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【現地フェスへGO!8月編】アジア最大級!スリランカのエサラ・ペラヘラ祭

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300年にわたりシンハラ王朝(現スリランカ)の都として栄え、スリランカ随一の仏教の聖地であり世界遺産としてその歴史を誇る古都・キャンディ。現在は、コロンボに次ぎスリランカ第二の都市として栄えるこの街が、一年で最も大きな賑わいを見せるのが、7月または8月に2週間(メインの祭りは10日間)にわたって開催される仏教の祭り「エサラ・ペラヘラ祭」の時期である。今年は8月1日~10日(全体で7月27日~8月11日)にやってくる!

 

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端を発するのは、インドからスリランカへ仏陀の歯(仏歯)が持ち込まれたと言われる4世紀頃。様々な都市へと譲渡されていった仏歯は、最後にここキャンディの仏歯寺に奉納されたわけだが、その長い歴史を経て仏陀の象徴として受け継がれてきた仏歯を崇めるために生まれた国民的な祭りの一つが、このペラヘラ祭りなのである。現在の形になったのは18世紀半ばで、当時のキルティ・スリ・ラージャシンハ王がそれまで一般に公開されることのなかった仏歯を国民も拝める機会をパレードで与えたという。

 

約100頭の煌びやかなゾウが行進!

開催時期は、雨期が始まるエサラの月(7-8月)の新月から次の満月の日まで。元々、このエサラ月に雨乞いの儀式として行われていた祭りと、先述の仏歯への崇拝が組み合わされたことから、この時期に行われると言われている。いわば2つのお祭りのフュージョンとして誕生したこの仏教祭典だが、同時に、ヒンドゥー教の守護神をも奉る機会として、10日間のペラヘラ(ペラヘラ=行進)のうち、ヒンドゥー教寺院から始まるものもあるのが興味深いところ。

 

さて、アジア最大の祭りと称されるこの10日間のパレードで、ひときわ目を引くのが仏歯寺に収められた仏歯の入った仏舎利を背中に乗せて運ぶ象たち。夜には電飾で彩られた煌びやかな衣装で登場し、キャンディアンダンスを始めとした様々な伝統舞踊を踊るダンサーたちや太鼓奏者たちと街を練り歩く姿は眩しい! そして、10日間のペラヘラは5日間ごとに区切られ、前半はクンバル・ペラヘラ(8月1日~5日)、後半はランドリ・ペラヘラ(8月6日~10日)、そして最終日(8月11日)はデイ・ペラヘラと呼ばれるのだが、最終日に向けて日を追うごとに規模が大きく盛大になっていき、終日の満月の日の大行列には、何と約100頭もの象が集結するというから驚き。

 

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この規模の大きさを聞いただけでも現地の賑わいが感じられるが、やはり国内外から大変多くの旅行者で混雑するため、場所取りも気が抜けない。仏歯寺公式サイトによれば、パレードをよく鑑賞できるポジションを確保するには最低3~4時間前には到着、または旅行会社を通しても手配可能な道路沿いの座席を予め購入するなど、余裕を持っての準備が必要そう。また、どうしても混雑を避けたいという人は、大行列の後のデイ・ペラヘラは比較的人が少ないとのことなので、こちらも狙い目とのこと。いずれにせよこの時期はホテルも満室になるようなので、興味のある方はお早めにご準備を!

 

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