香港
グルメ
新鮮な海鮮料理を味わえる実力派

香港スターもお忍びで通う!? 潮州料理の名店「尚興潮州飯店」

著者撮影

「尚興潮州飯店」は上環にある潮州料理の名店だ。店内は非常にローカルな雰囲気であるが、実は香港スターがお忍びで通うレストランだ。

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お店が得意とする料理は、ズバリ海鮮料理。店先に大きな水槽があり、様々な魚介が泳いでいる。水槽は一見すると鮮度抜群なようだが、回転率が低いお店だと実はそうではない。魚は酸素不足になり、急速に脂が抜けて不味くなってしまう為だ。しかし、こちらは魚介を見せて頂いたところ、新鮮そのもの。回転率が高く、実力のあるお店だと安心した。


著者撮影

メニューを眺めると魅力的な料理が並んでいる。ただ、ここは当日のオススメをお店の人に尋ねるのがベスト。幸いにもオーナーには英語が通じるので、臆さず相談して一番美味しいものを頂こう。海鮮料理の多くは基本的に「時価」と書いてありちょっと怖いが、聞けば優しく教えてくれるし、「魚は1匹ではなく半分にして」と言う希望にも応えてくれた。

豉椒聖子($138)


※メニューではマテ貝だったが浅蜊で代用 著者撮影
浅蜊自体の味がしっかりしており、豆豉の使い方が巧く、醤油も適量。薬味の生姜と葱の使用量や甘み、ピリ辛な辛味も程良い。全てのバランスが抜群で、これは美味しいお店だと確信させてくれる逸品だ。

生抽煎大虾($160)


※相談して「蝦、醤油味」と頼んだので、正式な料理名は不明 著者撮影

カリカリのエビの殻は、少量の油で炒めつつ揚げる”煎”と言う調理法だと思われる。濃厚な海老味噌と醤油が絡み合い、エビの魅力を申し分なく引き出している。

菊花石榴雞($88)


著者撮影

湯葉で餡を包み蒸したもので、塩味が食欲をそそる。醤油味が主体だったので、これは頼んで正解だった。噛り付くとセロリの香りがフワッと漂い爽やかな印象。餡はタケノコ、椎茸、中国ハム、鶏肉などで構成され、複合的な旨味が楽しめる。これまた塩気は上品だ。

明爐烏頭($150)


※英語メニューではmullet=ボラだったが、スズキを使用 著者撮影

魚をセロリとレモンで蒸した料理。広東料理の高級料理である清蒸を彷彿させる。魚は香りに野趣があり、脂が乗っており、鯖のような繊維質。かなり力強い味わいの魚なので、レモンと生姜が非常に合っている。料理の印象は使用する魚で異なってくるだろう。

全体的に醤油味の料理が多かったが、全て同じ味でないところが凄い。

著者 : yuya

手料理も愛するタベアルキスト。ハタチの頃からバックパッカー旅行をしており、世界を丸っと食べ歩き。特に東南アジア諸国と中国が大好きで、屋台メシを食べて、現地の市場で調味料や調理器具を買い付けてくるのが旅の楽しみ。日本国内でも、出来る限り現地に近い味わいのお店を探して日々徘徊。

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