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熱帯写真家フォトエッセイ

バンコクからぶらり旅 ~カンチャナブリー西の果て、サンクラブリーへ〜

早朝の朝靄の風景はとても幻想的だった  著者撮影

カンチャナブリーから更に奥、サンクラブリーとタイ‐ミャンマー国境のスリーパゴダパスを訪問した。カンチャナブリーからサンクラブリーまでは約220km、バンコクからは約360km。バンコクの北バスターミナル(モーチット2)からスリーパゴダ行きのバス(6:30、9:30)があるので、バンコクから直接行くことも出来る。所要時間は約7時間とのこと。カンチャナブリーからもバスの便はある。今回はバンコクからバイクでサンクラブリーへ向かった。

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果てしなく大きなカオ・レーム湖  著者撮影

サンクラブリーは、ダム建設によって出来た巨大なカオ・レーム湖北畔にあるモン族の集落で、タイ最長(455m)の木造の橋『モン・ブリッジ(モン族の橋)』で一躍有名になった。カオ・レーム湖には、ダム建設によって沈んだお寺があり、乾季になると上陸できるらしい。湖は南北70kmととにかく大きい。カオ・レーム湖の入り組んだ畔に沿って、起伏の激しい国道を走る。バンコクからは約8時間ほどかかった。

モンブリッジの遠景  著者撮影

カンチャナブリーの西の果てミャンマー国境近くの鄙びた田舎の村を想像していたが、意外にも観光客(タイ人)が多く、橋の周辺にはホテルやゲストハウス、キャンプサイトなどが多数あった。橋の上は自撮り棒を使いセルフィーを撮る人たちで溢れ、観光用ボートの客引きが目立った。ちょっと、俗化した感は否めないが、遠景でみる橋の風景や湖畔から見る夕日、早朝の朝靄の中に佇む橋は印象的だった。

カオ・レーム湖の夕日  著者撮影

翌朝、橋の近くで托鉢風景を見かけた。ほとんどがタイ人観光客。モン族の衣装をレンタルし托鉢をするのがアクティビティーのようだ。その後、セルフィーや写真を撮るのはお決まりだろう。かつては橋の上で托鉢が行われていたようだが、多くの観光客が訪れるようになり、モン族の集落の中でするようになったのかもしれない。

モン族の集落で行われる托鉢  著者撮影

湖底に沈むお寺は今回は行かなかったが、次回は是非チャレンジしたい。バンコクから日帰りで訪れるのには遠すぎるが、機会があれば訪れてみてはいかがだろうか?

 
(text & photo : 中島貴義)

 
熱帯写真家フォトエッセイ「アジアの街角から」
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