香港
観光
都会だけが魅力じゃない!

香港の裏路地&隠れスポットを散策! トラムで行くのんびり旅

写真提供:香港政府観光局
世界三大夜景の一角を担う香港。高層ビル群が立ち並ぶ圧巻のスカイラインを筆頭に、華々しく賑やかなイメージを持つ方が多いのではないだろうか。しかし一歩路地や裏通りに入ると、都会に潜むオアシスをそこここに有している都市でもある。

今回はそんな香港のもうひとつの風景を、地元民から「叮叮(ディンディン)」の愛称で親しまれる2階建てトラムで巡るおすすめスポット5つとともにご紹介。香港名物のトラムに揺られ、気の向くままにのんびりゆったり過ごす旅からは、香港島に息づく歴史や文化の秘密にも触れることができそうだ。

本文を読む


1.香港の新しい風といえばここ! スター・ストリート地区


写真提供:香港政府観光局
香港の中心街であるアドミラルティ(金鐘)とワンチャイ(湾仔)に挟まれた、3つの通り「日街(Sun Street)」「月街(Moon Street)」「星街(Star Street)」。それぞれの名前が空にちなんでいるのは、19世紀末、この地区に香港電灯有限公司が最初の発電所を建設したことが由来している。


写真提供:香港政府観光局
同社は近くの通りに3軒の社宅を建て、中国古典『三字経』からの一節「三才者 天地人 三光者 日月星」にちなみ、それぞれの通りにこの名前を付けた。「スター・ストリート地区」と呼ばれるこのエリアは、隠れ家的でありながら明るく個性的な雰囲気が漂っており、カフェやバー、ギャラリー、ユニークなブティックなどが立ち並ぶハイセンスなエリアに。“今”の香港を感じられる穴場スポットとして、ぜひ立ち寄ってみてほしい。

 

2.カメラ好きにはたまらない! F11 撮影博物館


写真提供:香港政府観光局
「F11 撮影博物館」は、香港では珍しい個人所有の博物館。写真に関連した1,500冊以上もの希少な本やカメラのコレクションがあり、定期的に特別展も開催されている。

近代的なビルに挟まれ、ドールハウスのような趣を持つ「F11 撮影博物館」は、アール・デコ様式の建物それ自体も、大きな見どころ。黄色で彩られた外壁に八角形の窓、緩やかにカーブしたバルコニーとそこに施されたシェブロン柄の装飾…等々、至るところから1930年代の邸宅の素晴らしさを垣間見ることができる。ちなみに、建物正面に作られた巨大なガラス窓は、有名メーカー「ライカ」のカメラ「M6」の形になっていて、こんなところもカメラ好きにはたまらないポイントのはず。

なお「F11 撮影博物館」があるのは、香港を走る電車・MTRが唯一通っていないハッピーバレー(跑馬地)の、トラム終点駅の近く。まさにトラムの旅にはもってこいのスポットになっている。

 

3.アート、伝統、歴史に触れるなら…Oi!(油街実現)


写真提供:香港政府観光局
フォートレスヒル(炮台山)でオフィスビルに埋もれるように立つ「Oi!」は、1908年建築の第2級歴史的建造物を再生し作られた、コミュニティ・アートスペース。実験的かつ伝統にとらわれない場所として活気に溢れ、アーティストと一般の人々をつなぐさまざまな活動を行っている。


写真提供:香港政府観光局
ちなみに赤レンガの建物は、元々海沿いにあったロイヤル香港ヨットクラブのクラブハウス。上流階級の人々の社交の場として利用されていたものだった。

周囲を囲む庭園では、四季を通じてオーガニックハーブを栽培。毎週木曜日には、カップを持参すると無料でハーブティーをいただけるサービスも行っている。刺激溢れる香港の街でインスピレーションを得たい方は、足を運んでみてはいかがだろう。

 

4.東洋と西洋の出会いを感じる場所…聖マリア堂(聖馬利亜堂)


写真提供:香港政府観光局
「聖マリア堂」は、コーズウェイベイ(銅鑼湾)のシェルターストリート(信德街)トラム駅を降りてすぐの場所に位置する。

1910年代の設立当初は、「住む家がない女性に祈りの場を提供する」という役割があった。その後1937年になると、香港でキリスト教を広めるべくリニューアルするに当たって、中国と西洋、双方の要素を融合させることで、海外の宗教的要素が強かった建物を、より地元民が親しみやすいものに変更。そうした背景から、外観は赤レンガと緑の瓦という東洋独特な風情に、内観は西洋の伝統的な様式に。香港が東洋と西洋の出合う場所であることを示す、「中国ルネッサンス」の象徴的な建物とされている。

 

5.くつろぎながら上品にナイトカルチャーを味わおう! バー&デッキ&ラウンジ「Sugar」


写真提供:香港政府観光局
香港での一日を締めくくるなら、香港島東部にある流行最先端のバー「Sugar」を訪れるのも一案だ。


写真提供:香港政府観光局
「Sugar」があるのは、トラムのコーンヒル(康山)駅から徒歩約5分のホテル「香港東隅酒店(East Hong Kong)」の32階。窓辺からはビクトリア・ハーバーの見事な夜景が一望でき、香港のナイトカルチャーを体験するにはもってこい! お店自慢のシグネチャーカクテルを片手に、バルコニーでゆったりくつろぎながら眺める夕日も、とっておきの思い出になること間違いなしだろう。

■「叮叮(ディンディン)」トラムでのんびり巡る香港のおすすめスポット5選 動画

■香港政府観光局
https://www.discoverhongkong.com/jp/index.html



何をむ?

国名・都市名、ジャンルを選ぶと、読みたい記事を絞りこみできます