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北イサーンを巡る旅 第2弾 後編

タイ東北部・サコンナコン&ナコンパノムでやりたい10のこと

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今訪れるべきスポットとして話題のタイ東北部イサーン。東側に位置する「サコンナコン」と「ナコンパノム」はバンコクから国内線にて70分ほどでアクセスが可能。タイの豊かな自然と地方ならではの穏やかな空気感を楽しめる。

基本情報をお伝えした前編に続き、後編ではグルメ、ショッピングなど、この町でやりたいことにフォーカス。実際に訪れるべきスポットをご紹介しよう。

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1.絶品ローカル朝ご飯で一日をスタート

グリーンコーナー


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サコンナコンの長距離バスターミナルの目の前にある「グリーンコーナー」は町のベーカリーカフェ。広い店内はカフェとベーカリーに分かれ、華やかなホールケーキなども並ぶ。バスターミナル利用者をはじめ、この近隣の人々御用達の店だ。
ここではイサーンの定番朝食の「カイガタ」をぜひ味わいたい。ミニサイズのフライパンに目玉焼き、干し肉の炒め物、イサーンソーセージをトッピング。卵料理によく合う「マギーソース」をかけていただくのがおすすめだ。


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Green Corner

住所 1773 Rat Phatthana Rd, Tambon That Choeng Chum, Amphoe Mueang Sakon Nakhon, Chang Wat Sakon Nakhon
電話番号 (+66)42-711-073
時間 7:00~22:00
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ルーロットカイカタ


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店名のルーロットとは「最高の味」を意味する。名前の通り、ここは早朝から多くの人で賑わうサコンナコンのローカル食堂。「カイガタ」やベトナムのバインミーを思わせるこんがりと焼かれた小さなパンには綿毛のようにふわふわした肉そぼろとチリソース。コンデンスミルク入りのベトナム式コーヒーと合わせるのが最高だ。


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そして、この店で必ずオーダーしたいのが米粉とタピオカ粉で作られる麺「カオピアックセン」。フォーのような見た目だが、麺はうどんのように太く、食感はかなりもちもちとコシがある。澄んだスープもフライドオニオンの香ばしさがアクセントになり、色んなダシの風味がよく出た深い味わい。一口食べればこの店が賑わう理由がすぐにわかることだろう。

Lert Rot KaiKata

住所 620/2 Suk Kasem Rd, Tambon That Choeng Chum, Amphoe Mueang Sakon Nakhon, Chang Wat Sakon Nakhon
電話番号 (+66)42-713-949
時間 6:00~12:00
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2.本格的なベトナムフードを味わう

グーバーハウス


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ベトナムからの移民が多く、ベトナム料理店が充実しているナコンパノム。フランス式の可愛らしい一軒家を改装した「グーバーハウス」もまた、本格的なベトナム料理が楽しめるカフェレストランだ。早朝6時30分から営業し、食事の提供は13時30分まで。フォーや野菜たっぷりの生春巻きなどのメニューが揃う。


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店の壁にはおしゃれなイラストが描かれ、フォトスポットとしても楽しめる。民芸品などを扱う雑貨店も併設し、自転車の貸し出しなども行っているので、朝食後はぜひともメコン川沿いのサイクリングロードへ繰り出そう。

GooBa House

住所 68 ถนนสุนทรวิจิตร หนองแสง Tambon Nai Mueang, เมือง Chang Wat Nakhon Phanom
電話番号 (+66)98-591-6551
時間 6:30〜17:00
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3.ローカルスイーツをお土産に

ガラメーショップ


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ガラメーはココナッツともち米を使用した一口サイズのお菓子。キャラメルと言われているが、どちらかというとそれよりも餅っぽさがあり、どことなく日本の和菓子、わらびもちに近い感覚だ。バナナの葉の香りがふんわり漂い、カラメルの香ばしさにココナッツの南国らしい風味がほんのりとアクセントになっている。
こちらのショップは手作りのガラメーを販売する地元の人気店。一袋10個前後で値段は100THB(約350円)。常温保存で賞味期限は5日間。たっぷりサイズだがひとつ食べると2個、3個と止まらなくなる美味しさだ。

カラメーショップ

住所 That Phanom, That Phanom District, Nakhon Phanom
電話番号 (+66)42-541-012
時間 8:00~20:00
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4. お洒落なクラーム染めを手に入れる

マンクラフト


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サコンナコン出身のマン氏が手掛けるクラーム染めのブランド「マンクラフト」。市街地にあるショップはここに来たならば訪れるべきショップのひとつだ。光がたっぷり差し込む店内に飾られた藍色の世界はただただ美しいの一言。


