タイ
観光
タイ王室リゾート「ホアヒン」 後編

バンコク近郊のロイヤル・リゾート「ホアヒン」を旅しよう

写真提供:タイ国政府観光庁

バンコクから南西へ約200キロに位置する、プラチュアッブキリカン県のホアヒン。「王室のリゾート」として古くから発展してきた歴史あるリゾート地は、スワンナプーム空港から車で約3時間というアクセスの良さからも人気を呼んできた。さらに、タイ湾を挟んで対岸に位置するもう一つのバンコク近郊リゾートであるパタヤとを繋ぐフェリーも本格的に運行予定で、注目度が高まっている。

 

気品漂うタイのリゾート地「ホアヒン」

写真提供:タイ国政府観光庁

ホアヒンといえば、タイの歴代国王の別荘が立ち並ぶ気品漂うエリア。20世紀初頭にバンコクから当時イギリスの植民地だったマレーシアへと続く鉄道が開通し、欧米人が保養に訪れるようになったのがリゾートとしての歴史の始まりだった。ホアヒンのシンボルのひとつとなっているホアヒン駅は「タイで最も美しい鉄道駅」とも言われ、かつて王室が利用していた専用の待合室が残されるなど歴史を感じさせる。

南北約5キロに渡る海岸線には、美しい白浜のホアヒンビーチが続く。ホアヒンのビーチではエンジン音のするマリンスポーツが禁止されているため、観光地でありながら静かな時間が流れている。ホアヒンビーチの名物となっている乗馬などを楽しみながら、都会の喧騒を忘れてのんびりと穏やかな時を過ごすことができるだろう。

 

充実のナイトマーケットを散策

著者撮影

ホアヒンの夜の楽しみはナイトマーケット。週末のみ開かれるウィークエンドマーケットも含めて、ホアヒンにはいくつかのナイトマーケットがある。おすすめは街の中心部のソイ72にある「ホアヒン・ナイトマーケット」。通りのすべてがマーケットとなっており、多くの人で賑わっているので近くに行けばすぐにわかるはずだ。

著者撮影

通りの入口にあるホアヒン駅の看板をモチーフにした「HUA HIN」のボードが目印となっている。

著者撮影

ナイトマーケットにはさまざまな雑貨や食べ物の屋台がずらりと並び、毎日が日本の夏祭りのような雰囲気。マッサージ店やレストランなどもあり、ホアヒンならではの新鮮な魚介類を食すことも可能だ。

著者撮影

100メートル以上に渡って続く比較的大きなマーケットなので、ぶらぶらと歩くだけでも楽しい気分にさせてくれるだろう。

著者撮影

 

快適な滞在をサポートする大型商業施設もオープン

著者撮影

地方都市でありながら街の中心部は年々開発が進み、ショッピングモールなども複数ある。2016年10月には、新たに「Blu port」という大型ショッピングモールがオープンした。地下1階、地上4階の大規模なもので、飲食店など日系の店舗も多く入っておりバンコク都心にある大型デパートと変わらない。少し長めに滞在する場合などにはありがたい存在となるだろう。

 
バンコクから約2時間半とほどよい距離にあり、バンコクの都心や有名観光地とは異なるタイの魅力を味わえる「王室のリゾート」。ゆったりとした時間が流れていながら街は十分に発展しており、とても快適に過ごすことができる。パタヤとの間でフェリーの運航が本格的に開始されれば、また新たなタイの楽しみ方が増えることになるだろう。

——————
Hua Hin Night Market(ホアヒン・ナイトマーケット)
・住所:Soi 72, Hua Hin, Hua Hin District, Prachuap Khiri Khan 77110 Thailand
・時間:18:00頃~

Blu port Hua hin(ブルーポート・ホアヒン)
・住所:8/89 Soi Moo Baan Nongkae, Nongkae Sub-District, Hua Hin District, Prachuap Khiri Khan 77110 Thailand
・電話:(+66) 2 136 1250
・時間:10:00~21:00(日~木) / 10:00~22:00(金、土、祝)

 
>>前編「タイのリゾート『ホアヒン』でプミポン国王の足跡を辿る」

 
(text : 本多 辰成 )

何をむ?

国名・都市名、ジャンルを選ぶと、読みたい記事を絞りこみできます

RECOMMEND COLUMN
連載コラム

RECOMMEND
COLUMN
連載コラム