シンガポール
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シンガポール料理への情熱を感じる店

(東京・淡路町)シンガポール通に愛される店「松記鶏飯」

松記鶏飯9©TRIPPING!

高層ビルの立ち並ぶオフィス街に佇むシンガポール料理店「松記鶏飯」。ここには、本格的なシンガポール料理を求めて食通が集まってくる。

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松記鶏飯7©TRIPPING!

ランチタイムには、海南鶏飯や、日替わりで肉骨茶(バクテー)、ラクサなど、いわゆるシンガポール料理の定番を堪能できる。一方、ディナータイムはビストロスタイルを打ち出し、タイガービールや、中国酒、自然派ワインと合う“つまみ”として楽しめるシンガポール料理の数々を提供。

常連客に、シンガポールの元駐在員や、シンガポールによく訪れる人々が多くいるのも納得の本格シンガポール料理を味わうことができる。

 

こだわり抜かれた海南鶏飯

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定番メニューとして不動の人気を得ているのが海南鶏飯だ。「チキンライス」の名前でも親しまれるこの料理は、茹で鶏と鶏のスープで炊いた米に、チリソースや醤油ベースのタレを絡めて味わうシンガポールを代表する大衆料理。

松記鶏飯11©TRIPPING!

チキンライスはシンプルな料理ながらも、鶏肉の茹で具合と米の炊き具合、タレへのこだわりが物を言う、味に幅の出る料理。そこで、松記鶏飯では研究を重ね、季節によって鶏肉の仕入れ先や茹で方を変え、米を炊く時の水温も調整しているそう。もちろんタレはチリソースも生姜ソースも自家製。ジューシーでしっとりした鶏肉、硬めでパラパラに炊かれた米、フレッシュなタレは、口の中で一つになった時に、絶妙な味わいをもたらす。

 

スパイス香る、滋味あふれる肉骨茶(バクテー)

松記鶏飯3©TRIPPING!

チキンライスと並んで人気なのが、スペアリブをニンニクと白胡椒、7種の漢方で煮込んだ肉骨茶(バクテー)。ホロホロと肉離れがよいスペアリブは、ボリュームがあるがさっぱりと食べられる。澄んだクリアスープは、味わえば味わう程に深みを堪能できる、滋味あふれる味わい。体に染みるスタミナスープにハマる人が続出している。

 

ビストロスタイルが新しい、ディナータイム

dinner menu写真提供:松記鶏飯

“シンガポールビストロ”をコンセプトに、ディナータイムはお酒と合わせて気軽にシンガポール料理を楽しむことができる。
チキンライスやラクサ、ホッケンミ—などの定番料理に加え人気なのが、ペーパーチキンやキャロットケーキ、海老のブラックペッパーソース、モヤシとハムユイ(塩魚)の炒めなど。

お酒の種類も豊富で、日本では珍しいタイガービールの樽生や、中国酒、自然派ワインなどが取り揃えられている。ワインとのペアリングにも力を入れていて、現地の味に合う旨味の強いワインは特におすすめだそう。

アットホームな店内の雰囲気からも、シンガポール版のビストロ風情を感じることができる。

松記鶏飯6©TRIPPING!

 

世界中を旅する「食」への飽くなき探究心

松記鶏飯の活気あるお店の雰囲気は、オーナー・松本さんのシンガポール料理への情熱がそのまま反映されているように感じる。松本さんがアジアの食の魅力にハマったのは、学生時代の放浪の旅がきっかけ。『深夜特急』に憧れて、中国大陸の奥地やインドネシアの島々を回った。その際に、一番魅力を感じたのが、そこに暮らす「人」と「食べ物」だったそう。

松記鶏飯10©TRIPPING!

大学卒業後に飲食業界に飛び込み、シンガポール料理の人気店「海南鶏飯食堂」で10年店長を任され、2013年に松記鶏飯をオープンさせた。

食への飽くなき探求心は途切れることなく、今でも研究の日々。大型連休には必ず、シェフと共に東南アジアへ食の研究旅行に出かける。現地で得たアイデアや初めて出会った料理を基に、帰国後は期間限定で「食の研究旅行 新メニューフェアー」を開催。日本では中々お目にかかることのない料理もメニューに並ぶ。

 
松記鶏飯8©TRIPPING!

シンガポールへのリスペクトは忘れることなく、味の終わりを決めずに日々進化する松記鶏飯の料理の数々は、常に訪れる人々を魅了し続けている。

 
松記鶏飯
・住所:〒101-0048 東京都千代田区神田司町2-15-1 パレヤソジマ102
・電話:03-5577-6883
・時間:
 -ランチ: 11:30~14:00(L.O.13:30)
 -ディナー:18:00~23:00(L.O.22:00)
・HP :https://www.facebook.com/songkeejeefan/

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