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クラームとサコンナコンの植物を使用した草木染めによる製品はデザイン性が高く、実際に商品を手に取ってみると、ふんわり柔らかな肌触りのよさに、そのクオリティの高さも実感できることだろう。近日、近隣にDIYなども楽しめる2号店をオープン予定。今後も目が離せない注目すべきブランドだ。

Mann Craft

住所 1576/1, Suk Kasem Rd, That Choeng Chum, Mueang Sakon Nakhon District, Sakon Nakhon
電話番号 (+66)81-0556301
時間 9:00〜17:30
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クラムサコン


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サコンナコンの中心部から車を走らせること約20分。「クラムサコン」は森の中に佇む、クラーム染めの工房兼ショップだ。思わず深呼吸したくなるような気持のいい木々の中に飾られたクラーム染めの藍色が実に爽やか。


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工房では実際に作業しているところも見られるので、より製品のひとつひとつが愛おしく感じられることだろう。洋服や小物のほか、バックや生地の販売も行っている。同じ敷地にはレストランも併設。気持ちのいい環境の中、グルメとショッピングを一度に楽しむことができる。

Kramsakon

住所 212 หมู่ 2 Tambon Huai Yang, Amphoe Mueang Sakon Nakhon, Chang Wat Sakon Nakhon
電話番号 (+66)80-582-6655
時間 9:00〜20:00
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5. クラーム染め体験で自分だけの一枚を


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サコンナコンの伝統工芸品でもあるクラーム染め。実際に体験することももちろん可能だ。上記の「クラムサコン」のほか、現地ツアーでも体験コースが設けられている。
綿花から糸を紡ぎ、ひとつひとつ手織りで作られたストールを、糸を巻き付けたり、畳んだりすることで思い思いにデザイン。クラームから作られた染液の中で揉みこむことで美しい藍の色に染め上げることができる。


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工房のお母さんたちに手伝ってもらいながら作成した世界にひとつだけのストール。この特別感はやはり格別だ。

■現地ツアーサイト(英語)
https://www.takemetour.com/trip/local-table-sakon-nakhon-ban-nongsan-indigo

 

6. オーガニックファームで料理体験


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街の魅力を体感し、コミュニティとの交流を図ることができるコミュニティベースドツーリズム。現地ツアーで企画されているオーガニック農園でのファーム体験では、車が入れない道をトラクターで農園まで行くところからスタート。一面に広がる畑と生い茂るバナナの木。日本では決して味わうことのできない風景を目に焼き付けることができる。


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農園では栽培されているハーブや野菜を収穫し、その食材などを使用しソムタムを作る。事前にお母さんたちが用意してくれた新鮮食材を使用したタイ料理とともに味わう豊かなランチタイム。五感が喜ぶ瞬間を体感できること間違いなしのアクティビティだ。

■現地ツアーサイト(英語)
https://www.takemetour.com/trip/local-table-sakon-nakhon-ban-nongsan-indigo

 

7. 地元行事に参加し、ともに祈りを……

プラタートチュンチュム


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サコンナコンの代表的な寺院「プラタートチュンチュム」。約2000年もの歴史を持つ王宮守護寺院で4つの仏が祀られている。毎年、陰暦6月の満月の日がお釈迦様の誕生日、「ヴィサカブーチャ(仏誕節)」とされ、町中の人々がこの寺院に集まり、盛大に祈りを捧げる。
生まれた曜日ごとに色分けされた花の形のランタンに蝋燭を灯し、願い事を唱えながら寺院の周りを3周。月夜に照らされた寺院が幻想的だ。


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一般人でも参加可能なので、このタイミングでこちらを訪れてみるもの素晴らしい体験となるだろう。なお、ヴィサカブーチャには服装にルールがあり、上下白、または上が白、下が黒のものであれば可。ノースリーブはNGとなる。

Phra That Choeng Chum

住所 Rop Mueang Rd, Tambon That Choeng Chum, Amphoe Mueang Sakon Nakhon, Chang Wat Sakon Nakhon
時間 8:00〜18:00
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ワットマハータート


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メコン川沿いに建つ「ワットマハータート」。早朝はラオス側から昇る朝日に照らされ、夜は美しくライトアップ。どの時間帯に訪れても印象的な姿を見せる。
早朝5時30分頃からこの寺院の前にあるメコン川沿いでは托鉢が行われており、近隣の住民がずらりと並び、僧侶への喜捨を行う。観光客でも参加は可能で、喜捨するものはお菓子やもち米など。僧侶に触れることは禁止されているので、直接かごの中にお供え物を入れる。


