フィリピン
カルチャー
カラフルな水中は撮りごたえ満点

フォト派に嬉しい新サービスが誕生したフィリピンのリロアン


リロアンから遠征可能なアポ島はギンガメアジの群れが代名詞 撮影/原田雅章

セブ島の南端に位置するリロアン。このロケーションが幸いして、一カ所にステイしながら、ギンガメ狙いのアポ島や、サンゴの楽園のスミロン島(時にカジキやジンベエザメも期待大)、対岸のネグロス島、バリカサグの、フィリピン屈指の人気ダイブスポット5カ所もの遠征が可能です。

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それを差し置いても、『リロアンのダイビングサービス「マリンビレッジダイブハウス」前に連なるダイビングスポット群は、遠征がためらわれるくらい面白い!』と、マリンダイビング編集長の後藤ゆかりさん。というのも、“インスタ映え”という言葉が流行る前から、カラフルな水中は撮りごたえ満点。なんでも「地球の海フォトコンテスト」の入賞作品の多くが、撮影地リロアンなのだそう。

色鮮やかなリーフフィッシュが豊富。どう撮るか、構図を考えながらシャッターを 撮影/原田雅章

ナンヨウキサンゴに乱舞するカラフルなリーフフィッシュに、巨大な壺のようなスリバチカイメン、ケヤリの間を探せばシロオビハゼ、イソギンチャクを覗けばイソギンチャクモエビ……。ガイドさんが指さす先には、ワイドからマクロまで色鮮やかなシーンが待っています。

砂地&サンゴのピースフルな光景にも出会えます 撮影/原田雅章

そして、今回おすすめしたい「マリンビレッジダイブハウス」では、新たに「関口潜水」というサービスをスタート。これは「マリンビレッジダイブハウス」のチーフガイドである関口義輝さんが行う、水中写真をメインにしたガイドサービスです。

サンゴの間から出たり入ったりするフタスジリュキュウスズメダイの中に一匹だけミスジリュウキュウスズメダイを発見! 撮影/原田雅章

フォト派に人気の被写体を探し出し、ソフトコーラルを背景にすると魚が映える、この構図にすれば魚たちの共存している様子を伝えやすい、といったアドバイスをしてくれます。水中写真を撮影しながら、魚たちの関わり合いも知ることができ、これまでの目線とは違ったダイビングを体験できるはず。まさに目からウロコ。陸上でのフォトセミナーもあわせて受講することができ、受けた前と後とでは作品に歴然とした差が出ると評判です。

陸地のジャングルから養分が海へと溶け出し、豊穣の海が広がるリロアン 撮影/原田雅章

陸のリロアンは、何もないのが味わい。ダイビングサービスと宿の一体型のビーチリゾートで、のんびりできます。「マリンビレッジダイブハウス」は海の真ん前にあり、アフターダイブは水上バーや部屋のテラスから海を眺めて、ボーッとする贅沢な時間が過ごせます。また、食事が含まれたツアーが一般的だけれど、1日3食に加えて、ダイビングに出される揚げバナナやチョコレートドーナッツなどの“おやつ”が絶品。マンゴーの産地でもあるので、マンゴージュースをいただくのも、お忘れなく!

マリンビレッジダイブハウス前で迎えるサンセット 撮影/原田雅章

マリンビレッジダイブハウス
https://marinevillage.wixsite.com/marinevillage

■レベル
初心者からOK。砂の巻き上げなどがないよう、中性浮力のスキルは必要

■ダイビングスタイル
細長いバンカーボートによる、ほぼ100%ボートダイブ。近場の海域は遠くても10分かからない

■ダイビングシーズン
通年ダイビングはOK。特に3~6月は海況が穏やか。水温は4~10月は25~30度、11~3月は25度を切ることも。ウエットスーツは3~5ミリの用意を

 

情報、画像提供 : マリンダイビング

日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!
http://www.marinediving.com/

 

【連載】水中の楽園 Diving in ASIA supported by マリンダイビング

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