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コロナ禍を経て…

入国条件緩和のマレーシアを旅してみた 〜クアラルンプール編〜

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各国が続々と入国条件を緩和し、海外旅行好きにとって、やっと明るい兆しが見えてきたこの夏。編集部はマレーシアのクアラルンプールとランカウイ島を旅してきました。マレーシアといえば、2022年8月1日よりワクチンステータスに関係なく検査や隔離が撤廃され入国条件が緩和されたことでも話題になりました。実際に訪れてみると、基本的にはコロナ前とほぼ変わらずに入国手続きをすることができました。

そこで、今回の特集では、クアラルンプールとランカウイ島の今をお届け。実際に旅をしてみてわかったことや、今話題のトピックをご紹介します。

特集の後半では、マレーシアの首都クアラルンプールの今をお届けします。

 

クアラルンプールの今

約2年にわたって出入国の制限が続き、旅行者が途絶えた時期もあったクアラルンプールでしたが、2022年8月現在、街の中心部はもうすっかり以前のにぎわいを取り戻しています。


ジャラン・アローの様子 ©TRIPPING!
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ただ、コロナ禍前と比べると、屋台の数や人の数はまだ半分程度なんだそう。人が溢れかえっているわけではないので、むしろゆっくり快適に楽しむことができる現在は観光に訪れるチャンスかも!?

なお、屋外でのマスク着用義務はなく、9月7日以降は屋内でのマスク着用義務も撤廃されています。しかし、日本と同じように屋外・屋内関係なく、予防のために多くの人がマスクを着用しています。

 

賑わいを取り戻しつつある観光地


連邦直轄領モスク ©TRIPPING!
イスタナ・ネガラ ©TRIPPING!

クアラルンプールで見逃せないのがイスラム教の寺院であるモスク。“ブルーモスク”と呼ばれる「連邦直轄領モスク」では、一時期中断されていたローブの貸し出しも通常通り行われていました。豪華絢爛な建物を一目見ようと観光客が集まるマレーシア国王の王宮「イスタナ ネガラ」も通常通り見学することができました。

 

スルタン・アブドゥル・サマド・ビル ©TRIPPING!

独立広場周辺に点在する歴史を感じる建造物も必見! 1897年に英国統治時代に政府の庁舎として建てられ、現在は観光省など政府機関の事務所として利用されている「スルタン・アブドゥル・サマド・ビル」や、クアラルンプールで一番古いモスク「マスジッド・ジャメ」などがそのひとつです。

 

橋からのマスジッド・ジャメの眺め ©TRIPPING!
ウォールアートにも注目を ©TRIPPING!


クアラルンプールシティギャラリー ©TRIPPING!
オブジェ前での記念撮影をお忘れなく ©TRIPPING!

マレーシアの歴史や文化への理解を深めるなら、I♡KLのオブジェでも有名な「クアラルンプールシティギャラリー」やイスラム芸術をたっぷりと堪能できる「マレーシア・イスラム美術館」がおすすめです。

マレーシア・イスラム美術館 ©TRIPPING!


見学している旅行者は少ない印象 ©TRIPPING!
「MySejahtera」の提示を求める張り紙 ©TRIPPING!

 

ますますおもしろくなったチャイナタウン

鬼仔巷(Kwai Chai Hong)


夜は写真撮影をする地元の方や旅行者で賑わっていました ©TRIPPING!

チャイナタウンで今注目を集めているのが、2019年に裏路地にオープンした「鬼仔巷(クワイ・チャイ・ホン)」。広東語で「ゴーストレーン」を意味するため、ゴースト=お化けと思ってしまいがちですが、実際は関係がなく、かつてここで走り回っていた子供たちを「鬼仔」と呼んでいたことから、この名前になったのだそう。

門をくぐると、ノスタルジックなアートの世界が広がります。


夜は提灯がライトアップされ幻想的な空間に ©TRIPPING!

これらのレトロな味わいのウォールアートは、全て1960年代のチャイナタウンの黄金期を描いたもの。写真撮影にいそしむもよし。この地区に住んでいた華人の人々の暮らしぶりに思いを馳せてみるもよし。ぜひ、お気に入りのアートを見つけてみてください。


敷地内にはカフェやバーもあります ©TRIPPING!

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「鬼仔巷」近辺で立ち寄りたいスポット

何九海南茶店(Ho Kow Hainam Kopitiam)

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連日早朝から賑わうチャイナタウンの人気店「何九海南茶店」。レトロな造りの店内で、老舗が作る定番のカヤトーストやマレー料理、点心などのローカルフードを楽しめます。


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品泉茶室(Bunn Choon Restaurant)


ドリアンタルトやBBQポークパイなど種類豊富 ©TRIPPING!