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早朝の神聖な雰囲気の中、オレンジの袈裟を着た僧侶たちが現れる様子は圧巻。タイの人々とともに祈りをささげよう。

Wat Maha That

住所 เลข ที 772, อำเภอ เมือง, Soi Sunthorn Vijit, Tambon Nai Mueang, Amphoe Mueang Nakhon Phanom, Chang Wat Nakhon Phanom
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8. フォトジェニック寺院でタイらしい一枚を

ワット・タムパーデーン


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サコンナコン市街から車を走らせること約40分、そこからさらに専用車に乗り換え山道を進むとワット・タムパーデーンに到着する。
ダイナミックに岩を彫って作られた仏像や彫刻にスケールの大きさを感じることができるだろう。近年建設された比較的新しい寺院で、現在も拡張工事が続いているが、美しく整備された歩道や庭園など、散策も楽しめる。展望台から一望できるサコンナコンの壮大な景色は必見だ。

Wat Tham Pha Daen

住所 2339 Tambon Dong Mafai, Amphoe Mueang Sakon Nakhon, Chang Wat Sakon Nakhon
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ワット・プラタート・レヌナコン


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数々の寺院があるナコンパノムのなかでもフォトジェニックといえばやはりこのワット・プラタート・レヌナコンは外せないだろう。1918年に建設されたラオス式寺院で、生まれた曜日を大切にするタイにおいてこちらは月曜日生まれの寺院とされている。ゴールドがアクセントになった可愛らしい淡いピンクとタイの青空のコントラストに思わずシャッターを押す手が止まらなくなることだろう。


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また、寺院のすぐそばにはタイの一村一品運動(OTOP)の商品を扱うマーケットがあるので、ぜひ併せて訪れたい。

Wat Phrathat Renu Nakhon

住所 Phon Thong, Renu Nakhon District, Nakhon Phanom
電話番号 (+66)42-251-416
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9. 市場やナイトマーケットでローカルを味わう

チャルーンシー市場


著者撮影

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サコンナコンのチャルーンシー市場とその周辺は、夜はナイトマーケット、朝は伝統市場として、屋台なども並び、一日中賑わいをみせる。
生鮮食品にタイの伝統菓子、ベトナムの文化を感じられる生春巻きをアレンジしたようなお惣菜や日用雑貨が並び、ここに住む人々の日常を垣間見ることができる。活気ある市場の雰囲気を味わえるのはローカルトリップの魅力のひとつ。朝と夜、異なる2つの顔を比べてみよう。

チャルーンシー市場

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ナコンパノムナイトマーケット


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ナコンパノムでは毎週末、街のシンボル、時計台塔周辺のメコン川沿いでナイトマーケットが開催される。ローカルフードに衣料品、雑貨などの屋台が並び、屋台以外にも衣料品店や飲食店も多い地域なので、ここへ来ればグルメとショッピングが楽しめる。なかでも藍染洋服と雑貨の店「Chertam」はリーズナブルな価格とお洒落なデザインが魅力。イサーン土産としてもおすすめだ。
ライトアップされた寺院なども華やかで、夜のメコン川と合わせて、異国情緒が味わえる。ほどよい規模感もちょうどよく、観光客にも利用しやすいナイトマーケットである。

ナコンパノムナイトマーケット

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10. メコン川をとことん満喫!

メコン川クルーズ


著者撮影

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ナコンパノムに来たのならばやはりメコン川アクティビティははずせない。メコン川クルーズというと多くの人はベトナムのような小型ボートでのクルーズを想像するのではないかと思うが、こちらは遊覧船によるクルーズ。
なかでもおすすめは18時出航のディナークルーズだ。船上レストランの食事を楽しみながら約2時間かけて、夕日やライトアップされた街の光を眺めながら周遊する。雄大なメコンの流れとともに過ごす贅沢な時間を楽しもう。料金は一般席200バーツ、VIP席250バーツ。

メコン川クルーズ

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メコン川サイクリング


著者撮影

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ナコンパノムのメコン川沿いは遊歩道やサイクリングロードがしっかりと整備されており、実に観光に適した街なのだ。上記で記載したベトナム料理店「グーバーハウス」をはじめ、レンタサイクルを行っているところはいくつかあるのでぜひサイクリングを楽しもう。早朝は暑さも和らぎ、時折さわやかな風が吹くので実に爽快な体験ができる。サイクリングロードの途中にはお洒落なカフェも充実しているので、ココナッツジュースで水分補給&ほっと一息つくのもおすすめだ。


■取材協力:タイ国政府観光庁

https://www.thailandtravel.or.jp/

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