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タイ「チェンライ」特集 前編

タイ旅行リピーター向き!タイ最北の街「チェンライ」を旅しよう

著者撮影

バンコクは大好きで何度も行っている。プーケットやサムイ島など、ビーチリゾートにも行ったことがある。チェンライはそんな人にこそ、ぜひ一度、足を運んで欲しい旅先だ。

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チェンライは、タイ第二の都市チェンマイより北に約180km、ミャンマーとラオスに国境を接するタイ最北の街。夏は暑いが、冬(12~2月)の朝晩はタイとは思えないくらい涼しく、日中は30度を超えるが、朝晩は10℃を切る日もあるほど。冬場に訪れるなら防寒具を持っていこう。

 

バンコクから800km、素朴な雰囲気を残すタイ最北部の県

チェンライまでは現在、日本からの直行便はないが、バンコクから飛行機で約1時間20分、チェンマイからはバスで3時間強で行くことができる。

チェンライ空港に初めて降り立った人は、その素朴さにちょっと驚くかもしれない。バンコクの喧騒とはだいぶ異なる、のんびりと落ち着いた雰囲気が漂う。それは、空港周辺だけではなく、街全体にゆったりとした時間が流れている。空港からチェンライ市内までは車で約15分。中心地にはホテルやゲストハウスがいくつもあり、素朴な街ではあるが、泊まる場所に困ることはない。

 

伝統と前衛が共存する建築は見ごたえ十分!

著者撮影

13世紀に栄えたランナー王朝の都であるチェンライには、往時の栄華を雄弁に伝えるランナー建築の建物が点在。15世紀に建立された「ワット・プラケオ」は、バンコクのワット・プラケオの本尊「エメラルド仏」が発見され(1436年)、安置されていた格式のある寺院だ。

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そんな由緒ある仏教寺院とともに、新しい観光スポットも登場している。「白いお寺」として知られる「ワット・ロンクン」は、チェンライ出身のタイの芸術家 チャルーンチャイ・コーシピパット氏が私財を投じて作った、アーティスティックな寺院。「黒い家」と呼ばれる「バーンダム・ミュージアム」は同じくチェンライ出身の世界的な芸術家 タワン・ダッチャニー氏の私設ミュージアム。敷地内には大小約50棟もの「黒い家」が点在している。

 

主食はもち米! 素朴なタイ北部料理に舌鼓

著者撮影

料理はタイ北部料理が中心だ。チェンマイでいただける北部料理とは大きく変わらない。もち米が主食で、タイ風焼き鳥「ガイヤーン」やココナツ風味のカレー麺「カオソーイ」もよく食べられている。北部全体で食べられているラープも、チェンライでは挽き肉のほか、レバー、皮などもたっぷり入っていることが多い。トマトソースの素麺「カノムチン・ナムギャオ」もぜひ食べておきたい名物料理だ。ローカルフードを得意とするレストランも増えているのでぜひチェンライの味を満喫したい。

 

色彩豊かな少数民族の雑貨に興奮!

著者撮影

チェンライ近郊にはいくつかの少数民族の村があり、バスターミナル裏手で毎日開催されている「ナイトバザール」、土曜夜にThanalai Roadで開催される「サタデーマーケット」(数百メートルが歩行者天国になる大規模なマーケット)では、少数民族による色鮮やかな雑貨や洋服を購入することができる。物価の安さもうれしい。年々物価が上がりつつあるバンコクよりも、だいぶリーズナブルに買い物ができるはずだ。

 

3つの国が視界に入る、ドラマチックな風景

写真提供:タイ国政府観光庁

チェンライは、国境の観光スポット「ゴールデン・トライアングル(黄金の三角地帯)」の拠点でもある。チェンライ中心地から北へ約70km、メコン川とルアック川との合流点であり、タイとミャンマー、ラオスの3国が国境を接しているエリアは、かつては世界最大のケシ栽培地帯であり、麻薬(アヘン)密造産として悪名を馳せていた。現在はタイ王室主導のプロジェクトにより治安が回復。高級リゾートホテルも増え、観光地として人気を集めている。一度に3つの国をのぞむのはなんとも爽快だ。

なお、ゴールデン・トライアングルへはツアーに参加するか、チェンライ市内からバスで、かつてタイ族最初の王朝の首都として栄えたメコン沿いの街・チェンセンまで行き、チェンセンからバイクタクシーか、乗り合いのトラック(ソンテオ)を利用するのが一般的だ。

 
(text : Aya Hasegawa)



初回投稿日:2017年1月18日
情報更新日:2018年10月17日(写真情報更新)

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