1893年創業のエッグタルトと点心の専門店「品泉茶室」。


エッグタルトをテイクアウト ©TRIPPING!

外観 ©TRIPPING!

看板メニューのエッグタルトは、サクサク生地にタルトは素朴で優しいたまご味。甘すぎないので、何個でも食べたくなるような味わいでした。散策後の小腹が空いたタイミングにいかがでしょうか?

 

寺院が建ち並ぶトゥンH・S・リー通り(Jalan Tun H. S. Lee)


スリ・マハ・マリアマン寺院 ©TRIPPING!

關帝廟(Guan Di Temple Chinatown) ©TRIPPING!

トゥンH・S・リー通りには、クアラルンプールでは最大規模を誇るヒンドゥー教の「スリ・マハ・マリアマン寺院」、中国の「關帝廟」が建っていますので、ぜひ合わせてチェックしてみてください。


 

観光客が増えつつあるショッピングスポット

パビリオン・クアラルンプール(Pavilion Kuala Lumpur)


噴水広場は地元の人々の待ち合わせスポットにもなっています ©TRIPPING!

繁華街のブキッ・ビンタンにある地上7階建の巨大ショッピングセンター「パビリオン・クアラルンプール」。高級ブランドから有名レストラン、フードコート、映画館などが揃っています。


カラフルなクエ ©TRIPPING!

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ショッピングで歩き疲れたら、2階(Level 2)に入っているカフェ「ニョニャ・カラーズ」でマレーシアの伝統菓子クエを体験してみるのもおすすめです。

三井ショッピングパーク ららぽーとブキッ・ビンタン シティ センター

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世界最大規模かつ、東南アジア初となる「ららぽーと」がクアラルンプールに上陸! 2022年1月に開業したばかりですが、すでにニトリは地元客から人気なのだそう。2022年8月に訪れた際は、オープンして間もないこともありテナント店舗はまだ6割ほどしか入っていない状況でした。


今後のショップ展開に期待 ©TRIPPING!

2階にはマレーシアのアパレルショップなど ©TRIPPING!

地下1階には、スーパーマーケット「Jaya GROCER」が入っていますので、ご当地お土産を探しにも◎


Jaya GROCER ©TRIPPING!

MADE IN MALEYSIAコーナーを発見 ©TRIPPING!

 

セントラル・マーケット


1888年に建てられた歴史あるマーケット ©TRIPPING!

マレーシアらしいエキゾチックなお土産を探すのに便利な「セントラル・マーケット」は、2022年8月に訪れた際は、まだシャッターが閉まっているお店が多かったです。今後再営業しはじめることに期待!


定番お土産のなまこ石鹸(1個RM10) ©TRIPPING!

陶器でできたポットスタンド ©TRIPPING!

 

パワーアップした夜景スポット

サロマリンクブリッジ(Saloma Link Bridge)


夜は写真撮影をする地元の方や旅行者で大賑わいでした! ©TRIPPING!

2020年のコロナ禍にできたクアラルンプールの新名所「サロマリンクブリッジ」は、全長69mの歩道橋。夜になるとカラフルに彩られたイルミネーションで旅行者を楽しませてくれます。


ツインタワーも見渡せて圧巻です ©TRIPPING!

トンネルの中は幻想的な世界 ©TRIPPING!

イルミネーションの柄は時間帯によって変化します。タイミングがよければ、マレーシアの国旗柄に出会えるかも!?

 

ペトロナス・ツインタワー(Petronas Twin Towers)


世界で一番高いツインタワービル ©TRIPPING!

ライトアップの定番スポットといえば、クアラルンプールのシンボルとして愛され続ける「ペトロナス・ツインタワー」。88階建ての高層ビルでその高さは452m。夜になると展望台からの夜景も楽しめますよ。

 

夜景スポット巡りの前後に訪れたい!屋台街「ジャラン・アロー」


ジャラン・アロー/2022年8月中旬に訪れた際の夜11時の状況 ©TRIPPING!

クアラルンプールで賑わいを見せる屋台街といえば「ジャラン・アロー」。約200mのアロー通りには、ズラリと世界各地の屋台が軒を連ね、夕方18時頃から深夜まで地元の人や観光客で賑わいます。


手羽先が人気の「W.A.W Restaurant(黄亞華小食店)」
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手羽先の焼き鳥は1本RM4.2 ©TRIPPING!

