見渡すことができるルーフガーデンまで備えられている。建物内のベンチやレセプションデスク、チケットカウンターなどには、香港らしさを感じさせる竹素材を使用しているのもこだわりだ。
南側ルーフガーデンからの眺め ©Virgile Simon Bertrand
大階段の様子 ©Kevin Mak
「M+」の総作品数は7,978点。その内約20%は香港のアーティストによる作品となっている。また、「M+」コレクションアーカイブズは約46,750点にものぼり、この内約28%が香港のアーティストによるものだ(※ 2020年9月30日時点)。
メインホールの様子 ©Kevin Mak
ビクトリア・ハーバーの観光に、「M+」で最先端のアートに触れる新たな楽しみが加わることに期待したい。
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