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- 一生に一度は訪れたい聖地!「タクツァン僧院」
仏教への信仰があついブータンの人々が、一生に一度は訪れたいと願う聖地、それが、パロのタクツァン僧院です。
観光客の皆さんも、高い標高に慣れた旅の最終日、必ずと言っていいほど訪れる、ブータン旅行のハイライトでもあります。
タクツァン僧院が建てられているこの崖は、ブータンに仏教を広めたとされる高僧、パドマサンババ(グル・リンポチェ)が、8世紀にブータンに降り立ち、瞑想を行った地とされています。
その時、彼は虎の背中に乗って飛んできたと伝えられているため、この地を「タクツァン(=虎のねぐら、Tiger’s nest)」と呼ぶのです。
タクツァンには複数の寺院が点在していますが、一般的参拝者が訪れるのが、この写真の建物、タクツァン・ペルプです。
こちらは17世紀の終わり、当時の摂政であった、テンジン・ラプゲによって建てられました。その後1998年に一度火災で焼失してしまいましたが、2004年、現在の形に再建されました。
標高約2,300mのパロの中心街から車で約15分の地点から、いよいよハイキングスタートです。
この写真の中央部、崖にへばりつく白い建物が、目的地です。タクツァン僧院は、1年中どの時期に訪れても、異なる表情を見せてくれます。
1~5月、9~12月の乾季は、このように空が晴れ渡ります。
6~8月の雨期は、早朝に訪れると霧が立ち込め、それもまた幻想的な雰囲気です。パロは日本の盆地にあたるような気候のため、日中、日が照ると気温が急激にあがります。
ハイキングの際には、帽子などの日よけ、着脱しやすい服装、トレッキングシューズでお越しくださいね。
観光客は、追加料金でこのように馬を利用して登山することもできますが、途中、急で足元の悪い坂も多いため、バランス感覚が必要です。
また、全ての生きとし生けるものの幸福を祈る仏教の考え方からしても、やはりなるべく自分の脚で、僧院までたどり着きたいものですね。
出発地点から、体力のある成人男性で約1時間、ゆっくり登って2時間で、標高約2,800mのカフェテリアに到着です。
ここでお砂糖の入った紅茶やコーヒーをビスケットと一緒にいただき、エネルギー補給をしましょう。
カフェテリアからも、天気がよければ僧院の美しい姿を望むことができます。
さあ、ここからいよいよ後半戦。約1~2時間で、標高約3,000mの僧院です。カフェテリア以降は比較的平坦で、しっとりと深い緑に覆われた道が続き、それはまるで俗世から聖なる場所へと抜ける通り道のようです。
そして展望台から僧院の姿が見えたら、最後は崖にへばりつく階段を通り、滝を渡り、僧院へと到着です。
僧院の内部は撮影禁止ですので、入口でカメラや携帯を預けて参拝してください。
複数ある境内には、パドマサンババや、その八変化相の仏像が多数納められています。
ぜひ、すべての境内を訪れ、ブータンの人々と同様に、五体投地で祈りを捧げ、聖地への巡礼を遂げてください。お参りの際には、お賽銭として小さい単位の紙幣を数枚、お持ちいただくことをお勧めします。
ブータン人も、一生に一度は訪れたいと誰もが願うタクツァン僧院。ひとりでも多くの皆さまに、「業(カルマ)」のご縁が巡ってきて、参拝の機会が訪れることを願っております!
INFORMATION
名称 | タクツァン僧院(Taktsang Palphug Monastery) |
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URL | http://www.travel-to-bhutan.jp/where_to_go/western_bhutan |
地図 | Googleマップで確認する |
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