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熱帯写真家フォトエッセイ

バンコクからぶらり旅 ~ヒマワリ畑を探して~

群生するヒマワリの花。青空と黄色のコントラストが美しい   著者撮影

タイでは12月~2月頃にヒマワリが見頃となる。バンコクから150kmほど北、サラブリー、ロッブリー県が特に有名だ。ある朝、眼を覚ましたら時刻は6時。ふとヒマワリが見たくなり、シャワーを浴びバイクを北へと走らせた。

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途中友人にLINEを送り大体の目安の場所を教えてもらった。走ること4時間、サラブリー県を彷徨うもヒマワリ畑は見つからない。現地から友人にメッセージを送ると『国道XX号線沿い』と有力な情報が。バンコクから走ること5時間、ようやくヒマワリ畑に辿り着いた。確かにキレイではあるのだが、背景に某飲料水メーカーの工場があるのが気になった。

ヒマワリといえば、ロッブリー県とサラブリー県   著者撮影

翌日、SNSにヒマワリ写真がアップされているのを見た。どうやら別の場所のようだった。調べてみるとロッブリー県だらしい。前日よりも近い。雰囲気も良い。再びヒマワリを求め北を目指した。前日は大分迷ったので、今回は国道を事細かくチェックした。夕方、ヒマワリ畑に到着。斜光にの中に群生するヒマワリはやわらかな美しさだった。夕陽が山の彼方に沈むとヒマワリの黄色も次第に闇に消えていった。青空の下で元気に咲くヒマワリもぜひ見たい。周辺でホテルを探すと『ホテル xxx リゾート』というタイ語の看板を見つけた。行ってみるとただのローカル向けモーテルだった(笑)。1泊500バーツなのでよしとする。

一面ひまわりの黄色   著者撮影

翌朝、7時に眼を覚まし、8時頃ヒマワリ畑に行く。太陽がまだ低いので時間的に早いかと思ったが、熱帯の太陽はヒマワリを燦々と照らし、山間の青空に描かれた絵画のごとく、黄色が鮮やかに映えた。2日連続ヒマワリを探した甲斐があった。農家の人が植えたのだろうが、野山に自然に咲くような感じがとても良かった。タイ人観光客は自撮り棒持参で“セルフィー”に夢中だった。近くにもう少し広い畑があったので行ってみる。ヒマワリの開花状況は畑によって微妙に違うようだ。ここには記念撮影用のオブジェが所々にあったの、タイ人観光客を意識してるせいだろう。

場所によっては撮影用のオブジェが。これもご愛嬌?   著者撮影

ヒマワリ畑は交通の便が悪いところが多く、公共の交通機関で行くのはちょっと難しい。しかし、タイ国鉄が『ヒマワリ列車』なるものをこの時期週末限定で運行してる。早朝出発で夕方にはバンコク着。座席は指定制。ヒマワリ畑の中で臨時停車。思う存分記念撮影ができる。発売と同時にすぐに売り切れてしまう人気列車なのだ。しかし、今年は沿線の農家の人がヒマワリを植えるのが遅れたとかで販売開始が遅れたよう。事前に確認してみることをおすすめする。

農家の人たちが精算したヒマワリの種や蜂蜜などが売られている   著者撮影

 
(text & photo : 中島貴義)

 
熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」
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