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タイに新型コロナウイルス第2波到来

タイ・バンコクの今をレポート(2021年1月現在)


バンコク中心部の様子(2020年12月末撮影) 著者撮影
日本からのタイ旅行がままならなくなって早いもので1年が経とうとしています。タイリピーターの方は早くタイ旅行に出かけたくてうずうずしていらっしゃることでしょう。

そのような方の中には、きっと現在のタイ・バンコクの様子が気になっている方も多いと思います。そこで、バンコク在住日本人の私から見たバンコクの現状についてレポートしたいと思います。

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タイのコロナ第1波収束後の数カ月間は国内感染ゼロ

タイでは2020年3月ごろから新型コロナウイルスの感染が広がり、その対策として

・教育機関の閉鎖
・スーパーを除く商業施設の閉鎖
・レストランはデリバリー&持ち帰りのみの営業
・酒類販売禁止

等の措置がとられ、事実上のロックダウン状態になりました。

同時にタイ国外からの入国はタイ人と一部の外国人に制限され、さらに入国後は政府指定のホテル等の施設で14日間隔離することが義務付けられました。

その成果もあってかタイ国内の感染者数は減少に向かい、2020年5月~6月にかけて段階的にロックダウンが解除に。その後数ヶ月は国内感染はほぼゼロで、比較的安心して生活できていました。

この間はタイ版Go to トラベル(We Travel Together)が実施されたこともあってタイ国内旅行が活発になり、私自身もずいぶんタイ国内旅行を楽しみました。

このようにタイ国内旅行は復活の兆しを見せていたものの、海外からの観光客がメインであったバンコクのショッピングモールMBK(マーブンクロンセンター)やアジアティーク・ザ・リバーフロントのお土産品店はガラガラ。このような状況を見ると、観光産業の厳しさをひしひしと実感します。


2020年10月に再開したアジアティークリバーフロントのお土産品店(2020年11月撮影) 著者撮影

 

タイにもコロナ第2波到来

タイに新型コロナウイルスの第2波がやってきたのは2020年12月のこと。近隣国から陸の国境を越えて不法入国したタイ人が、新型コロナウイルスに感染していたことが発覚したことがきっかけでした。

さらにバンコク近郊県の水産市場において、近隣国からの出稼ぎ労働者を中心とした大規模クラスターが発覚。その後バンコクやその他の県でも相次いで感染者が確認されました。

それに伴って対策が強化され、バンコクにおいては
・教育機関の閉鎖
・レストランの営業時間短縮、酒類消費の禁止
・マッサージ・スパ・フィットネス閉鎖
・他県への移動制限
などの対策が実施されました。

対策後の感染者数は横ばい、もしくは多少の減少傾向を見せており、2021年1月下旬からは「マッサージ・スパ・フィットネス閉鎖」等の一部の制限が緩和されました。このあたりはかなり流動的なので、記事公開後に状況が変わっているかもしれません。

タイ政府は「今日規制を発表したら明日から適用」というような感じで、対応がかなり早いように思います。もちろん一長一短だとは思いますが、対応のスピード感は日本とずいぶん違うことを実感しています。

 

ステイホーム期間中はフードデリバリーサービスが大活躍

コロナの第2波到来により、2021年1月に入ってからは私もなるべく外出を控えていました。規制は厳しくなったものの、今回はレストランや商業施設が営業しているので第1波時ほど生活に不便を感じることはありません。

ただ、やはりレストランでの飲食は飛沫感染が心配ということで、持ち帰り弁当やデリバリーを利用する人も多い印象を受けます。

ある大型デパートでは、レストランの持ち帰りオーダー用のカウンターを集約して作ったりして工夫を凝らしています。


デパート内のレストラン持ち帰りオーダー用カウンター 著者撮影

日本でフードデリバリーといえばUber Eatsですが、タイでは同様のサービスを行う会社がGrab、FoodPanda、Gojek、LINEMAN等複数あり生活に根付いています。外を歩けばフードデリバリーのバイクを見ない日はありません。


デリバリーサービスGrabのバイク 著者撮影

また、スーパー等での買い物代行サービスも普及しています。そのためバンコクではステイホーム期間であってもさほど困ることなく生活が可能です。

外出時はもちろんマスク着用が必須。店舗等に入場する際には必ず体温測定があります。以前は検温用の専属スタッフを配置している施設が多く見受けられましたが、現在は入場者自らが手のひらをかざして検温できるタイプの体温計が主流になっています。

また、行動履歴を把握するためのQRコードも店頭に設置されています。


市場の入り口に設置されたQRコード 著者撮影

検温とQRコードは緩めの運用になっていた時期もありましたが、第2波到来により比較的厳格に運用されるようになっています。

以上、現在のタイ・バンコクの様子についてレポートしました。2021年も厳しい年になりそうですが、なんとか乗り越えたいですね。早く日本とタイを自由に行き来することが可能になることを、心から願っています。

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