タイ
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いつも地元タイ人で大賑わい

名物料理のあるバンコクの有名食堂へ行こう!

著者撮影

せっかくのバンコク旅行。おいしいものが食べたい!と思って検索してみても、情報が多すぎて逆にどこに行ったらわからない……、という方も多いのではないのでしょうか。実はわたしもその1人。行きたい店リストの数が膨大になりすぎたせいで、逆に明日行く店がなかなか決められないことが増えてきているのです。

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そんな時に実践している店選びの方法のひとつが、「店」基準ではなく、あくまで食べたい「料理」に焦点を絞って行き先を決めるやり方です。場所にも内装にもインスタ映えにもこだわらず、なんの情報もなく料理の写真だけをひたすら眺めて、直感的に「これが食べたい!」と思った料理を食べに行く、というスタイル。少々雑な方法にも思えますが、これが意外と当たる確率が高いのです。

というこわけで、今回はそんな直感で選んで食べに行った名物料理が「大当たり!」だった2軒をご紹介します。地元の人に愛され続けている絶品メニューをぜひ堪能してください。

 

弾力があり香ばしいガイヤーンが約60円
売り切れ必至の手羽焼きは何本でもイケる! 「Somtum Jayso」

細い路地裏にひっそりと佇む小さな食堂  著者撮影

お世辞にもキレイとは言い難い、道端の小さなソムタム食堂。細い路地の奥にあり何も知らなければ通り過ぎてしまうような店構えですが、お昼過ぎには近所で働く会社員や地元の人で溢れんばかりの人だかりができる有名店です。どれくらい有名かと言うと、BTSサラデーン駅で近くに居たバイクタクシーの運転手さんに「ソムタムジェイソー、知ってますか?」と聞いたところ、「ジェイソーを知らないヤツなんていないよ!」と語気強めな答えが返ってきたほど。外観からは想像もつかないかもしれませんが、それくらい地元の人たちに愛されている食堂なのです。

ピークガイヤーン(手羽焼き)19THB  著者撮影

ここで絶対に食べたいのが、ピークガイヤーン。炭火焼きならではの火加減で隅々まで香ばしく焼き上がった手羽は弾力があり、噛みしめるとジュワーっと旨みが広がる逸品です。手羽の先までギュッと旨みが凝縮されているような味わいで、一度食べたら忘れられないおいしさ! 1人で何本もオーダーする人が多く売り切れることもあるので、ぜひ早めの時間に行って味わいたいもの。このおいしさで1本約60円という安さにも驚きです。

サポークガイヤーン 65THB  著者撮影

もちろん、手羽以外の部位も。柔らかく、ふっくらとした食感が好みならこちらの胸肉もお試しを。手羽同様の香ばしさに加え、厚みのある柔らかな肉質でチキンのおいしさを存分に堪能できます。

ソムタムタイ 60THB  著者撮影

店名にもある通り、もうひとつの名物料理がこのソムタム。シャキシャキとした食感の青パパイヤは酸味の効いたあっさりとした味わいで、ガイヤーンとの相性も抜群。こちらは1番シンプルなバンコクスタイルのソムタムですが、ほかに本格的なイサーンスタイルのものもたくさん。さまざまな種類のソムタムを味わえます。

タムカオポートルアムポンラマイ 60THB  著者撮影

女性におすすめしたいのが、コーンとフルーツのソムタム。唐辛子の辛さでコーンとフルーツの甘さが際立ち、なんとも爽やかな仕上がり。ソムタムやラープなどのメニューはどれも本格的な辛さなので、苦手な方はオーダーの際に「辛さ控えめ」と伝えるのを忘れずに。

店の入り口にあるガイヤーンの焼き台  著者撮影

毎日オープン前から焼かれるのにも関わらず、午後の早い時間には売り切れてしまうことも多いくらい人気の高いガイヤーン。お昼時はタイ人で大混雑していてタイ語がわからないと戸惑うことも多いかもしれないので、確実に手羽焼きのガイヤーンを狙うなら11時前後など少し早めに訪れるのがおすすめです。


