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夏野菜×日本で買える台湾調味料で作る簡単レシピ3選

著者撮影

こんにちは。台湾ブロガーのコバシイケ子です。
野菜の中でも夏野菜が特に大好きなわたし。旬到来!といった感じで、みずみずしく美味しい野菜を毎日たっぷり楽しんでいます。

ある日ふと、台湾で食べた味のことを思い出し、家にあった台湾調味料でアレンジを加えてみると、思いのほか簡単に台湾の味が完成!今回はこの夏わたしがはまっていた簡単レシピをエピソードとともにご紹介しますね。

調味料はどれも台湾からの輸入品ですが、日本で購入できるもの。我が家でも買って何度か使ってみたけれど、最近は登場頻度も少なく、冷蔵庫で眠っていたのですが、このレシピにハマってからはやたら減りが早くなりました(笑)。どれも3分くらいで出来上がり、おつまみにもぴったりです!

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トマト×醤油膏は台湾南部で食べたあの味


嘉義のフルーツ店で食べたトマト。タレには醤油膏、生姜、梅の粉が入ってました。クセになる! 著者撮影

台湾ではトマトはフルーツ扱い。特に南部のフルーツ屋さんではメニューにカットトマトがあって、とろみ醤油の「醤油膏」とおろし生姜につけて食べるのが定番。


我が家の醤油膏。ドン・キホーテで買いました。値段は大体700円前後 著者撮影

はじめはびっくりしたけれど、醤油膏はほんのり甘いみたらしタレみたいな風味なので、それが妙にトマトにマッチして、たまに食べたくなる味です。


甘じょっぱい風味。煮物などにも使えます。 著者撮影

日本では中華食材の取り扱いが多い輸入食品店などで赤いラベルの「蔭油膏」をよく見かけるのですが、これも醤油膏。黒豆が原料です。

台湾では本当によく使われていて、例えば朝食店にあるおかずクレープ的な蛋餅や水煎包、ピータン豆腐などにかかっているタレがまさにこれ。現地のスーパーには様々なブランドのものがずらりと並んでいて、正直何を買ったらという感じだったのですが、日本で見かけるのはほぼこれなので、逆に迷わず購入出来て助かっています(笑)。

さて、わたしのレシピは超簡単。

材料

・トマト 1~2個
・醤油膏 適量
・おろし生姜 適量

トマトを好きな大きさにカットして、醤油膏をたらり、最後にチューブのおろし生姜をのせて、よーく混ぜます。それで完成!


トマトは完熟がベスト。この食べ方はやっぱりトマトが一番合う! 著者撮影

台南ではタレをつけながら食べていたけれど、和えてみても美味しかったので、以来わたしはこの食べ方で。最後、トマトの汁が混ざり合ったタレをしゅっと飲み干すのも最高です(笑)。

ある日、これにさらに生のニンニク1片のみじん切り、パクチー、コーンを追加すると、なんだかどこかの夜市で食べたことのあるような味わいに。これもとっても美味しかったので、アジアンな味が恋しくなった時などにぜひ。

 

とうもろこし×沙茶醤で夜市の味わい


台湾夜市の焼とうもろこし。何度も何度もタレを塗り重ねる 著者撮影

台湾の夜市をぷらぷらしていると、とうもろこしの屋台が多いことがなんだか勝手に意外でした。茹でトウモロコシもあれば焼とうもろこしもある。

北海道出身の私としては、北海道のとうきびに勝るものはないっしょ!みたいな気持ちでみていたのですが、美味しいよ、と友達にすすめられて食べてみると確かに! 台湾のとうもろこしもとっても美味しいです。

特徴的なのは焼きトウモロコシの「烤玉米」。見ているとタレを何重にも重ね塗りしていて、かなりしっかりめの味付け。タレはお店によって独自のブレンドで作られているようですが、バーベキューソースとも呼ばれる「沙茶醤」は入っていることが多い印象。


台湾ではおなじみの調味料「沙茶醤(サーチャージャン)」 著者撮影

沙茶醤は干しエビやカレイなどの魚介が原料。それに香辛料や唐辛子、ココナッツパウダーなどをブレンドしているので、きっと日本人が想像するバーベキュー風味とは別物の、かなりエスニックな風味。


