インドネシア
観光
まるで恐竜のよう!

インドネシアの珍獣 “コモドドラゴン” を見に行こう!

1_DSC_5745決まった場所にいるコモドドラゴンとは、確実に会えます。餌付けはされていません。  著者撮影

珍獣ハンター・イモトが追いかけっこをした、デンジャラスかつ巨大なトカゲのコモドドラゴン。のしのしと尾を振りながら走る巨体、グロテスクな顔。生ける恐竜のような、あの姿、見てみたいと思いませんか?

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珍獣が生息しているのは、インドネシアのフローレス島の西沖に広がる、世界遺産のコモド国立公園内。しかもコモド島、リンチャ島、モタン島(ギリモタン)、コデ島(ヌサコデ)の4島のみ。推定約6000頭のうち、ほとんどがコモド島とリンチャ島に分布しています。

2_DSC_0158ギザギザと尖った山並みが続くコモド島   著者撮影

コモド国立公園へ行くには、日本からのパッケージツアーやバリ島からの現地発着ツアーに乗るのが楽ちんですが、料金設定は高め。安くあげるなら、やはり個人旅行です。

コモド国立公園への拠点となるフローレス島西部の港町ラブアンバジョは、バリ島から国内線で空路約1時間30分。ここからボートで片道3~4時間かけて向かいます。方法としては、船内泊のクルーズや日帰りツアー。ラブアンバジョの旅行代理店やダイビングサービスで申し込みます。ただ、小さなショップですと、ツアーの催行人数が集まらず、当日キャンセルが告げられることも。申し込み時に状況を確認しておくといいでしょう。

3_DSC_0745ラブアンバジョの町。10分ほどで踏破できる小さな港町  著者撮影

料金は日帰りスノーケリング・ツアーの場合、40万ルピアぐらいから。ボートをチャーターすることもでき、私の場合、コモド島&ピンクビーチと、リンチャ島&パダール島の2回、お願いしてみました。料金は最初の言い値は200万ルピアくらいから始まり、コモド島で165万ルピア、リンチャ島は130万ルピアまで交渉(2016年4月時点)。

4_DSC_0235コモド島のレンジャーさん。コモドドラゴンからのガードには、二股の棒を使用  著者撮影

コモド島、リンチャ島、どちらもシステムは同じで、到着したら、国立公園事務所へ向かい、国立公園入園料(ガイド料などもろもろで29万5000ルピア)を支払います。そしてレンジャーと一緒に30分ほどのコースをトレッキングしながら、コモドドラゴンを探します。野生の大人を見るのは、なかなか難しく、早朝が狙い目だそう。

5_DSC_0253_コモド島ではビーチサイドの木陰でドラゴンたちは待っていました  著者撮影

トレッキング中、レンジャーから聞くコモドドラゴンの生態なども興味深い内容です。たとえば、イノシシなどの獲物を骨ごと食べるのでフンは真っ白、食事は月に1~2回しかとらないため、日中はほとんど動かない、などなど。サバンナのような草原や森、周囲の海を見渡す丘の上など、変化に富んだコースなので、トレッキング自体も楽しめます。

6_DSC_5734木の陰に慌てて隠れたコモドドラゴンの赤ちゃん  著者撮影

日中でもコモドドラゴンをほぼ100%見られる場所が、コモド島にも、リンチャ島にも、あります。たとえばリンチャ島ならば、食糧の匂いに誘われてキッチンの下にコモドドラゴンたちが大集合。2メートルはあろう巨体のコモドドラゴンたちが、たまにまばたきをする以外は身じろぎもせず、ぼーっとしています。

7_DSC_0669リンチャ島内にある国立公園の事務所。こちらで入園料を支払ます  著者撮影

では、コモド島とリンチャ島、どちらの島の方がドラゴンたちと会う確率が高いでしょう? 推定の頭数はコモド島2919頭、リンチャ島2875頭と、ほぼ同じ。日中なら、どちらの島でも野生はめったに会えず、定位置にいるドラゴンならばほぼ確実に会えます。移動距離で考えると、コモド島の方が30分~1時間ほど遠方にあります。事前情報でも、実際に両島へ行ってみても、正直、どっちもどっち。早朝に行くと違うのかもしれませんが、基本は運なのかもしれませんね。

8_DSC_0642リンチャ島のキッチン下に集まった9頭のコモドドラゴン  著者撮影

コモド国立公園の玄関口であるラブアンバジョは、10分も歩けば通り過ぎてしまう港町です。離れたエリアにリゾートホテルもありますが、コモドドラゴン狙いなら、船着き場に近い中心地が便利です。なかでも、オススメはグリーンヒル・ブティックホテル(眺めがいいのは部屋番号5~9)。

9_DSC_0796ラブアンバジョの高台に建つグリーンヒル・ブティックホテル  著者撮影

港や沖の島々を見渡せる高台に建ち、ツーリスト同士が情報交換できるカフェやレストランを併設しています。料金もリーズナブルです。

10_DSC_0818グリーンヒル・ブティックホテル内のカフェ。フローレス島で栽培されている“フローレスコーヒー”がいただけます  著者撮影

 
グリーンヒル・ブティックホテル
http://www.greenhillboutiquehotel.com/

 
(text : 古関 千恵子)

 
ビーチ&リゾートコラム「アジアンビーチ☆マニア」
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