Somtum Jayso
・住所:Soi Pipat 2. Silom Rd., Bangkok
・電話:(+66)85-999-4225
・時間:10:00-15:00くらい ※日休

 

もはやすべてが名物料理!?
何を食べても絶品なこだわり食堂「Soei」

絶品料理の生みの親、店主のSoeiさん  著者撮影

他店ではなかなか見られない、個性的な名物料理を味わうならこちらへ。食材や調理法はもちろん、ごはんの炊き方にまでこだわり、すべての料理を自分で仕上げるというこだわりの料理人、Soeiさんが営む食堂。外国人にとって便利とは言い難い場所にあるのにも関わらず、地元タイ人に加えたくさんの在住外国人や観光客にも支持されている、知る人ぞ知る名店です。

トムジュートバイガパオ。120〜200THB(サイズにより変更)  著者撮影

数年前、ネットで燃え上がる炎とともにテーブルに運ばれる動画を見てからずっと食べたい!と思っていたのがこのスープ。あっさりとしたクリアスープにたっぷりのガパオの葉と豚肉のつみれが入ったとてもシンプルな一品ながら、ひと口食べれば普通のクリアスープとの違いは明らか! 驚くほどたっぷりと鍋に投入されたガパオの香りがスーッと広がり、なんとも爽やかな味わい。豚肉の甘みと旨みもたっぷりで、あっさりながらも強く印象に残るひと皿です。

ゲームプラトゥートート 90THB  著者撮影

もうひとつ、売り切れることも多いため予約してから訪れる常連客も多いというのがこのゲームプラトゥートートです。プラトゥーというタイでよく食べられている小さな魚の頭のみを揚げたもの。こちらも見ため、調理法ともにシンプルですが、固すぎず柔らかすぎず、サクサクと小気味いい揚げ具合はまさにプロの仕事! ふわりと広がるニンニクの効き具合も絶妙で、油っぽさや魚臭さもなくビールのお供にいくらでも食べられそうな軽い仕上がり。確実に食べたい場合は、事前に予約してから行くのがおすすめです。

クンチェーナンプラー 150THB  著者撮影

生のエビをナンプラーのソースでいただくタイのシーフード店ではおなじみの一品ですが、ここではナンプラーにわさびを加えたオリジナルの味付けで提供。刺激的なその味わいが評判を呼び、ほとんどのテーブルでオーダーされるほどの人気に。わさびの香りでエビやナンプラーの生臭さもまったく気にならないので、この料理がちょっと苦手な人でも食べやすいかもしれません。

ガークムーパットガパオ 150THB  著者撮影

ガークムーという、脂身のついた豚の皮をサクサクに揚げたもののガパオ炒め。普通のガパオ炒めと違い、こぶみかんの葉も加えて炒めているので柑橘系の香りが印象的な爽やかな仕上がりに。オイスターソースなどで濃く仕上げるガパオ炒めとはまったく違うハーブ主体の味付けで油っこさもほとんどないので、ガークムーのカリカリ、サクサク、ムチムチとした賑やかな食感を心ゆくまで楽しめます。こちらも他店ではなかなか味わえない料理なので、興味のある方はぜひお試しを。

清潔感のある食堂。エアコンルームもあり  著者撮影

街角の小さな食堂ながら、食材選びから下ごしらえ、調理に至るまで一切の手抜きなしでやっていることが、食べればすぐにわかるほど一品ずつのクオリティーが高いのがこのSoei。混雑時は料理が出てくるまでにかなりの時間を要することもしばしばですが、待つだけの価値はあり! タイ料理好きなら一度は訪れたい名店のひとつです。


Soei
・住所:Phibun Watthana6, Soi34 Rama6 Rd., Bangkok
・電話:(+66)81-563-3131
・時間:10:00-21:30 ※土休

 
(text & photo : 白石路以)

 
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