どろっとソース上のタレ。想像のBBQ風味とはちょっと違う 著者撮影

台湾では、鍋料理のつけダレや炒め物などが定番で、ひとり鍋のお店などに入ると、この香りがふんわり漂ってきます。正直、最初はどこか抵抗があって得意ではなかったのですが、何度か食べていくうちに、コクと味わいのある独特の風味にはまっていきました。

ということで、沙茶ととうもろこしの組み合わせはきっと間違いないだろうと、炒めてみるとビールのつまみにぴったりの一品が完成!脳内は完全に夜市にトリップです。

材料

・とうもろこし 1本
・沙茶醤 小1/2
・醤油またはナンプラー 小1/2
・パクチーやバジルなどのハーブ

作り方は、ゆでたとうもろこしを包丁で実の部分だけそぎ落とし、油少々を入れたフライパンで炒めたところに、沙茶醤と醤油またはナンプラーをよく混ぜ合わせたものを入れて、馴染んだら、最後にハーブを入れて完成。

とうもろこしは大きさが様々かと思うので、調味料は一度に全部入れずにちょっとずつ味をみながら足すのがポイント。


シンプルに炒めただけで屋台を思い出す味に 著者撮影

はじめて作った時、実は沙茶を入れすぎてかなり味の濃いものが出来てしまったのですが、それをチャーハンにしてみたら、これまた絶品でちょっとびっくりしました(笑)。コーン缶でももちろん楽しめるけれど、やっぱり今が旬のとうもろこしで作る美味しさは格別です。

 

ズッキーニ×ガチョウオイルで上品な一皿


お洒落なラベルが特徴のガチョウオイル。フライドエシャロット入りは1,728円(税込) 著者撮影

このお洒落なラベルのオイルは台湾産のガチョウオイル。台湾ではガチョウがよく食べられています。フライドエシャロット入りのもあって、わたしはそちらを愛用中。日本では以前ご紹介した「神農生活」で取り扱っています。

お店に行けないという方は近鉄百貨店のネットショップや同百貨店の楽天ショップでも取り扱いあり。3,980円以上の購入で送料無料にて配達してくれるので、ちょっといい台湾食材を買いたいときにはおすすめです。

ガチョウオイルは台湾土産としては昔からの定番。お料理好きの方などはすでに愛用している方も多いと思うのですが、実はわたしは今年神農生活で買ったのが初めてのガチョウオイル。評判なのはわかっていたけれど、いまいち手が伸びずだったのです。でも、食べた瞬間、これまで損をしていた!という気分になるくらいに、味わい深い万能オイルですっかり愛用の調味料となりました。

そもそもやっと買う気になったのは、著書「台北ぐるぐるバスの旅食べまくり!」がきっかけ。巻末に取材の合間に自分用に購入したお土産ページというのがあるのですが、そこには担当編集者さんのお土産も掲載していて、このオイルの写真も。

「台中でスライスしたズッキーニをこのオイルとエシャロットで炒めたものを食べてからやみつきに!」というようなコメントをつけてくださったのですが、グルメな方なのでそれはぜひやってみたい!と購入に至りました。

ごはんにかけたり、麺と和えたり、スープにしたりとどんな風に使っても美味しくて、もうそろそろ新しい瓶を買わなくてはという頃なのですが、そうこうしているうちにズッキーニの旬が到来! しかも、今年は妹が育てたズッキーニが収穫できたので、今回はありがたくそれをガチョウオイルで炒めてみました。

材料

・ズッキーニ 小2本
・ガチョウオイル 大2くらい
・塩
・ブラックペッパー

作り方は、ズッキーニを好みの食べ方にカットして、フライパンで熱したガチョウオイルでゆっくりと炒めるだけ。味付けはシンプルに塩とブラックペッパーで。


オイルのコクと旨味がズッキーニの甘さとよく合う!シンプルイズベスト 著者撮影

本では“スライスしたズッキーニ”と書いてあったことを忘れて、食べ応えある感じも美味しいかもと大き目カットで作ってみましたが、これがまた、これだけの材料なのにちょっと上品ないい味に仕上がりました。塩も岩塩などこだわりの塩を使ってあげるとより美味しさが際立つかも。

この組み合わせは確かに病みつきになる味。思わず白ワインを開けたくなりましたよ。

もし冷蔵庫で眠っているこれらの台湾調味料がある方は、ぜひ試してみてくださいね!

 
(text & photo : コバシイケ子)



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