 

パークロイヤルが新ホテル&サービスアパートメントをオープン

パークロイヤル コレクション クアラルンプール
PARKROYAL COLLECTION Kuala Lumpur

©PARKROYAL COLLECTION KL

2022年6月にソフトオープンした5つ星ホテル「パークロイヤル コレクション クアラルンプール」は、エコフレンドリーに過ごせる最先端ホテルとして話題です。繁華街ブキッ・ビンタンの中心に位置しているため、ショッピングにも街歩きにもとても便利な立地でした。


ライフスタイル プレミア ルーム ©PARKROYAL COLLECTION KL

ホテルの窓はすべて二重窓になっているため防音効果が高く、都会のど真ん中にいるとは思えないほど静かでリラックスした時間を過ごすことができます。サステナブルな取り組みとして、全客室にはフィルター付きのウォーターディスペンサーを完備!飲み水は専用の水栓から簡単に飲むことができます。


©PARKROYAL COLLECTION KL

©PARKROYAL COLLECTION KL

子ども部屋が付いたファミリータイプの「シグネチャー ファミリー スイート」は全10部屋。ポップで遊び心満載のインテリアに、子どもたちのよろこぶ声が聞こえてきそう。

パークロイヤル サービススイート クアラルンプール
PARKROYAL Serviced Suites Kuala Lumpur

©PARKROYAL Serviced Suites KL

「パークロイヤル サービススイート クアラルンプール」は、短期・長期滞在する旅行者やノマドワーカーにおすすめのサービスアパートメントです。


©PARKROYAL COLLECTION KL

30階の屋上にあるKLタワーを一望できるスカイプール ©PARKROYAL COLLECTION KL

隣接する「パークロイヤル コレクション クアラルンプール」よりもサービスは簡易的になるものの、部屋の大きさは約2.5倍!広々としたキッチンとバスタブも完備しています。

 

ワーケションに最適なコワーキングスペースが続々誕生

Colony @ KLCC


パビリオンやKLCCへは徒歩圏内で使い勝手も抜群 ©TRIPPING!

クアラルンプールのビジネス地区の中心部に位置する2階建てのコワーキングスペース「Colony @ KLCC」。子育て世代にとって優しい設備が備わっていることが魅力のひとつ。ワークスペースから目の届く場所にキッズプレイルームがあり、子どもの様子を見ながら仕事が可能です。


キッズプレイルーム ©TRIPPING!

授乳室 ©TRIPPING!

個室の授乳ルームも備え、リラックスをするためのチャージルームやスリープルーム、マッサージルームも完備。顔写真付きのIDやパスポートを見せれば、1日〜利用することできます。

Colony @ Star Boulevard KLCC


ロビー ©TRIPPING!

「Colony @ Star Boulevard KLCC」はペトロナスツインタワーの向かいに位置し、コワーキングスペースでありながら、ラグジュアリーホテルを彷彿とさせるかのようなエレガントで開放感のある空間になっています。


託児&授乳スペース ©TRIPPING!

レンタルオフィス ©TRIPPING!


イベントスペース ©TRIPPING!

イベント控え室/ティールーム ©TRIPPING!


バー ©TRIPPING!

グランピング施設は1泊RM2500(=約75,000円) ©TRIPPING!

 

●出国前のPCR検査の情報


ドライブスルーのようなクリニックでした ©TRIPPING!

2022年9月現在、現地出発の72時間前に受けた検査証明書の提出が必要です。(※ただし、ワクチンを3回接種済みの方は免除) PCR検査ができるクリニックや検査場を探し、入国72時間以内の日時で事前に予約をしておくとスムーズです。

以下では、今回体験した「KL Medical Clinic」での検査の流れと、出国前に必要な情報の流れをお伝えします。

① 予約日時にクリニックへ行き、パスポートを提示します
② PCR検査の実施(所要時間1〜3分)
③ 24時間以内に事前に登録したメールアドレスに日本入国用の書式に記入された検査結果が届きます

〜検査結果が陰性だった場合〜
④ 入国者健康居場所確認アプリ「MySOS」で検疫手続の以下の事前登録を行います
・誓約書の記入
・ワクチン接種証明書のデータをアップロード(スクリーンショットか画像を撮影)
・PCR検査陰性証明書のデータをアップロード(スクリーンショットか画像を撮影)
・質問表の登録
⑤「MySOS」の画面が「審査中」を意味する黄色の画面に切り変わります

〜審査に無事パスした場合〜
⑥「MySOS」の画面が「審査完了」を意味する緑色の画面に切り変わります
⑦ マレーシア出国時の空港チェックインカウンター、もしくは日本到着時の検疫官には登録完了後のQRコード画面を見せて完了です

 
約3年ぶりのマレーシア取材となった編集部ですが、コロナ前と比べて変わらないことも多く一安心すると同時に、新しい名所などのオープンも目立ち、ますますマレーシアの旅に注目していきたいと感じました。本格的な海外旅行の需要の高まりに合わせてさらに盛り上がっていくことを期待したいと思います。

■取材協力/マレーシア政府観光局マレーシア航空日本航空


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